「次元界めぐりキャンペーン」
<第13回>
(2006.9.24/DM:DM-SKM/執筆:アニマさん)


●キャラクター紹介

ジルリル(ふじーさん)
ウィザード/レッド・ウィザード、人間。
マザコン力術士。禁止系統は幻術・占術・死霊術。といってもインヴィジビリティなどはワンドで使えるので、特に困って
いない。
えっ。禁止系統はワンドも使用できませんよ??

センギ・ア・アジストーン(すみさん):
バーバリアン/ファイター/グラディエーター、ハーフ・ミノタウロスのミネラル・ウォリアー。
トーテムポール使いのダメージディーラー。メイン武器にヴィシャスがついてなくても、余裕の大ダメージ。それゆえに敵
に最優先で狙われ、よく倒れる。プレイヤーさんは情報管理担当。
相変わらず良く分からないダメージ量を与えてくる。

ブロシャール(あずまさん)
クレリック/レイディアント・サーヴァント・オヴ・ペイロア、人間。
パーティの生命線。通称「なんとかしてくれるブロシャール」。プレイヤーさんはhp管理担当だが、「このパーティのhp管
理するの無理!」と悲鳴をあげている。
相変わらず良く分からない回復量を誇る。

ゼノン(火狩さん)
ドルイド/マスター・オヴ・メニー・フォーム、人間。
清貧ドルイドにして、怪物。死なない盾。ルールギリギリのライン上に存在するため、死んだらたぶん生き返れない。見
ていて面白く、たぶんやっていても楽しいだろうキャラクター。
相変わらず良く分からないくらいが死なない。

ロンデイル(宮ノ下さん)
ローグ/カメレオン、人間。
何でも屋で、自爆担当だが、もう爆発物を持ち歩くのはやめてしまったらしい。残念。
スパイクト・チェインをふるって強打もすれば、ヘンテコ呪文も使う、「いろいろやろうぜ」係。
相変わらず良く分からないことを仕掛けてくる。

ゲスト:アイオーン(Mettyさん)
スカウト/バーバリアン/ファイター/デルウィーシュ、人間。
面白い冒険を求めて旅をする、善人冒険者……のはずが、なぜかパーティを地獄に陥れたあげく手柄をかっさらう係。
プレイヤーさんはA.D.D.Aからの刺客?
刺客だねえ。なんでクリティカルが出るのか?まあ、かのALFがあるんだから逆もまた然り(笑)

ククルカン(アニマ)
スペルシーフ/ソーサラー/ミステリアル、ピクシー
SRとDRとセーヴがやたらと高いスポッター。おかげで味方のキュアはきかないわ、超大型に変身したまま気絶するわ
で大迷惑。しかし「ホワイト・プルーム・マウンテン」にもとづくピクシーのロールプレイは堪能した。
Feyは最狂でろーん!


●前回までのあらすじ

蛇の呪いをかけられたパーティ一行は、それを解くため次元界をめぐり、魔剣「ヤマチノオロチ」の破片を集めて回る。
しかし、ふと「集めてどうするの?」と自らの迷走に気づき、改めて情報収集を行ない、魔剣を壊すための手がかりを求
めてさらなる段階へ。
しかし今はとりいそぎ、水の次元界にある破片を取り戻すため、敵のもとへと向かう。
中ボス・ナックラビーに二度挑んで敗れ、三度目の正直を信じて立ち向かうが、ACが高すぎて大ピンチ!というところで
今回につづく。


●ナックラビー戦

前回の戦闘の続きなので、ロンデイル・ククルカン・アイオーンはまだ登場しない。
前回のラストの立ち位置メモを、すみさんが取り出す。「センギ」「ゼノン」「アズマ」と書いてある。
「だって余裕なかったんだもん!」

ナックラビーはケンタウロス型のクリーチャーで、左手にスパイクシールド、右手にガリアンソードを装備している。
<こんなのだよ>
「ガリアンソード」という呼び方で通じるプレイヤーと通じないプレイヤーがいるのは、年代の違いか?(ちなみに私は通
じないほうです、とさりげなくアピール)
また、剣のヒューマン・ベインがすごく痛いらしい(DMが2d6で10とか11を出すから)。これは「人間をやめろ」というDM
からのメッセージなのか?
YES YES! YES!!

その攻撃力のせいでゼノンは何度も倒れるが、そのたびに高速治癒で起き上がり、また殴られて倒れるということを繰
り返すため、この戦闘だけで呪いポイントが一気にはねあがったらしい。
さらに、敵はフェイなのでマッスル・ビューティもしかけてくるという。
<こんなのだけどね>(笑)
ACが高いのはカリスマがACに乗ってるから。さすが、フェイは強い

ブロシャール「センギ、残りhpは?
センギ3!
ブロシャール「……もう一回聞こうか。センギ、残りhpは?

戦闘は敵のイニシアチブからスタートする。
センギ「だから死ぬって言ったじゃん!」
ククルカン「そんなとこからスタートなの!?」
ブロシャール「(冷静に)いや、ディレイ・デスがかかってるから大丈夫だよ」

まず、敵に殴られセンギは気絶。そして後ろにいたブロシャールに「プライマリー武器の2回目の攻撃」で攻撃し、「プラ
イマリーの3回目」は外れる。
さらにスパイクシールドでの攻撃のあと、slam(どこで殴るんだろう……お腹?)との攻撃もある。

そしてジルリルから、起死回生のディスインテグレイト!
ジルリル「トゥルーストライクかかってるから、接触で36!」
DM「またぁ、微妙な数値を……」
全員「それで微妙なのか!」

とりあえず命中はしたが、セーヴで1を振らないかぎり消滅はしない。
普通に16点のダメージが入っただけ。
今までにチェイン・ライトニングやセンギのクリティカル2回などで、100点くらいは殴っているはずだが……。
あと少し粘ればなんとかなるのか、それとも頑張っても先は遠いのか。
残りhpが知りたい。
そこで、悟りの武心ですよね〜!

センギ「ジルリル、次の呪文攻撃は?」
ジルリル「テレポート(即答)」
全員「えーーー」
センギ「マジックミサイルは?」
ジルリル「ある」
ゼノン「じゃあそれを撃ってからでも遅くない。まだみんな立ってはいるんだから」

ブロシャールに治してもらって意識を取り戻したセンギ。倒れてはいるが、水中なので姿勢は関係がない。
そのまま武器破壊を試みようとするが、敵は反撃で4回くらい機会攻撃してくるはずなので、あきらめて全力防御。
その隙に敵が移動して、ジルリルに攻撃。ジルリルはhp-6で倒れ、マジックミサイルが撃てなくなる。
ゼノン、突撃して機会攻撃でクリティカルを浴びるも、接触攻撃に成功。
その後もクリティカルをくらい(30分間に3回もクリティカルを出すDMなのである)、つらいながらもなんとか持ちこた
えている。
ブロシャールがジルリルを治し、hp0で復活。
最後のマジックミサイルを撃って、倒れる。その20点ダメージで、ついに撃破!
テレポートで逃げないで、最後までがんばった甲斐があった。

とはいえ、もうボロボロなのでいったん戻り、ほかのPCとも合流をはかりたい。
ゼノン「オーギュリイで、このまま先へ進むのは吉か凶か、聞いてみたら?」
ジルリル「『それはきちがいだ』って言われると思うよ」
ブロシャール「誰がうまいこと言えと」

敵の持っていた装備をはがす。鎧を脱がせようとしたら、DMに「時間がかかるよ」と脅されたので、武器と装備品だけを
持ち、水の次元界のガラスシティにテレポートで戻る。


●一方その頃

ブロシャールのモバイルsuica(センディング兼ポータル通過用のマジック・アイテム)に、ロンデイルからメールが来る。
「どこで落ち合えばいい? あと何か買って行ったほうがいいものはある?」と書いてあった。
ロンデイルはグレイホークのレル・モードで、ずっと前に手に入れた謎アイテムのことを調べていたのだが、そのせいで
うっかりと大変な事態になったので、逃げ出して来たのだ。
ちなみにこの間、呪いを止めるためのブレイク・エンチャントメントをかけてもらえる状況になかったので、一気にポイン
トがたまって呪いを2つゲットしている。

いっぽう、ククルカンはみんなが水の次元界に行っている間、シギルではぐれて1人さまよっていた。以前竜神さまにも
らったオルゴールをレジェンド・ローアで調べるが、メカヌスの高名なノーム・マイスターが作って、メカヌスの名も無き騎
士に贈ったものだということがわかっただけ。メカヌスの外ではなんの効果もない一般アイテムのようだ。

各次元界からの冒険者たちでにぎわう酒場にククルカンが行くと、「面白い冒険」を募集している男(アイオーン)
見つける。強そうなので、エールをお酌しながら、自分が経てきた冒険がいかに面白かったかを語ってパーティに勧誘
しようとするのだが、カルケリのくだりまで来たところでおいおいと泣き始める。
そして「グレート・エンデュランスに入るにはね、ほんとは入会金1000gpのところ、今なら500gpで……」としゃくりあげな
がら言うと、アイオーンはポンと金貨をくれた。カルケリの話を聞いて可哀想にと思ったらしい。これこそ善人の姿だ!
しかし、その金貨を見て我に返り、自分のみじめさを悟ったククルカンはそのお金を返す

そうこうしているとロンデイルもやってきたので、3人で水の次元界に向かう。


●ガラスシティにて

先行したメンバーは、今どこに逗留しているかを伝言しておいてくれたので、全員無事合流。アイオーンに自己紹介を
する。
ブロシャールが得意そうに信仰タイツを光らせるのを見て、「なんですか、このイヤらしいクレリックは」と眉をひそめ
るアイオーン。ペイロアへの信仰を勧められるが、「僕はペイロアは余り好きじゃないので」と答える。ブロシャールはシ
ョックを受け、グレイホーク出身のメンバーは「ペイロアが嫌いってどういうこと……?」とガクガクブルブルする。
グレイホーク本を調べて、好む武器がシミターである神格を探したが、見つからない。結果トライセリオン信仰になっ
た。本人はCNらしいが。

あと、ジルリルの自己紹介がふるっていて、「今はレッド・ウィザードに身をやつしているけれども、将来は行列ので
きるパン屋さんになる」とのこと。がんばってほしい。ククルカンには割引してね!

そういえば、ナックラビーには漁業組合から討伐の依頼が出ていて、倒して首を持って帰れば報酬が出たらしいんだけ
ど、全員忘れていた。こうやって、みすみす入るお金を逃していくのだな……。

気を取り直して、ナックラビーが持っていたものを検分する。
ガリアンソードは+1ヒューマンベイン・ウォーターボーン(水中でのペナルティを受けない)・チェインソード。市価18,
600gp。
盾は+2バッシング・スパイクト・ヘヴィシールド。市価9,175gp。
あとガントレット・オヴ・オーガパワー+2と、クローク・オヴ・レジスタンス+2。
あと、高いACの理由であった敏捷力アップアイテムがあるはずだ、と言ったらDMが「アイウーン・ストーンだから、水
の中に落ちて行ったよ」と明かす。
センギ「へこむからいっそ言わないでよ

※どうでもいいが、武器にベインを付与するために使う呪文はサモン・モンスターI。憎い敵を出しては殺し、出しては殺
しを繰り返すうちにダメージが増えていく仕組みなのか?
人間はサモンできないけどね・・・謎だ


これらを売り払い、目のくらむような額を手に入れた我々は、レッサー・レストレーションのワンドを購入。
ゼノンもちゃんと寄付をした。
また、このあと破片を持つラスボスと戦うにあたって、必要なのは「閉ざされた心と強き意志が必要」だというお告げが
あったので、プロテクション・フロム・イーヴルの貝殻(水中用巻物)を買っておく。

パーティが別れてから、今まで10日間。11日目に合流し、レベルアップ。12日目は準備と情報収集。夜寝る前にヒーロ
ーズ・フィーストで宴会をやって、13日目の朝に出発することにした。
情報収集では、このあたりにいる敵の見当をつけて敵のデータを集めたりしていたが、スカムの背後にはよくアボレス
がいるらしいとか、ブラック・ドラゴンは珍しくないとか、そんなことがわかった。


●黒い月

出発の朝になると、ロンデイルはなんだか髪の毛が水っぽくなっている(スイム・ヘリテージ)。
ロンデイル以外の全員にウォーター・ブリージング(5時間ずつ、ジルリルだけ10時間)をかけ、スイムもかけ、水の中
へ。

進んでいくと、1マイルほど先に黒い月が見える。近づいていくにつれ、それが直径約500フィートの、がれきや藻屑がか
らまりあった塊だということがわかってくる。球体の下側に、直径50フィートの穴があいている。
ここへ来るまでに45分経過。

穴の中を見てみると、暗く濁っている。中にダンシング・ライツを送り込むと見えなくなってしまうが、魔法がかかっている
わけではない。単に水にたくさんのゴミが浮いていたりして濁っているだけだ。
……いや、それが一番厄介なんだって。

動物をサモンして中に突入させ、様子を見ようということに。シャークをサモンするとそのターンに戦闘が終わる、という
ジンクスがあるので、イルカを呼んで中にまっすぐ進んでもらう。3ラウンド進んで3ラウンド戻ってこさせるつもりだった
が、戻ってこなかった。
まあなんにせよ、我々がやってきたということは中の敵にばれたということだ。

この濁った水の中では視界が10フィートしかないとのことで、ロンデイルがエンブレイス・オヴ・ワイルドを使い
Blindsightを得ようとする。しかし、この呪文は「呪文大全」で超弱体化しており、120フィートのBlindsightが30フィートの
Blindsenseになっていた。しょんぼり。

しかたないので、とりあえず微妙に散開して奥へ進む。
80フィート進んだところで、ククルカンがものすごい勢いの触手に襲われた!
水中だと、ククルカンは透明になっても泡が残るので、20%のミスチャンスしかない。
かわしたククルカンは「フェイを食べると、子どもが産めなくなるよ!!」と悲鳴をあげる。

敵の姿が見えず、どこにいるのかもわからないまま、イニシアチブを決める。
最初のククルカンがヘイストをかけようとすると、機会攻撃で触手につかまれ、そのままぴゅっと連れ去られて
飲み込まれた。その時みんなに聞こえた音はこんな感じ。
ククルカン「ヘイスーーーー助け(ぷちっ)
このときの組み付き対抗判定で、相手の値が55だったのでみんな遠い目になる。

ロンデイルは「センギ、がんばってきてね」と言ってソーンシールドをかける。センギの鎧がトゲトゲになって、センギを殴
ると1d6+10点ダメージが入るというもの。出典はウォークラフト。

そして、ゼノンがデストラカンに変身。Blindsight100フィートで敵の位置を探す。
DM「(100フィート以内には)いないよ!
全員「えーーーーーーーーーーーー!」
アイオーン「(飄々と)おもしれー、この冒険」

もしかして隠れているのか? あるいはインコーポリアルなのか? それとも、100フィートより遠くから機会攻撃ができ
る敵なのか?
わからないが、とにかく近づいていくみんな。すると触手で攻撃され、続々と飲み込まれていく。向こうの命中修正が+32
あるので、センギとアイオーンが「ACって意味ないよね!」という話をして、いたくウマが合っていた。

胃袋の中に飲み込まれたゼノンは、ティジックに変身して胃袋の内壁を攻撃する。デストラカンなので飲み込まれる瞬
間に敵の姿が見えたのだが、その外見は植物っぽかった。なので、知力ダメージを与えるティジックの角で2、3回殴れ
ば倒せるのではないかという判断。
センギとゼノンは中から大ダメージを出して、胃袋に穴を開けて外に出てしまう。中からのほうがAC低くて当たりやすい
のに〜。

ジルリル「わかった、これは新しい乗り物だよ! ちょっと痛いけど」
実はみんな中に入るのが正解なんじゃないかという説も。
DMも「全員胃袋の中で中でまったりこたつに入ってるのがやりたかった」と言っていた。

胃袋内のアイオーンはHHHから酸や錬金術師の火を投げ、ロンデイルはデーモンダークで攻撃。ククルカンは攻撃力
を上げようと、超大型のワニにポリモーフする。この胃袋は超大型クリーチャーでも2体、超小型クリーチャーなら512体
入れられるほど広いのだ。

しかし、ククルカンはワニ状態のまま大ダメージをくらってhp-5に。その他の全員はディメンション・ドアで胃袋の外に脱
出するが、ククルカンは重すぎて持ち出せない。
しかたがないのでブロシャールが中に飲み込まれて、ディレス・デスをかけておいてもらう。
ブロシャールはイニシアチブが回ってくるたびに「次は、何とかできるブロシャール」と呼ばれ、「できないっつって
んだろ!」とキレていた。

ゼノンは飲み込まれてもメイン攻撃でダメージが入りすぎて胃袋から放出されてしまい、外からではACが高いのでサブ
攻撃の大事な角があたらない。しかし、なんとか知力に4点ダメージを入れることに成功。
しかし、この生き物が植物ではなく魔獣であることが判明。だとすると知力もそこそこありそう。
一方、それを聞いてアイオーンは喜んでいる。なぜなら、クリティカルが入るから。

続いてブロシャールがhp-4、ジルリルが-8となり、逃げられなくなる。ロンデイルも飲み込まれて死屍累々の大ピンチ。
そこでアイオーンがダンス・マカブルを踊り始め、4連続クリティカル! サクサク振ってテキパキ計算機
で計算して、104点ダメージ。これで計403点。
ヒャッホーって言いながら踊ってたけど、みんな倒れていたり胃袋の中だったり視線が通ってなかったりして、誰も見て
いなかった。

そんなわけでなんとか生き延びた。
宝物がランダム3倍ということなので、振ったら22,000gp相当の金品と+2ロングソードという大収穫。みんな「夢のようだ」
とうっとりする。

結局敵がなんだったのかはわからなかった。
触手が200フィートで擬似視覚が300フィートあるらしい。
(ここでDMの解説とイラストが入るはず)
こんなの

設定的には海底から海上の船を襲うってことらしい。



●大ボス登場

ボロボロのみんなを治すため、ブロシャールはキュアライトのワンドを41回振る
上から明かりがさしていたので、そちらを目指して泳いでいく。ゼノンの〈生存〉のおかげで方向感覚は失わない。
ゼノン一応ドルイドだからね」
全員「へー(目を合わせずに)」

しばらく進むと、突然ロンデイルの頭の中にテレパシーで「これ以上進むな、出て行くがいい」と声がした。
ロンデイルがそれをみんなに伝える。
アイオーン「ロンデイルにしか聞こえない声で言うってことは、ロンデイルだけは駄目ってことだよ。他の人は行こうよ」
その意見に怒ったらしく、テレパシーがブチッと途切れた。

DMがグリッドマップを広げ、巨大ブラックドラゴン(クジラの帽子をかぶっている)のフィギュアを置く。
ハーフブラックドラゴン・ハーフアボレス(この部分をクジラ帽で表している)らしいが、まだこちら
からは見えない。
ちゃんと、前情報は出ていたんですよ(笑)

近づいていくと、手前にいる雑魚のハーフドラゴン・スカムが3体見えた。
スカムはブレスを吹いてきたが、レジストエナジーをかけていたので効かない。
また、透明なウナギっぽいものも1匹見えた。これはアストラル・コンストラクトだった。

我々は水が濁っているので全然敵の位置を把握できないうえ、移動速度も落ちて大変なのだが、ブラックドラゴンはサ
イオニック・ディメンションドアで広い戦場を大雑把に移動。
「俺、ただのパン屋だよ?」と言うジルリルにフルパワーのエゴ・ウィップを叩き込み、セーヴを成功させたにも関わら
ず8点ダメージを与え、そのまま昏倒させる。
ブロシャール「(ジルリルをヒールで治しながら)だからカリスマ12は人として必要だと言ったのに……

ククルカンはスカムと戯れる。爪のダメージは痛くないので「フェアリーにはさわれないのよ!」と言ってみる。
アイオーンはアストラル・コンストラクトと戦闘中。「こいつ相手に踊っても楽しくない」からホントはやりあいたくないらし
い。
ブラックドラゴンは、ロンデイル・ジルリル・ブロシャールという後衛たちの隣に出現し、クイッケンのシンクロニシティで
様子をうかがっている。
ジルリル「(棒読みで)このシンクロニシティを止めるのはキミだ、ロンデイル」
その通り、ロンデイルにシンクロから脳みそ爆発パワーがとんでくる。セーヴを通して耐え、代わりにドラゴン
に「ステイシストラップ」をかけ、目の前に小さなトーテムポールを挿した。が、今はまだ何も起こらない。

ジルリル、渾身のマキシマイズ・コーン・オヴ・コールド。半分で45点入った。
しかしブラックドラゴンは必ずシンクロニシティで待つので、術者たちはやりづらくて仕方がない。
何しろ敵と仲間の位置がちゃんと見えないので、対象にとれないのが一番つらい。

ククルカンもスカムとの戦いに音を上げ、全員スカムから見えない位置へ逃げる。やる気をなくしたスカムは「ボス、帰
っていーですか?」と言って、帰っていった。

移動困難を乗り越えて、ようやく全員がブラックドラゴンの周りに集まってきた。
誰かが「チェイン・エゴウィップか?」とぽろっと言い、全世界が恐怖した。全滅!

ブラックドラゴンは代わりに、アイオーンに倒されたアストラル・コンストラクトのお代わりをクイッケンで出した。するとさ
っきロンデイルがしかけておいたトラップが発動し、トーテムが爆発。3ラウンド朦朧化……は、コンストラクトだからしな
い。しょんぼり。
アイオーン、やっとブラックドラゴン相手に踊り出す。挟撃してジグザグのステップを踏む。素敵だけど、濁った水のせい
で誰にも見えない。そしてこれにて時間切れとなり、舞踏会は終了。

以降、ボロボロの戦闘風景。

・ブラックドラゴン、ブロシャールの回復呪文に割り込むDMが嬉々としてd10をたくさん手に握る。しかしなんとか
セーヴを通した。
・ロンデイルが普通に敵を殴っているという珍しい光景。31は外れ。34なら当たり。
・ディメンション・ドアを移動アクションで使うブラックドラゴンに納得がいかない。
・ドラゴンが移動できないように、ピクミンのフィギュアを上に飾りつけて、動かしたらこぼれ落ちるようにしておく。
・DM「頭がふっとぶのが見たいよ〜(じたばた)」
・ブロシャール「まさかとは思うけど、アボレスって爆発しないよね?」
・センギ、形質変化完了。しかし外皮ボーナスが1減るのみ。
・センギ、エゴ・ウィップをくらうが、呪いボーナスでカリスマが1増えてた分でギリギリ立っていた。
・ククルカン、センギにリミテッド・ウィッシュからのヒールをかけるが、精神集中に失敗して雲散霧消。
・「まだテンポラリーhpなのかよ!」
・ボス戦における最悪の言葉は「ヴィゴー
・ドラゴン、「グダグダになるのを覚悟で」メンタル・ディストラクション。ぼーっとする一同。
・ブラックドラゴン、小さいウォーター・エレメンタルを6匹出す。6本のビームはヤバイ。
・ククルカン、濁った水に隠れる→ゴーレムストライクからレイ・オヴ・フロストをエレメンタルに撃つ→1d4+2d6ダメージ、
を繰り返してエレメンタルを片付けようとする。


●アイオーンの裏切り?

することのないドラゴンは、ふと基本に返ってアイオーンにドミネイトをかける。
ドミネイトされたアイオーン「ご主人様、疲労を取ってくれればまた踊れるんですけど」
ドラゴン「無理!」

それを見ていたセンギは、アイオーンが操られていることに気がついた。
よかった、これで気づかなかったら「また仲間に裏切られた!」となってパーティの人間不信がますますひどくなるところ
だった。
そこでククルカンは、アイオーンの周囲をパーマネント・イメージの壁で囲った。石の壁だと水中に沈まないのは不自然
なので、何やら緑色にちかちかとまたたく怪しい壁にしてみた。アイオーンは壁に触るが、意志セーヴを通すことができ
ず見破れない。意志セーヴ21も必要なので、けっこう使えるとわかった。しかしドラゴンはタッチサイトで壁が幻影だとわ
かり、教えてやる。それでもアイオーンは意志セーヴが足りず、「ご主人様、どう見ても壁です!」

実際には幻覚効果ではなく虚像であるため、物体を妨げる効果はない(虚像の傘では雨は防げないし、虚像の床ではピットを塞げないのと同じ)し、パーマネント・イメージには触覚は与えられない(触ること自体ができない)。従って、幻覚と見抜けなくても、通り抜けることは可能です。結構突き詰めると面倒を起こす呪文のひとつですね。

ドミネイトがさらに4人まとめて飛んできたが(集団ドミネイトはマジで恐ろしいのでやめてほしい)、耐えた。
ククルカン「フェアリーは誰の指図も受けないのよ!」
ジルリル「どの口が言ってんねん」

サイオニクス版ドミネイトは増幅すると、複数対象&人型生物以外にもかけることができるのです。便利!

ククルカンがジルリルからコールドのファイアーボールを借りて、見えない敵のふところに飛び込み、自らの呪文抵抗を
信じて自分巻き込み発動、という作戦を考える。が、それにはかなりの確率で死を覚悟しなければならない。それをや
るなら、一度呪文抵抗を切ってブロシャールにディレイ・デスをかけておいてもらってからだろうという話になり、最後の
手段にとっておく。
しかしここで思い切った手をうてなかったために、ますます被害は拡大していくのであった……。

ドラゴン、エクトプラズムのウォールで自分の周りを囲み、前衛とガチで殴り合いを要求。
センギにフルアタック、強打10点。すごいダメージが出てセンギ死亡。死んだのでウォーター・ブリージングが切れる
が、さっき形質変化していたので溺れない。不幸中の幸い。

実は殴りあいでも強い巨大アボレスであった。まあ、HドラゴンでStrが上がっているのが大きいのだけど。

エクトプラズムが物体ならば、ディスインテグレイトで穴を開けて、ブロシャールがセンギを助けに行くことができる。DM
のOKが出たのでジルリルが穴を開けた。

一方、アイオーンはついに幻影の壁を看破。ククルカンに襲いかかる。両手のシミターのうち片方は冷たい鉄でできて
いたため、ククルカンもhpマイナスになって沈む。続いて、先ほどクリティカルをくらって残りhpが1になっているロンデイ
ルに迫っていく。
ロンデイルはアイオーンにカーム・エモーションをかけ、「ケンカは良くないよ」といったん鎮める。
しかしドラゴンとの対抗カリスマ判定に激しく負け、全力防御してなんとか攻撃をしのごうとする。
とはいえ、いつまでも持ちこたえられるわけもなく、ついにアイオーンにクリティカルをくらい、死亡。
アイオーン「ご主人様、星2です!」
ドラゴン「GJ!」

ジルリルはドラゴンにチェイン・ライトニング。なんとセーヴを落とした! しかし、ダンプパワーで10点に軽減されてしま
う。
ブロシャール、ディレイ・デスを前衛のセンギとゼノンのどちらにかけようか迷う。
ゼノン「あ、俺いらないよ?」
センギ&アイオーン「うわ、そんな台詞言ってみたいー!」
実際、ゼノンは再生があるので、たぶんドラゴンではなかなか殺しきれない。

ぶっちゃけ死屍累々なので、もう倒れたククルカンをひっつかんでテレポートして逃げようという話に。
こんな苦境を招いたのは、アイオーンを今回のセッションに連れてきたふじーさんのせいだ!と非難ごうごう(笑)

そして戦場には、アイオーンとゼノンだけが残ったのであった……。


●最後の逆転

アイオーンのドミネイトをはがすため、ゼノンがプロテクション・フロム・イーヴルが使える生き物に変身すればいいん
だ!という話になり、ユニコーンになる
マジックサークルで精神支配を逃れたアイオーン、乙女の心でユニコーンにまたがり、走って逃げようとする。
突っ走るユニコーン、しかしあくまで逃さない構えのドラゴン。
覚悟完了したアイオーンがくるっと振り返り、ドラゴンに攻撃。
見事クリティカルで沈めた!
ありえねー!

「A.D.D.Aの教育はどうなってるんだ、ドミネイトされてパーティを崩壊させておいて、最後の一番おいしいところ
だけ持っていくなんて!」と、またもや非難ごうごう(笑)

とりあえずアイオーンとゼノンが調べて手に入れたものは、サードアイ、クリスタルマスク、桃緑と純白のアイウーンスト
ーン、サイオマトリックス。ほかにも捜索しきれてないものがありそう。
環境しばりがきつかったので経験値は1.25倍もらえるらしい。


「出せるやつは出せる」に尽きますね。
まあ、それが今回のように良い方向であったり、某フィールドのように最悪の場合もあるんですが(笑)


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