疾病保障付き住宅ローンは損か得か?

ローンの借り手が重い病気にかかった場合に、返済を免除する「疾病保障付き住宅ローン」を拡充する金融機関が増えています。
がん、脳卒中、心筋梗塞の三大疾病に加えて慢性疾患まで保障範囲の最も広い八つの疾病保障付き提供する銀行は8割を超えた。

顧客が借入を決めるときに保障内容が重要な要素になりつつある為だ。個人向けローンを伸ばす狙いがあり、新規融資の1、2割が保障つきの銀行もある。

疾病保障付きは重い病気にかかって就業不能になるなど、ローンを返済できなくなった場合に保険会社が肩代わりする。
借入日から3ヵ月後に保障がはじまる商品が多い。

3大疾病に高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性すい炎の5つの慢性疾患を加えて8疾病まで保障を広げた保険は、仏BNPパリバ系のカーデイフグループが導入した。

三井住友銀行では「新規ローンのうち16%以上の顧客が疾病保障付き」と発表している。
東京三菱UFJ銀行は、東京海上日動火災保険の7つの疾病型、みずほ銀行は第1生命の保険の3大疾病型を取り扱っている。
「配偶者に勧められて保障を付ける人が多く、約4割が疾病保障付き」という。

4月に独立行政法人化した住宅金融支援機構も3大疾病保障付きの長期固定型住宅ローンの取り扱いを始めた。

疾病保障とつけると特約料としてローン金利に0.2%〜0.3%が上乗せになる。
0.3%とすると3000万円の借入なら1年目に9万円の負担になります。

疾病保障付きローンは、保険金請求がローン肩代わりの条件になります。
日本ではがんにかかっても医師が告知しないケースがあります
保険の請求は加入者本人の請求が原則ですが、かかった病気で脳障害を起こした場合なども同様で,本人からの請求は難しい。
こうしたケースでは告知をうけた家族が本人に代わって請求する事を認める商品が多いですが、家族に「必要な時にどういう手順を踏む必要があるのか、確認しておく必要があります」

病気ごとに保険金に支払い条件が異なる点も必要。カーデイフの商品では、がんと診断された時点でローン残高はゼロになる。
一方心筋梗塞や脳卒中は医師の診断後60日間以上,言語障害などの後遺症があるという条件がある。

肝硬変や慢性腎不全などは12から13ヶ月間仕事に戻れない状態になった場合にローンを肩代わりする。

病気ごとの保険金の支払い条件を充分理解したうえで、すでに加入している医療保険との重複をなくす事が大切です。

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