2007年5月12日 |
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義経ファンになってからというもの全国いろんな地を訪ね、メジャーな史跡はあらかためぐってきたつもりですが、下関・壇ノ浦古戦場には今までなかなか足を延ばせずにいました。だって下関は平家のホーム…ここでは義経はにっくき敵役。彼にまつわる史跡も数えるほどしかありません。でも、NHK大河ドラマ「義経」放送以降、いろんな源平グッズやイベントがお目見えし、義経ファンにもうれしいスポットができてきたみたいなので、思い切って日帰り強行スケジュールで急遽出かけてまいりました。そして、後悔…。もっとゆっくり訪れるべきだった! |
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東海道新幹線・JR新下関駅 |
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JR新下関駅・観光ポスター …と思いきや、義経の八艘飛びをモチーフにした観光案内ポスターを構内でみつけました。アウェイとはいえ義経のネームバリューはやはり絶大です。 |
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大歳神社(鳥居とのぼり旗) 山陽本線JR下関駅から東へ徒歩5分の場所に義経ゆかりの大歳神社があります。もともとは下関駅のガード下周辺にありましたが、鉄道工事の折に現在地に移転したとのことです。 壇ノ浦決戦を控えた義経は、平家の本陣・彦島を臨む有明山で戦勝祈願をおこない、開戦の鏑矢を放ったといわれています。その姿に感動した地元漁民たちが文治二年(1186年)に神祠を祀ったのがこの神社の由緒。御祭神は木花咲耶姫神(大歳御祖神)。源氏の祖・清和天皇が合祀されている富士浅間神社の御祭神であり、戦勝・栄華栄誉をつかさどる霊験あらたかな神様です。 石段の両脇には「義経戦勝の社」と記された白いのぼり旗がはためき、石段をのぼりつめるとビル街のむこうに関門海峡が見えます。 |
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大歳神社・義経画碑 拝殿の脇には、矢文を結んだ鏑矢をきりりと引く義経の画碑があります。大きな黒御影石に彫られた義経の姿はいかにも雄々しく、境内でもひときわ目立つ場所にあり、義経へのなみなみならぬ敬慕の念が伝わってきます。 |
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大歳神社・勝守(かちまもり) この神社では勝利をおさめた義経にちなんで「勝守」というお守りが授与されています。全国に義経ゆかりの神社は多々あれど、こういうきちんとしたお守りは意外とないので(マスコット的なものはよく見かけますが)感動もひとしお。絶対的不利のアウェイで劣勢を巻き返した義経にあやかれるとなれば、勝運だけではなく、苦難に打ち勝つ忍耐力、逆境に立ち向かう勇気も得られそうですね。幸せの黄色いハンカチ、ならぬ黄色いお守りです。 |
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みもすそ川公園からみる関門海峡(関門橋) 下関駅からさらに東へバスで10分ほど進むと、本州と九州を結ぶ関門橋の姿がみえてきます。そのたもとにあるのが「みもすそ川公園」。この公園は壇ノ浦合戦の主戦場となった海域に隣接しており、源平にまつわるさまざまなモニュメントがあります。 |
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みもすそ川公園・源義経像 何はさておき見ておきたかったのがこの源義経像。NHK大河「義経」放送にむけて2004年年末に建てられた比較的新しいもので、除幕式には源義経役の滝沢秀明さんら「義経」出演者数名が参加したそう。写真ではわかりにくいですが(スミマセン)、銅像の義経様もそこはかとなくタッキー似の美しい精悍なお顔でございます。八艘飛びの躍動感をとらえたポージングもみごと。数ある義経銅像のなかでもトップクラスのかっこよさ。義経ファンならこれを見るだけでも下関まで来る甲斐がある! |
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みもすそ川公園・滝沢義経様の手形 義経像のそばには滝沢さんの手形がっ!…滝沢義経様の御手は実に優美で、しかもほんのり温かく(※日の光で)、我が手を重ねてしばし恍惚…。ただのあやしいヘンな人になってしまいました。 |
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みもすそ川公園・平知盛像 その義経像に対峙するように、平知盛像が建っています。こちらもかなりの男前。巨大な碇を背負い入水せんとする、力強くも悲壮感あふれる知盛最期の姿です。勝者には勝者の、敗者には敗者の強さと美しさがある。それがみごとに表現されたこのふたつの像は、源平合戦という一代絵巻の象徴のようにも思えます。 |
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みもすそ川公園・紙芝居 義経・知盛像のそばでは、壇ノ浦合戦のあらましを紹介する「歴史体感☆紙芝居」が行われていました。大河「義経」放送年に実施されていたイベントですが、今でも土日祝日等には興行しているもようです。一応、源氏と平家どちらもにフェアなストーリーではありますが、義経が船頭を射たくだりでの語り手さんの「お〜のれ〜義経卑怯なり〜!」というセリフはいやに気持がこもっていて、胸がチクチク痛みました…(泣)。 紙芝居の人影の向こう、東の方角の水平線上にうっすら見える島影は満珠島といい、壇ノ浦合戦を控えた義経率いる源氏軍が船を集めていた場所です。 |
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みもすそ川公園・壇の浦古戦場址の碑・二位尼辞世句の碑 同公園内には、ふたつの石碑があります。壇ノ浦古戦場跡を記す絵図入りの碑と、安徳帝をつれて入水した二位尼の辞世の句の碑です。 石碑の背後にみえる向こう岸の白いガスタンク付近が、壇ノ浦合戦にむけて平家の船が集結していた場所。最初は潮に乗って源氏軍をここから東へ東へ追い返していた平家軍ですが、やがて潮の流れが変わると一転源氏軍が押してきて、味方の裏切り等もあり、平家軍はふたたびこの付近まで、さらにもっと西へと追いつめられていったのです。 壇ノ浦合戦が行われた時代から変わらないであろう岬のかたちや島影、激しい潮のうねりをながめていると、往時の合戦の様子が生々しく思い起こされ、血がたぎるような、それでいて胸がしめつけられるような、不思議な気持にさせられます。この目の前に広がる海の底に、平家一門、そして失われた三種の神器のひとつ・草薙剣がいまも眠っているのです。 |
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赤間神宮・水天門 |
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赤間神宮・七盛墓(平家の墓) 社務所の奥に、七盛塚と呼ばれる平家の墓があります。平知盛や教経ら七名の武将をはじめとした平家一門の霊を祀っています。一般的に歴史人物のお墓や塚のたぐいは現代の街並に溶け込んでしまっていてアッケラカンとしたものが多いのですが、この七盛塚はじっとりと重い雰囲気を持っていて、いかにも「墓所」という感じ。安易にカメラを向けるのさえはばかられる厳粛な空気がありました。しかも塚のとなりには平家の怨霊エピソードとして有名な「耳なし芳一」を祀るお堂もあって、こっ怖い…。怖さと申し訳なさで一杯になりながら、平家一門の冥福を祈りつつシャッターを切りました。さいわい怨霊は写っていませんでした。そのかわりブレてます。 |
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門司港(福岡県)からみる関門橋&関門海峡 気を取り直して、今度は一路、九州(福岡県)側の門司港へ。九州へ渡るには関門橋、また関門橋の地下トンネルを歩いても行けますが、壇ノ浦の海戦の雰囲気を少しでも味わうべく、下関・唐戸桟橋と門司港を結ぶ関門連絡船に乗りました。約5分間の船旅はなかなかに愉快。波を蹴立ててまっしぐらに突き進む小ぶりな船はダイナミックに揺れ、窓の外には波濤が逆巻き、「義経もこんな激流のなかを勇ましく突き進んでいったんだ!」と思うとワクワクと血が騒ぎます。 ちなみに下関側の港・唐戸桟橋のグルメスポット「カモンワーフ」では5、6月の土日祝日限定で観光寸劇・義経八艘飛びというイベントが行われています。私が訪れた5月12日は折りしもその初日だったのですが、時間の関係で見学できず…ああ〜もったいないことした! 関門連絡船HP 片道\390/所要時間約5分/一日約44往復 |
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のぼり旗・門司港 門司港周辺は、明治・大正時代の建築物が多く残されており、レトロな雰囲気が観光客に人気のエリアです。 その門司港にも大河「義経」放送にあわせて制作されたのであろう数々ののぼり旗がはためいていてテンションがあがります。こちらはズバリ「門司港」。“関門・義経”や“義経が舞う、歴史が動く”というあおり文句に加え、八艘飛び義経(と教経)のシルエットが描かれています。 |
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のぼり旗・源義経と平知盛 そして、白地に笹竜胆の紋「源義経」、赤地に揚羽蝶の紋「平知盛」。源氏と平家のカラー&シンボルを掲げたふたつの名が風にはためき対峙しているさまは、いかにも宿命のライバル同士という感じでかっこいい。みもすそ川公園の銅像といい、この地における源平合戦の「顔」はやはり義経と知盛のようですね。 |
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門司港・海峡ドラマシップ(外観) 門司港付近には、関門海峡の歴史や文化をアートで表現したミュージアム「海峡ドラマシップ」があります。もちろん源平時代のコーナーも設けられており、NHK人形劇「新平家物語」で使用された源平人物の人形等を見学できます。館内にはレストランやおみやげ物屋さんもあり、ゆっくり時間をかけて楽しめます。私は時間が押していたので終始駆け足でしたが…。残念! 海峡ドラマシップHP 入館料\500/不定休/時間9:00〜17:00 |
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海峡ドラマシップ・館内垂れ幕 上が源平人形紹介の垂れ幕、下は館内で上映されているアニメ「もじたろう海峡大冒険」の登場人物紹介です。子供向けアニメですが、球形&シャンデリア状のスクリーンに映し出される映像はけっこう見ごたえがあり、ついかぶりつきで見入ってしまいました。ストーリーはなぜか関門に関係ない平敦盛と熊谷直実のエピソード中心ですが。 このアニメの登場人物のひとり海御前(あまごぜ)は、実は平教経の妻。平教経の妻もまた一門の人々と共に入水し、海の底で河童たちの総帥になったという伝説があるそうです。 |
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MAP(下関周辺) | 下関情報 |
下関市観光ホームページ 北九州市HP・門司区の観光情報 赤間神宮ホームページ |