「海底遺跡、再び。」のレポート
DAC 2日目プレイレポート
2005.8.28/DM-SKM


かなり、人が集まるのか心配はしていましたが、猛者(と言うか海の男達が)4人集まって頂きました。
感謝!

さて、その陣容は

・ルカ/マーフォークの前衛ファイター/LISTさん
 Mage SlayerろPierce Magical Protection持ち。
 水中ではACを魔法に頼ることが多いのでその効果といったら・・・凶悪。
 途中からイニシアティブ管理を行って頂くなど、プレイをスムーズにして頂きました。

・ドリトン/シャラリンのドルイド・チャージャー/k3さん
 シャークに乗ったフィギュアがまるでサメに助けられた人(笑)
 最後の戦闘では余すことなく水中チャージャーの本領発揮。
 名前がトリトンじゃないのは同名種族から怒られそうだから(笑)
 知識豊富で、パーティーのリーダー的存在でした。
 
・ブッラッキー/ドリトンのお供のシャーク
 とにかく早い。

・オニール/マーフォークのクレリック/備前屋さん
 パーティーのヒーラーとして、
 ディバインメタマジックからのリーチスペル/サドンマキシマイズなどで活躍していた。
 ”水物好き”と言うことでDAC1日目に引き続き水物シナリオにチャレンジ。

・ネピア/マーフォークのソーサラー/モンク
 プレロールドを使用。プレロールドはネタですから(笑)
 いまいち、プレイに慣れていないようで、遠くからひたすらライトニング・ボルトを撃って活躍。


パーティーは海底都市スザクの名うてのパーティーで、とある事件の解決を担当することに。
サファグンが地上人の貴族が乗った船を襲ったことで、地上人と海洋種族の仲が悪くなり始めたらしい。

という事で、調査に出かけ地上人の話を聞くために船で落ち合うと、
1体のサファグンが投降してきて捕らえられているとの事。
話を聞いたところによると、
・最近族長が変な種族(下半身がタコの触手)と関係を持つようになった。
・その頃から、改宗したりと部族が変な方向に走り出してしまった。
・遺跡の出入り口は2つで、1つは知っているが、もう1つは族長しか知らない。
とのこと。
とにかく、サファグン達の遺跡の調査に向かうことにする。
(この辺りはコンベンションにあわせて、いきなりな展開にしてます)


遺跡に来ると、正面に出入り口があり巨大なイソギンチャク(ヒュージ)が飼われていました。
その向こうにはサファグンの姿もあるようです。

DM「知識判定振っていいよ」
PL「イソギンチャクって何?虫?」
PL「異形だと思う」
取りあえず一通り、振ってみたが判明せずだが、動物であることが判明。
DM「名前は”ジャイアント・アネモネ”だ。まんますぎて、わからないね」(笑)
PL「それ以前に、これ動物なんだ」(笑)
PL「・・見かけじゃないんだ。よっく良く分からないですねぇ」

取りあえず、HDが10以上あることが分かり、やばそうなので秘密の扉を探すことに。
君らローグいないんだよ(笑)
それでも必死の捜索活動により何とか発見。
早速中に入る。
暫く、くねくねと水道を泳ぐと、突き当たりに秘密の扉を発見。


早速開けると、左は下へ行く階段。
右は8角形の部屋。
慎重に中に入ると、照明や筋力アップアイテムの効果がサプレスされる。
ルカ「アンチマジックエリア!」
それと同時に、水中を何かが動く。いや、波もないのに水が動いたといった方がよい!
ルカ「何かいる!」
ドリトンが擬似視覚で確認すると、Lサイズウォーター・エレメンタル*2を発見できる。
(Wエレメンタルは完全な水中では透明化されています)

パーティーはここでの戦闘はさすがに不利と考え、陣形を整えてつつ階段側に戦闘後退して、Wエレメンタルを魔法の
効く部分へおびき出す作戦でつ。
「それならば」と言う感じで、Wエレメンタルがアンチマジックエリアを抜けるや否や”渦潮変化”しパーティーを飲み込
む。
これは、何とかAoOを駆使しつつこれを撃退。
早く適切な決断力が光っていた戦闘でもあった。



階段を下りると少し大きい部屋にでる。
扉が2箇所にあり一箇所からは、巨大な”何か”が泳いでるような越えた音が聞こえた。
危険を感じもう1つの扉を開けようとしていると・・・
床に開いた穴からなにか得体の知れない怪物が出現!
筋肉標本のような、醜悪なナックラビーだ!

(ナックラビーはクラシックの黒箱で有名なモンスター。
 この絵を使いたかっただけという噂有り(笑))

ナックラビーによってカースを押し付けるが、さしたる被害を与えることは出来ない。
カースもクレリックのリムーブ・カースで治された。


さらに扉を開けて次の部屋に行くと・・・
北の壁に得体の知れないものがどかっと!
それはまさに巨神兵の繭そっくりで、脈打ってる。

PL「ぎゃあ」
PL「うわわゎ」

繭の手前にはフォースフィールドがあるらしく、直接繭を攻撃する手段がない。
そうこうしていると、天井をすり抜けて何かやってくる。
2体のレイスと1体のシー・ハグのゴースト!

(真ん中がシー・ハッグのゴースト。ちゃんとクリア素材だ!)

見た瞬間に「身の毛のよだつ外観」2回ST要求(笑)
DM「片方はハグで、もう片方はゴースト分ね。どっちも筋力ダメージで両方落とすと3d6筋力ダメージです。」
PL「・・・死ねる・・・」
DM「やだなぁ。CONじゃないから死にませんよ・・・」

が、これが結構耐えるんですよね。不思議と。
次の手番で即死攻撃つきのゲイズ攻撃(邪眼)をクレリックに行うが、やはり通される。
そして、彼方からドルイドがチャージしてきて・・・ミスチャンスが・・・これが痛恨の失敗
所詮Conのないアンデットがチャージダメージを受けられるHPを持ってるはずもなく、粉砕された・・・orz

思えばこの時点で既に今日の流れは決まっていたような気がする・・・


さて、でかい扉を開けると大ホール。
サファグンの族長はなんかうつろでドミネイトされてるっぽい。
でその後ろには半身タコ足の生物発見。
サファグン「わはっは、我が軍は圧倒的じゃないか。愚かな侵入者よ、海の藻屑となれ」
そう圧倒的なはずだったんだよな・・・。

サファグン族長:クレリック4/ソーサラー2
アクアティック・ビホルダー(アイ・オブ・ザ・ディープ)
ジャイアント・クラブ*2

(アイ・オブ・ザ・ディープ)


(使用したフィギュア)

PL「カニにホールドアニマル!」
DM「ふ、このカニはバーミンなのだ」
PL「えー、イソギンチャクが動物でカニが虫かよ!」(笑)
DM「カニはある意味、イソギンチャク以下なんだねぇ」(笑)

まあ、サファグン族長はとにかく後ろ向きかつ時間稼ぎキャラなので、ひたすら防御呪文を唱えてゆく。
半身タコ女は次の一手のために、さっさと退場願う。

攻撃の要である、ビホルダーはその特殊能力のことごとくをST成功されるとともに、そもそも攻撃が当たらない
フラッシュ攻撃は前衛に効果があったが、この前衛はどちらも疑似視覚持ちなので無意味であった。
結局、有効打を与えれぬまま撃沈。
絶対間違ってる!

残った、サファグ族長はルカにせっかくの防御呪文をPierce Magical Protectionで引っぺがされ、ドルイドがチャージし
てきて万事休す。
全く、時間稼ぎになってねーよ。

一方、さっさと見切りをつけた半身タコ女は最終兵器の起動を行うと共に、援軍を呼ぶ。
が、援軍到着時には既に決着ついてるってどうよ?


ともかく扉が開きガメラが登場!

(ガメラ君。手が半透明なのは普通の手のパーツを無くしたから。)

DM「水中といったらこれ!ドラゴンタートルを出さないと期待に答えられないでしょ!」
PL「そんなことはありません!」

そして、手前の部屋ではなにやら音がしている。
が擬似視覚で確認してみると、繭が剥がれ落ちて中から得たいの知れないものが!
そこには、2本足で立つ巨大イカの姿が!(笑)

(見よ!この勇姿!(笑)ちなみに知る人ぞ知る”いかレスラー”。
 ちなみに、このイカは地上歩行のテンプレートで本当に地上を歩くぞ!(笑))

ルカがTA張ってドラゴンタートルを戸口で止めるも、ひっつかみでグラップルされ、押し戻される。
そんまま、下に落として3人巻き込み12D6のブレス。
が、それでも誰一人気絶にすらならない。何故でしょうか?
結局、数で押し切られガメラも沈黙。
(そりゃ、特に手は加えてないけどさぁ・・・)
その間に巨大イカは遺跡を脱出しました。

半身タコ女の捨て台詞
「おほほほほ。このグラーゲンが量産化された暁には、地上人など敵ではないわ!
PL「そりゃ、確かに色んな意味で危険だ」(笑)


そして、最終決戦。
一旦、クロンに撤退し、イカとその他大勢を待ち受けることに。
そして、海上都市クロンに迫る巨大な影。

陣容は
・巨神兵こと巨大直立歩行イカ(笑)
・半身タコ女
・サファグンのリーダー/ファイター4&
・雑魚サファグン*4
・Mサイズウォーターエレメンタル*2

(ダイスは水深を示しています。イカでかすぎ(笑))

PC側は圧倒敵に戦力差があるのですが、
毎ラウンド、クロンのイカ釣り漁船「アポカリウス号」から爆雷支援があります。
(結果的にはこれが結構痛かった。)

PC/敵共に十分な魔法援護を受けた状態で会合!
まずは雑魚を一掃することから始めるパーティー。
海上からの爆雷と後方からのネピアのライトニングボルトで、次々と取り巻きが減ってゆく。

中盤巨大イカの攻撃と半身タコ女の呪文で ドリトンが気絶させられるが、これをオニールがうまくカバー。
(この時、チャージャーが倒れたのに気を許したのが間違い)
しかも、このクレリックときたら、イカのStandStillもかわしやがる(笑)

そして、とうとうチャージャーの本領発揮。
あっちからこっちこっちからあっちとチャージを連激されてさすがのイカさんも海中に沈んでゆきます・・・合掌(涙)
残った半身タコ女はホールドモンスターやライトニングボルトで応戦するも、時既に遅し。
(これがまた効かないんだもん・・・)
ルカの攻撃は退けたものの、向こうの方でドリトンがニヤリと笑ったのを見て、勝てないと悟り降伏しました(笑)

こうして、半身タコ女の野望は打ち砕かれたのであった。
めでたし、めでたし。

(一人だけ微妙に納得出来ないDMであった・・・何故?)


とにかく今回のセッションはダイス目で負けた感がある
特にLISTさんの恐ろしい出目には感服。
(「20出せば良い」と言う場面で本当に出す気合が凄い。)
確かに、普段のようなDC20オーバーはやりすぎだと思いつつ、DCをあまりあげないようにしつつ特殊攻撃&呪文を使
ったわけですが・・・DC18の呪文にファイターがなんどもSTに成功するは、ミスチャンスは生かせないは、接触攻撃すら
あたらないは、おまけにクリティカル受けまくるはで・・・無理(笑)

例えばEye of the Deepのコーンofコールドは当たれば11d6のダメージなわけですが、5回も撃って3回はずれ(しかも
当たった1回は身かわしでよけられた)。死にゃしない(笑)
同じく、ホールドモンスターもST成功されまくりで効きゃしない(笑)
そういえば、朝の占いで”X印”がついていたっけなぁ・・・DM人生始まって以来のダイス目のスランプだった感じでし
た。

もちろん、キャラクターが死ななかったのはダイス目の問題ではなく、DMが優しいからです。ええ。


参加して頂いた、プレイヤーの皆様本当にありがとうございました。
DMとしても良い経験になり、とても楽しい一日となりました。
またの機会がありましたら、是非とも宜しくお願いいたします。

また、プレイヤーの一人であるLISTさんがプレイヤー視点でプレイリポートを書いた頂いております。
本レポートと併せてご覧ください。
(こちらも、当日の写真入りで力作ですよ!”プレイレポート”にあります)

このレポートを読んで、一人でも多くの冒険者が海に飛び込んで頂けると幸いです。
 注:無体作で飛び込むのは自殺行為なので止めましょう(笑)


取りあえずDMの教訓。
・ボス戦は1時間では無理だった。
・水中であってもやっぱ素組みのモンスターとかは弱い感じ(笑)
 特にキンキンに最適化されたわけでもないキャラであっても十分に勝てますね。
・思えばチャージャーはグラップルしとくべきだったよなぁ。1回アンコンにした時点で安心してほったらかしにしちゃった
のがまずかった。
・Pierce Magical Protectionはやっぱり駄目フィート。
・DCは20オーバーがやっぱり基本だな(笑)
・結局ナックラビーは不要だったなぁ。


以下余談
実際にはショートカットのため使われなかったエンカウントを紹介。
冒頭のイソギンチャクのほか、幾つか楽しいものを用意してました。

・コーラル・ゴーレムの門番
せっかくなので最新のStormwarkから1つだけ登場。
実際にはサファグンをとっつかまえて尋問すると安全に通り抜けるためのコマンドワードを得られる。

・囚われの人々
実は囚われた地上人たちがいたりしてます。彼らはグラーゲンの餌だったりするわけです。
(エアーエレメンタルにより空気が提供されている部屋がある)
彼らを解放できれば、地上にまぎれているドッペルゲンガーの話などを聞ける。

・陸地
コントロールウォーター等で陸地が出現している部屋。
どうやってここを乗り切る(移動するか)がポイント。
もたもたしてると、後ろからリビング・スペルのアイスストームがST無しの6d6+2のダメージを与えてくれる素敵空間。

・濁った水
やはりこれ。トラップが複数あり、呪文を投射orトリガー発動してくる。
擬似視覚は予想済みなので、あえて擬似視覚でも「何もいないよ」と言いたかっただけの部屋(笑)



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