2010年5月21〜22日
 あの鎌倉旅行+頼朝台風から約三年…兄上の怒りはもう解けたかしらドキドキ…今回はそんな頼朝兄上のご機嫌をうかがうべく鎌倉リベンジ、そして兄上のホーム・伊豆を初訪問。ご一緒いただくメンバーは前回と同じく漫画家・佐野絵里子様と義経ファン仲間のもち様です。本当にお世話になりました♪
 前回は義経のよの字も滅多にお目にかかれなかった鎌倉、しかし現在は「義経」と名のつくグッズが続々お目見えしています。この数年で鎌倉に一体何が…?うれしいけど。義経の首塚がある藤沢市の白旗神社もあれからめざましい進化(?)をとげ、義経ファンの聖地となっています。
 伊豆では頼朝が流人生活を送った蛭ヶ小島跡(韮山)、頼朝が足しげく通ったという三島大社、そして富士川合戦のあと頼朝と義経が感動の対面を果たした黄瀬川の「対面石」を見てまわりました。東北地方が義経愛に満ちているのと同様に、伊豆地方は頼朝愛であふれています。

一日目〜静岡・三島大社〜韮山(蛭ヶ小島)〜黄瀬川(頼朝義経対面石)
三島大社本殿
 JR東海道本線・三島駅に到着、まずは三島大社にお参りです。駅南口から歩いてほぼ10分。富士山を望む三島市は豊かな湧水に恵まれた「水の都」。街並のいたるところに水路がめぐらされ澄んだ水のせせらぎが聞こえてきます。
 三島大社の歴史はたいへん古く二千年余ともいわれ、御祭神・三嶋大明神は東海随一の神格として古来より人々の信仰を集めてきました。若干十四歳で流人として伊豆の地で暮らすこととなった頼朝は、蛭ヶ小島(現韮山)に居を構えながら、この三島大社に足しげく参詣し、源氏再興を祈願したといいます。それ以来、武門の守護神としても厚く崇敬されるようになりました。
三島大社公式サイト

三島大社の絵馬
佐野様からいただいた三島大社の絵馬(ありがとうございますっ!)。「騎馬武者姿の頼朝」「富士山」というモチーフでなんと毎年絵柄が替わるのだそう!(ちなみに今年の絵馬は上のほう)なんという頼朝愛、そして郷土愛にあふれた絵馬でしょう。頼朝ファンなら絶対毎年お参りしてコレクションしたくなるはず。義経にもこういう絵馬が欲しいな〜…年替わりとまでは言わないから(言いたいけど)義経モチーフのかっこいい絵馬、どこかつくってください。

韮山・蛭ヶ小島跡地への歩道
 さて次は頼朝が流人として二十余年の歳月を過ごした蛭ヶ小島跡地に向かいます。三島から伊豆箱根鉄道に乗り(ちょっと江ノ電を思わせる小ぶりな車両がカワイイ)、韮山駅で降車。跡地は記念公園(歴史民俗資料館)になっていて、そこへ向かう歩道もきれいに整備されていて歩きやすいです。
 それにしてもいいお天気でよかった…!今回は兄上も非常にご機嫌のよう。ご機嫌すぎてちょっと暑苦しいぐら…いや嘘です。とっても爽やかです。
伊豆韮山観光サイト


歩道の案内プレート
 歩道の地面には韮山にまつわる歴史上の人物や逸話などを記したプレートがズラリと埋め込まれています。トップは頼朝公のおなじみのこのお姿。知らずにいきなり踏んでしまいそうになってあせります。踏み絵か!彼を怒らせたらどんなことになるか前回の旅行で骨身にしみてわかっているので過敏になってます。
 ご丁寧に源家の系図まできちんと紹介されてます。頼朝のみ目立つようになっているのは当然として、□(四角い囲み)だけで紹介されている弟達が悲しい。彼らもいちおう名前あるんだけど…。



歩道の案内プレート・頼朝の生い立ち
 プレートの並びはけっこうバラバラで時系列どおりに並んでおらず、しかも唐突に別の時代の人物(北条早雲等)とか「市の花」「市の民謡」が乱入してきたりするので面食らいますが、バラバラながら頼朝の生い立ちはきちんと要所ごとに紹介されています。平治の乱の悲劇、蛭ヶ小島での日々、八重姫との悲恋…。不幸な陰がつねに付きまとう彼の生い立ちですが、いざこの伊豆の地に立ってみると、豊かな水と温暖な気候に恵まれ、雄大な山々を見渡せるこんなのびやかな地に流されても、イマイチ思いつめた気持ちになれないのでは…のほほ〜んとゆるんじゃう気がする…。しかしそうはならなかったのが頼朝のすごいところ。ゆるがぬ信念はさすがです。地元の女の子たちに手を出しまくったのはまあふつうの男とかわらんけど…あ、嘘です。さすが兄上です。兄上ならではの偉業です。なんだかホメ殺しのようになってきました。


歩道の案内プレート・政子登場
 頼朝の人生・功績を語る時、欠かすことができないのが北条政子の存在。そのふたりの出会いを描いたプレートもあります。おー政子がかわいい!超可憐!(写真上)しかしその次のプレートがこれ(写真下)。ええーいきなり尼将軍?時間の流れ残酷すぎるだろ!この間にせめて静の舞とか大姫のエピソードとか入れたらちょうどいいクッションになるのに…でも義経&静や大姫らについてのプレートはありませんでした。頼朝政子にとっては彼らにまつわるエピソードは黒歴史なのか…


頼朝と政子の像
 蛭ヶ小島跡地は茶店や東屋、駐車場などが完備された公園になっており、その小高い場所に若き頼朝と政子の像「蛭ヶ島の夫婦」が建てられています。乙女ポーズの政子がキュート。頼朝はどうしても中井貴一さん似。その表情をもっと近くで撮ろうとしたら、鉄塔をグワシと握るゴジラ頼朝みたいなアングルになってしまいました。
 公園内にはほかにも頼朝政子にまつわる石碑・モニュメントがいくつか建てられていて、この若き夫婦への愛情に満ちています。いいなあ〜義経と静のツーショット銅像や記念公園もつくってほしいなあ!(結局そっちか)


黄瀬川・光来堂
 伊豆箱根鉄道で三島駅に戻り、次はバスで源兄弟出会いの地・黄瀬川をめざします。
 まずは源兄弟をモチーフにした銘菓を扱っている菓子店「光来堂」へ!店先には笹りんどうをモチーフにした看板や幟が掲げられていて、道行く義経ファンをふらふらと引きよせてくれます。
「きせ川光来堂」営業時間/9:00〜18:30
沼津市大岡黄瀬川345-1 /定休日月曜



光来堂・店内
 光来堂の看板商品は「源氏双柿」。柿の餡をサンドしたスポンジをホワイトチョコで薄くコーティングした、ぱっと見和菓子ふうなのに洋菓子というのが珍しくも美味しいロングセラー銘菓。全国菓子博覧会金賞受賞、伊勢神宮遷宮献上銘菓でもあります。
 もうひとつのゆかり銘菓「黄瀬川対面石」は求肥入りのつぶあん最中。とろけるようにやわらかなつぶあんが美味しい!最中の表面には黄瀬川と富士山が描かれています。こちらも全国菓子博覧会金賞受賞の登録銘菓です。
 店内には「源氏双柿」の紹介や兄弟対面石の大きな絵が飾られていてテンションあがります。富士を背景に感動の再会を果たす源氏兄弟…つくづく絵になるシーンですねえ!頼朝のお顔が髭のニュアンスのせいか明治軍人チックになってるのもちょっとカワイイ。

義経物語\1450
 「源氏双柿」「黄瀬川対面石」はいずれも各\130。その二種が10個詰め合わせになっている化粧箱入りセットは「義経物語」として販売されてます。「義経物語」!どちらかというと頼朝ホームのこの地で義経のほうに花を持たせてくれるこのネーミングがまた嬉しいではありませんか。


黄瀬川・八幡神社前の案内看板
 黄瀬川のそばに鎮座する八幡神社、そこが頼朝義経兄弟の対面の場であるといわれています。観光客が押し寄せるような大きな神社ではありませんが、鎌倉の鶴岡八幡宮をコンパクトにしたような境内が興味深い。大鳥居の先には鶴岡八幡宮と同様に太鼓橋がありますし、参道の両脇にはやはり鶴岡八幡宮と同じように源氏池、平家池がありそれぞれ白い蓮と赤い蓮が咲いていた…そうですが、現在は埋め立てられて川になっています。
 神社前のバス停上には、車道を走っていてもはっと目に留まる「対面石」とババーンと大きな字で書かれた看板が掲げられており、義経ファンホイホイの役割を果たしています。以前はこんなに大きな目立つ看板はなかったそうですが大河ドラマ「義経」を機に新調されたとか?大河効果はこういうところに波及してくれるのがファン的にはとてもありがたい。
黄瀬川・郷社八幡神社公式サイト


八幡神社・対面石
 八幡神社本殿の裏手(西側)に対面石があります。写真の右手前が弟義経の、左手奥が兄頼朝の座った石とされています。当然と言えば当然ですが兄の石のほうがやや大きく、高い位置にあります。けっこう距離近い!まさに膝突き合わせる状態。こんな至近距離で義経の瞳うるうるビームを食らったら私が頼朝ならまず卒倒します。そして幕府のことなんか北条氏に丸投げして毎日義経と遊ぶ。その時 歴史が終わった。よかったね、そんな頼朝じゃなくて。
 石の脇には案内板が建てられています。その案内板の文面にいたずら書きが…!いたずら書きダメ!ゼッタイ!…とはいえ「きょうだいなかよし」の文字とピッタリ寄り添うニコニコ顔ふたつについ癒されてしまった…

八幡神社・ねじり柿
 兄の石の背後から二本の柿の幹がねじれるように生えています。(わかりにくい写真でゴメンナサイ)この柿の木も兄弟対面ゆかりの木として伝えられていますが、「頼朝がこの場所で柿を食べたが渋柿だったので種をねじって捨てたところ芽が出た」「頼朝と義経が対面の記念としてみずから植えた」「頼朝と義経が対面の際ともに食べた柿がとても美味しかったので一緒に種を植えた」「頼朝と義経が再会を喜び夢中で話している時に食べていた柿の種から芽が出た」等、微妙に違うバージョンがいくつか伝わっています。渋柿だったので捨てた説ではちょっとさびしいので、やはり義経ファンとしてはふたりで一緒に食べて植えた柿ということにしたい。そのふたつの柿がからみ合いねじれて育ったというのも「関係がグネグネねじれてしまった」「ふたり仲良くひとつの木になった」とふたとおりの解釈ができてしまうのがニクイところ。

二日目・藤沢市白旗神社〜みたび鶴岡八幡宮

藤沢市・義経首塚と首洗井戸
 前回の鎌倉旅行は頼朝台風に立ち向かいながらの強行軍でしたが今回はなんとか兄上のご機嫌を損ねることなく二日目もいいお天気!それでもちょっと日が陰ったりすると「…まさか?」と警戒してしまう。どんだけトラウマか。 
 前回雨に叩かれながら足早に見て回った藤沢市の義経史跡も今回は落ち着いてゆっくりと回れます。駅前商店街で首塚に供えるお花を買う余裕も。
 首塚周辺には新しい案内板ができてとてもわかりやすくなっています。大河ドラマ「義経」ブームが去ってしまってからのほうが義経愛が盛り上がってきているかもしれないミステリアス藤沢市。もっとやってください。


藤沢市・白旗神社前の御典橋と大御神灯(石灯籠)
 藤沢市の義経首塚は、腰越での首実検ののち浜に打ち捨てられた義経の首が境川をさかのぼってこの地に流れ着いた、という伝説がもとになっています。また一説には亀が義経の首を甲羅に乗せて運んできたとも…。義経を祀る白旗神社の前にはその境川の傍流白旗川が流れており、橋のそばに立つ大御神灯や境内本殿には亀の姿が描き出されています。

藤沢市・白旗神社
 白旗神社の本殿にはいたるところに笹りんどうの紋がモチーフとして飾られていて、義経愛の心意気が燦然と輝いています。しかもここ数年で義経関連の史跡案内やイベントがますます充実し、義経にまつわるお守りなども続々登場、いまや義経ファンの聖地として目覚ましい発展を遂げています。宮司さん…ありがとうございますっ!!!
 秋の大祭には義経神輿、弁慶神輿が市内を練り歩くのだそう…み、見たい!こちらも笹りんどう紋で彩られた美しいお神輿です。お神輿本体は境内の神輿殿に展示されていますが撮影禁止なので注意。同じ場所に義経の絵画や義経&静のかわいい人形も展示されていて必見です。
相州藤沢・白旗神社公式サイト

白旗神社・弁慶力石
 本殿の脇の弁慶力石、以前は「弁慶力石」という文字のみの小さな立て札のみだったのが、ごらんのように詳細が記された立て看板になっています。古くは石を持ち上げて運気を占う「石占(いしうら)」に用いられ、時代が下ると地元の人々の力比べの石として親しまれるようになったとか。またこの石に触れれば無病息災の御利益があるそうで、そんな言い伝えにちなんだかわいいお守り「弁慶の力石守」も登場してます。


白旗神社・義経公鎮霊碑・「義経松」石碑
 本殿へ向かう石段の途中には兜の形を模した義経公鎮霊碑があり、その右脇には「義経松」と記されたちいさな石碑が。石碑の後ろには松らしき切り株も。これは境内にある「弁慶松」の対になるものでしょうか?ほかにも境内には「義経藤」「弁慶藤」があり、この主従がいかにこの地で二人セットで愛されているかがうかがえます。
 短い生を生きる人間にくらべると樹木の命の長さは永遠に近い、それでもやはり寿命はある。この義経松も長く人々に愛された末、終焉の時を迎えたのでしょう。木も人と同じように代を重ねてゆくことができるから、この義経松もいつの日か「二代目」の登場を期待したいところです。


白旗神社・弁慶松
 こちらが弁慶松。弁慶のように頼もしくのびやかな枝ぶりです。この隣に義経松の若木がすくすく育つ姿がいつの日か見られるといいなあ…と思ってたら!白旗神社サイトをチェックしてみるとすでに育ってるじゃないですか義経松!?白旗神社抜かりなし。おさすがです。次回お参りする際にはきっとこの目で若き義経松を見届けよう…!


白旗神社・義経藤・弁慶藤
 白い義経藤と藤色の弁慶藤。残念ながら花の時期は終わっていましたが、花の房がまだかろうじて残っており、華やかな姿をしのぶことができます。やや小ぶりの可憐な義経藤にくらべて弁慶藤の房の大きいこと!地面についてしまいそうな勢いです。



  白旗神社・絵馬掛
 三島大社の頼朝絵馬がうらやましいな〜と思っていたら佐野様から耳より情報!この白旗神社でもオリジナル絵馬を制作中とのこと。私たちが訪れた時にはまだ完成していませんでしたが、絵馬を結ぶ場所もすでに設置されていて、いよいよという感じです。義経の絵柄だといいな〜!
 
  2011.6追加情報★
佐野様より白旗神社絵馬をいただきました。ありがとうございます!!
ごらんくださいこの超!超キュートな牛若&弁慶。たまらんっ…!こんな可愛い絵馬が境内の絵馬掛にズラリ並ぶなんて想像するだけで幸せです。
 

  「開運招福守」「弁慶の力石守」
白旗神社のお守りラインナップは超充実してます。いずれも前回の時にはなかったものばかり。ひと足先に弊サイトグッズコーナーでも紹介しましたがここでもあらためて。「弁慶の力石守」は境内にある弁慶の力石にちなんだナイスアイデアなお守り。「開運招福守」は笹りんどうマークと牛若&弁慶イラストの台紙が超かわいい鈴守。色もこのピンクのほかに 赤/黒/白/黄の全5色あります。

  「勝守」
笹りんどう紋がうれしい「勝守」!(佐野様からいただきました。ありがとうございます!)源氏の旗を思わせる台紙デザインもかっこいい。清楚な白は源氏カラーでもあり義経の純白の心そのもの。この勝守に加えて壇ノ浦・下関大歳神社の「勝守」そして前回旅行で訪ねた茨城県大杉神社の「勝守」(もち様ありがとうございます!)をそろえれば義経勝守グランドスラム達成!か?屋島や一の谷のもあればいいのにな〜!地元の神社さんお寺さんぜひつくってください。というかつくるべきだろ!(超強気)

鎌倉彫の店「陽雅堂」の看板・弁慶
 白旗神社をあとにして江ノ電に乗り、いざ鎌倉へ。江ノ電は観光客で大混雑です。鎌倉駅から若宮大路、小町通はますます人でゴッタ返してます。私は一度目の鎌倉訪問はまだ寒い2月、二度目は頼朝台風(大笑)で「混雑している鎌倉」というのをまだ見たことがなかったので、なんだか新鮮な感じです。
 前回もチェックした鎌倉彫のお店「陽雅堂」の看板は、弁慶とワンコのツーショットのものが新たに加わってました。(前の看板も別のところにちゃんとあります)

鶴岡八幡宮
 すごい…何この人・人・人!でもこれが本来の鶴岡八幡宮の姿なんですね。ただ、あの八幡宮のシンボルともいうべき大銀杏が…。数百年の風雨に耐え鎌倉の歴史を見守ってきたあの大銀杏が、今年の3月10日明け方、強風のため倒れてしまったのです。私のような鎌倉とは縁遠い地方在住のいち義経ファンですらニュースを見てショックだったのですから、神社関係者の方達や地元の人々の心痛たるやいかばかりだったでしょう。


よみがえる大銀杏
 しかしごらんください倒れた大銀杏の幹から青々とした若芽が!そして木の立っていた場所からも無数の元気な若芽が!木の生命力もさることながら、大銀杏の復活を願う人々の愛のパワーも大きな底力になったにちがいない。地元の子供達が書いたという大きな絵馬も泣かせるではありませんか。この若芽たちがこのあとどんなふうに成長してどんな姿の木になってゆくのか楽しみです。

  静御前の栞・結守(\800)
鶴岡八幡宮オリジナルの静御前グッズは前回の静御前の人形に加え、可憐な木の栞が加わりました。
前回見つけた縁むすび守「をだまき守」はデザインが新しくなった!前のよりもかわいくポップなカラーで若者向けっぽくなってます。このピンクに加え水色もあります。
 

小町通の看板猫
 鎌倉駅までの帰り道は小町通で義経グッズ漁りです。鎌倉で義経グッズ「漁り」ができる日が来ようとは…!本当いったい鎌倉どうしちゃったの?
 写真は、小町通のお店で飼われているかわいいにゃんこ。小町通のいろんな店先をまわって招き猫をしてくれる有名なにゃんこだそう。観光客らにナデナデされても写真をバシバシ撮られても(私のことだが)臆することなくどっしり座って客引きしているさまは営業部長の貫録です。

2010鎌倉のお土産情報(小町通でゲットしたグッズ)
   パイプ人形香炉「弁慶」老松コーン10個入※数量限定販売(\7350)
義経びいきとしか思えないお香セット「鎌倉香り物語」(義経/静/弁慶/常盤という完全なる義経チームで構成)を出している鎌倉の香老舗・鬼頭天薫堂にドイツ・クーネルト社とのコラボ商品「弁慶香炉」新登場!胴体部分にコーン型お香をセットし火をつけると弁慶の口から煙がモワーと出てくるシステム。なんかシュールですが本場ドイツでは定番アイテムらしい。心なしかゲルマンフェイスの弁慶がきちんと七つ道具をしょってるのも愛おしく、ドイツに一方的に親しみを覚えてしまいます。日独友好!
香司「鬼頭天薫堂」営業時間/10:00〜18:00
鎌倉市雪ノ下1-7-5/年中無休
   
  「鎌倉へようこそ」根付2種(各\520
既存のご当地ものキャラとは一線を画す素朴なキュートさがたまらない鎌倉限定商品。イチオシです。豆粒大のプチ人形になった義経と静、そして頼朝もかわいいよー!なぜか鎌倉大仏が、そして「小坊主」「紫陽花娘」なる謎のキャラがしれっとチームに加わってるのも笑えます。
   
「旧跡の街鎌倉」根付2種(各\310)
これはまた嬉しいオリジナルグッズ。ステンドグラス風の細工が斬新です。見た限り義経と静の2種しか出ていなかった。ということは「旧跡の街」鎌倉市の代表キャラは義経&静ということでいいんですね!などと調子づいてるとまた兄上の怒りを買うので自重。かっこいい系の義経とカワイイ静のデザインが秀逸です。
   
  「古都鎌倉・雅」栞(各\320)
外国人観光客が喜びそうな和風の木製栞。この2種のほかにもいろんな絵柄が出てます。義経の鎧が漫画やドラマ等でよくある赤いものではなく「平家物語」の描写に沿った紫裾濃縅(佐野様作品の義経もこの鎧!)になっているあたりマニアックでレア感をそそる。それにしても義経&弁慶のほうはともかく、静御前と頼朝のツーショットってどうなの。背後からにらみをきかせる静、気まずそうに目をそらす頼朝。どんなシチュエーション…このあと静がさらににじり寄り、手にした扇をハリセンよろしく振り下ろすのですね。頼朝の頭上に。(だからやめろってそういうこと言うの)
   
  さあここからはカオスワールド、おなじみ(?)ご当地キャラグッズですよー。まずは最近流行ってるらしいブードゥ人形の義経&静(各\300)。ハイチの土着宗教ブードゥ教の呪術に使われる藁人形に似ていることから「ブードゥ人形」と呼ばれている願掛け人形。なるほど願掛け人形として見るとかわいいけど、藁人形だと思うとそのつぶらな目はぼんやりと素朴な怖さをたたえている(気がする)。これ以外にもう一種類ブードゥ人形が出てましたが、義経のがなくて静と頼朝(なぜ)だけだったので購入せず。義経を出してくれるんならそっちも買わないでもないけど。(何をえらそうに)   
  まりもっこりぃい!個人的にどうにも好きになれないキャラな上、この台紙の文句はなんなの。「いざかまくら!誰も来なくて…お先まっくら!」おっ!?ケンカ売ってんのか義経ファンに。さすがにこのコピーには苦情がきたらしく現在は「雅な義経、いざ鎌倉!」という、それはそれでおもしろみがなく腹立たしいものに替わっています。(なのでこの台紙はレアもの。ゲットしてくれたもち様ありがとう!)義経がなぜ人力車に乗っているのかも非常に気がかり。歩け!もしくは馬に乗れ。お前武将だろ。とにかくまりもっこりには当たりが厳しい私。といいつつグッズはしっかりゲット。(京都限定も岩手限定のもゲット済み)ツンデレじゃないですよ。   
きっ鬼太郎ォー!(の親父)真ん中のビー玉のような目玉部分がコロコロ動く仕様になっていて、かわいいんだか不気味なんだか。とかいいつつけっこうお気に入り。こうなったら頼朝バージョンも静バージョンも出して皆でギョロギョロしてほしいです。   
ガチャピンムックー!!(義経&静・各\450)京都バージョンも大概だったがこれはこれでまた極めてる感がすごい。よく見るとガチャピン義経の刀の柄の部分がムック。何の意味が。しかも台紙の絵をみるとこのシーン、あの屈辱の馬引き事件のようにもみえる。どういうチョイスか。ガチャピン静にいたってはもう、こんなアンニュイな舞をみせられたら頼朝は怒るどころか脱力のあまり出家しちゃうかも。   
ほかにも…
グッズコーナー「クローゼット」にてゲット済の鎌倉限定グッズいろいろご紹介!
鎌倉限定静御前キティ/鎌倉限定キューピー(義経・静・頼朝)/鎌倉限定スティッチ(義経・静・頼朝)

伊豆周辺MAP 藤沢周辺MAP(前回旅行と同じものです)
三島大社周辺



韮山周辺



「対面石」八幡神社周辺



てきとう自作マップ



正確な地図はこちら

 鎌倉の義経プッシュは(以前とくらべると)本当にすごい。何はともあれ嬉しいことです。しかも何これ!!→鎌倉市リサイクル推進公式キャラクター「かまくら3R推進マスコットキャラクター」。猫の「牛若にゃん丸」うっ牛若丸ー!うさぎの「静姫」しっ静御前ー!?そしてタヌキの「源ぽん太」!誰だオマエ。とにかくか〜わ〜いい〜!!これ鎌倉市のキャラですよね!?鎌倉って牛若関係ないよね?(しっ!)なのに牛若丸をシンボルキャラクターにしてくれるなんて嬉しすぎる。観光客的にはあまりかかわりのないジャンルですがぜひグッズとかつくってください。買います。それにしても源ぽん太って誰。かわいいにゃんこ、かわいいうさこときて若干目つきのわるいタヌキ。はっまさか頼…
 だめだ、どうしても頼朝兄上には挑発的な態度をとってしまう。それが義経ファンとしての抑えきれない性(さが)。でもそれもひとつの愛のかたちなんですよ、信じてもらえないかもしれないけど。義経ファンなら知ってます、頼朝あっての義経だということを。なので全国で唯一といってもいい源兄弟仲良し史跡「対面石」はぜひとも足を運んでおきたい場所でした。そのかねてよりの念願が叶い、さらに義経グッズが続々登場しているにぎやかな鎌倉、そして義経愛で生き生き輝く藤沢白旗神社を訪ねることができて本当に幸せ…!御同行くださった佐野様もち様本当にありがとうございました。そしてピカピカお天気(前回とは逆に今回はこの二日間「だけ」いい天気だった)で機嫌良く迎えてくださった頼朝兄上ありがとうっ!これからもジャレたり噛みついたり飛びかかったり独特の愛情表現で兄上についていきたいと思います。イヤだと言ってもついてゆきます。

前回07年10月の鎌倉旅行(頼朝台風)はこちら→→→
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