腰上OH(その1) (2000年 10月19日)

今度はエンジンからのチリチリ音(マニュアルによるとリング音らしい)が気になりだしました。
ということで今回は腰上OHを実施しました。
外装外し マフラー
外装外し
ラジエター、キャブ、外装を外す。
ここまでは前回経験済み
マフラー
マフラーを外すには、テールランプも外さないとだめです。
マフラー出口
ピストン
問題発見!
マフラーを取って排気口に手をつっこんでみると、左右のYPVSバルブの位置がずれている!5mmぐらいはズレているんじゃないだろうか?その原因は後でわかるのだった。
ピストン
シリンダを取っ払って出てきたピストン
ピストンピンが抜けないので、ハンマーでゴンゴン叩いちゃいました。(一応ピストンを手で押さえてコンロッドに衝撃が加わらないように配慮はしましたが、あんまり効果はなかったかも)
クランク
クランク
クランク
クランクは引っかかりもなく、スムーズに回転します。コンロッド大端のラジアル方向へのガタもありません。小端内側も傷、剥離もなくきれいでした。
ちなみに3MAクランクは回転方向が逆なため真ん中にカウンタギアが入っています。で、カウンタシャフトを介して正転にしてからミッション軸に伝達します。その為部品数も多くて、クランクアッシーは12万円!!
心配....
左気筒はオイル過多だったようで、ピストンもオイルでベッタリでした。クランク室内もオイルが溜まってんじゃないか?と思うような感じです。クランクを回すとウエブにオイルがベットリ.....こんなもんなのかなぁ。ケースを割りたくなってきた。
シリンダ
ヘッド
シリンダ
外したシリンダ
YPVSはカーボンで真っ黒です。
ヘッド
カーボンで汚れてましたが、ワイヤブラシでこすったらきれいになりました。
ピストン
ピストン
ピストン
リングは凝着もなくきれいでした。でもずいぶん吹き抜けしているような。
ピストン
排気側にも傷等はありませんでした。
ピストンピン
ベアリング
ピストンピン
オイル焼けのみのような感じですが、左気筒(下)は溝状の傷がついていたので交換でしたね。
ベアリング
そんなに問題なさそうでしたが一部あたりのきついところもありました。
ジョイント
ジョイント
問題のジョイント
これが問題の左右のYPVSバルブを連結するジョイント。ばらしてみたら....
ジョイントのへたり
ジョイントを横から見たところ。右側の丸いほうについていたゴム部品はボロボロ。そして左側の部品は段付き磨耗!!
ジョイント
バルブ断面
生産中止〜?
激しい段付き磨耗。このせいで左右のYPVSバルブの同調が取れていなかったのでした。しかし交換しようと思ったらなんと欠品!!型番2XT(初期型TZRのメッキシリンダ仕様)。1KT(初期TZR)と3XC(R1Z)は47X(RZV)のを使用しているのでとりあえずそれを注文してみた。でもYPVSバルブが同じじゃないから合わないとはおもうけど...
バルブ断面
バルブ分割面をみると...きゃー!もう交換交換!!
排気上
排気上
排気上
左気筒。排気ポート上に筋状の引っかき
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排気上
右気筒。左よりは引っ掻き傷は少ないです。
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排気下
排気下
排気下
左気筒。
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排気下
右気筒。
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掃気上
掃気上
掃気上
左気筒。
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掃気上
右気筒。
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YPVSまわりの部品が来るまでお休みです。

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