退職金には税金がかかる
退職金は税制面で優遇されている
退職金には、住民税と所得税がかかってきます。しかし、退職金には、長年の貢献に対する慰労金と言う性質のものであり、退職後の生活の糧であります。
その為、退職所得は特別な課税方式となっています。
特徴@給与などのほかの所得とは分離される方式になっている。
A勤務年数に応じて退職所得控除が設けられている。
B退職所得税は、退職所得控除後の金額の2分の1に対して課税される事。
通常は、会社は支払う退職金から正しい所得税額と住民税を天引きして納付してくれますので、所得税住民税ともに納付が完了します。
退職所得にかかる所得税の求め方
退職金にかかる所得税額
=
〔退職金の金額ー退職所得控除〕
下の表でチェク
×1÷2×所得税の税率 下図表参照
勤続年数 |
退職所得控除額の求め方 |
20年以下 |
40万円×勤続年数(1年未満の端数切り上げ) |
20年超 |
800万円+70万円×(勤続年数−20年) |
課税される所得金額(A) |
税率(B) |
控除額(C) |
330万円以下 |
10% |
0円 |
330万円超900万円以下 |
20% |
33万円 |
900万円超1800万円以下 |
30% |
123万円 |
1800万円超 |
37% |
249万円 |
所得税の税率表 A×b−Cで計算します
退職金にかかる住民税率表 A×b−Cで計算
課税される所得金額(A) |
税率(B) |
控除額(C) |
200万円以下 |
5% |
0円 |
200万円超700万円以下 |
10% |
10万円 |
700万円超 |
13% |
31万円 |
住民税は算出額から10%相当が控除されます