NHK大河ドラマ「義経」好評放送中!というわけで、かつて訪れた地がどのような変化を遂げているのか確かめに、まずは京都に行ってまいりました。鞍馬が…鞍馬が盛り上がってる!東映太秦映画村もアツいです。また、義経宿泊プランを実施しているホテルもご紹介いたします。


鞍馬寺 2005年2月12日(土)
前回鞍馬旅行(02.5.27)のページはこちら(おそろしく見にくい写真ばかりですが→→→
ひらかた菊人形「義経」の旅(05.10.15もどうぞ(鞍馬へのアクセス京阪電車&叡電を紹介)
ついでに2006年鞍馬旅行もどうぞ(叡電鞍馬駅周辺・霊宝殿・貴船神社などを紹介)

鞍馬寺仁王門
 土曜とはいえ冬だし寒いし午前中だしそれほど観光客もいまいとたかをくくって出かけてみたらば…駐車場もろくに空きがないくらいのにぎわいです。売店もゴッタ返してます。すごい!ほかの寺社仏閣がどんなににぎわっていてもここだけはいつも静謐な空気が漂っていたのですが、大河効果おそるべし。従来の静かな鞍馬が好きな方にはちょっとにがにがしい光景かもしれませんが、大勢の人が来てくれて、人懐っこい九郎さんは案外よろこんでいるかもしれません。

鬼一法眼社
 仁王門をくぐって入山料を支払い、清らかな流れに沿って坂道をのぼっていくと、ほの暗い木陰にはっと目を引く朱のお社が。ここには遮那王に兵法を授けたといわれる陰陽師・鬼一法眼が祀られています。大河「義経」を見てしまったらもう美輪明宏様のお姿しか思い浮かびません。いまにもあの神々しいビブラートのお声が聞こえてきそう。
 社周辺に写っている白いモノは今もこの世をさまよう鬼一法眼の霊魂…ではなくて!ちらほら降りはじめた小雪(というか超小粒の霰)です。場所が場所だけにシャレになりません。こわいよ!

源義経公供養塔
 鬼一法眼社から参道を少し登ると鞍馬の火祭りで有名な由岐神社があり、そこから鞍馬寺本殿に向かう九十九折の参道が始まります。この周辺は牛若丸が起居していたという東光坊があった場所で、義経の供養塔が建てられています。
 今回はそこそこちゃんとした写真が撮れてほっとしてます。前回のあのむざんな真っ暗写真のことは忘れてください。

川上地蔵堂
 供養塔の道向かいにあるのが川上地蔵堂。この地蔵尊は遮那王の守り本尊であったといわれています。

鞍馬寺本殿金堂
 九十九折の坂道と石段を登りつめれば本殿金堂です。ここからははるか比叡の山並みまで見渡すことができます。
 前回、新緑まぶしい初夏に訪れた際には数えるほどしかみられなかった人影が今はどうでしょう、参道から境内まで、どこへいっても観光客の姿が途切れることはありません。その年齢層もご年配から若者カップル、家族連れと実にさまざま。何にせよ多くの人が義経ゆかりの地を訪れてくれるのは九郎ファンにはうれしいことです。九郎さんも歓迎してくれてるはず。
 写真手前の白いカタマリは雪です。子供たちがむらがって雪遊びに興じてます。

狛犬ならぬ独トラ
 鞍馬寺の狛犬はなぜかトラ。仁王門前の狛犬もトラ、この本殿のもトラ。猫背でちょっと寒そう?なトラさんです。尻尾もクルンと丸まってました。

義経公息次ぎの水
 鞍馬寺本殿から貴船方面へ抜ける山道には義経ゆかりの史跡が点在しています。まずは「義経公息次ぎの水」。遮那王はきびしい剣の修行の合間にこの湧き水で喉を潤したといわれています。前回訪れた時は枯れていたのですがいまはこんこんと水が湧き出ています!よかったよかった。

義経公背比べ石
 息次ぎの水から坂道をドンドン登っていくと、遮那王が鞍馬を去る時に背を比べたといわれる「背比べ石」があります。…あら?前来た時よりびみょうに高くなってる!しゃがんでやっと同じくらいだったのが、ちょっとかがめばいいくらいに。どうやら石の周囲の土などを取り除いてこの高さになったよう。これでようやく人並の身長になりましたね。どっちにしてもチビなことにかわりはありませんが。

↑前回の背比べ石

木の根道
 背比べ石付近から「木の根道」が続いてます。山深く急坂が多いコースですが若者も熟年夫婦もみんな元気に歩いていました。家族連れの子供たちもへこたれる様子もなく「ここで天狗が出たんやで!」「タッキーが修行しとったとこやで!(ホントはここで撮影したんじゃないけど)」などと無邪気にはしゃいでいるのがほほえましい。義経の名が教科書から消えつつある今、そして童謡「桃太郎」「金太郎」は知っていても「牛若丸」を知らない子供が圧倒的に多いこの現代に、大河ドラマの力は本当に偉大です。

義経堂
 背比べ石からは下りオンリー。ダーッと一気に石段をくだっていくと僧正ヶ谷、遮那王が天狗に出会い剣術の修行をおこなったとされる場所です。その一角に祀られているのが「義経堂」。平泉で没した義経の魂がこの鞍馬山に帰り、遮那王尊としてまつられるようになったといわれています。九郎義経が帰るにふさわしい場所は、青春時代をすごした奥州でも兄のいる鎌倉でもなく、彼の「原点」であるこの鞍馬なんだろうな、と私も思います。

牛若パネル発見
 鞍馬寺の入り口付近に写真撮影用の牛若顔出しパネルが!弁慶と天狗に囲まれて元気いっぱいの牛若丸。子供用なので位置がかなり低いです。大人はがんばって身をかがめて顔をお出しください。

オミヤゲ情報
降魔必勝の小太刀
¥1700
阿吽の虎土鈴
¥900
源義経公・降魔必勝の小太刀は鞍馬寺に伝わる寺宝・牛若丸の小太刀の二分の一サイズのオミヤゲ用木刀。人生において勝たねばならぬ時、この小太刀が守護し力を授けてくれるのだ!タッキーもこれを授かってお守りとして持ち歩いてるそうですぞ。買うべし!
阿吽の虎の土鈴は遮那王と関係ないけどあまりにもカワイイので買ってしまいました。阪神タイガースファンのオミヤゲにもいいかも?(私だ)

義経縁起(あんころ餅)
¥630
義経紀行(栗饅頭)
¥530
義経メモリー
(抹茶ロールケーキ)¥630
 いずれも鞍馬寺近くの売店にて購入。中のお菓子はとくに義経にちなんだものではありませんが、パッケージに惹かれてうかうか買い込んでしまいました。
 

 今回はゲットできませんでしたが牛若ゆかりのお菓子は鞍馬「多聞堂」の牛若餅が有名。鞍馬で採れた栃の実入りの、餡もお餅もとろけるようにやわらかい銘菓です。

東映太秦映画村(公式HP) 2005年2月12日(土)
東映太秦映画村は実際に映画やテレビドラマのロケがおこなわれている見どころいっぱいのテーマパーク。
昨年は「イケメン新撰組」なるイベントが催されていたそうで、トーゼン今年は義経!
芝居小屋でのアトラクションのほか、展示やオミヤゲなどにも「義経」モノがお目見えしてます。


英雄戦記「義経と弁慶」
 芝居小屋「中村座」にておこなわれている20分ほどのアトラクション。鎌倉の追手から逃れる義経とそれを守る弁慶の、追手との激しい戦いが演じられています。義経を演じているのは女性、タカラヅカふうの凛々しい若武者ぶりについ見入ってしまいます。

牛若&弁慶パネル発見
 村内にはたくさんの撮影スポットがありますが、ありましたよ〜義経パネルも!顔を入れれば誰でも牛若丸になれる!弁慶の部分も入れるようになっていればもっとよかったかも。というより源平オールスター勢揃いの大パネルがあれば楽しいだろうなあ…。

ナマ(?)弁慶発見
 日本橋の上にて絵本の一場面さながらにナギナタかまえた弁慶が!どうしよ〜。でも女だから見逃して通してもらえました(←そういう問題じゃない)。このあと弁慶さんは通りすがりの新撰組チームにインネンつけられてました。時代を越えた戦いの結果やいかに?

オミヤゲ情報
義経こまんじゅう
¥530
義経焼印まんじゅう
¥530
映画村内のオミヤゲ物売り場は広くて充実してます。義経関連もたくさん!たくさんすぎてとても全種類は買いきれませんでした…今までは血マナコになってやっと1、2個見つけられればラッキーという状態だったのに。シアワセ…(今年だけだろうけど…)

首振り人形・義経/弁慶
各¥630
かわいい〜。ちょっと顔がくどいけどかわいい〜。静御前とか常盤御前もつくってくれないかな〜。
京都以外にも、岩手など義経にまつわる地域で全国的に販売しているようです。

あとクローゼットで紹介している「義経キティ/弁慶キティ」のいろんなバージョン(キーホルダー、ぬいぐるみ、メモ帳、ペン類など)も販売されてます。

三井ガーデンホテル京都四条
三条烏丸ホテル京都
義経宿泊プラン”には義経ファンにはたまらないさまざまな宿泊特典がついてます。(※05年限定企画)
両ホテルとも、京都市街の義経史跡めぐり(五条天神、弁慶石など)にうってつけのロケーションです。


三井ガーデンホテル京都四条・玄関前
 「義経と弁慶」の幟が目印です。三井ガーデンホテル京都四条のレストランでは「弁慶会席」、三条烏丸ホテル京都では「牛若会席」がご賞味いただけます。弁慶伝説や義経の生涯にちなんだ奇想天外かつ京都らしい上品なアレンジのメニュー(弁慶の泣き所=牛のすね肉など)が楽しい。個人的には弁慶会席のデザート「弁慶の立往生」がお味はもちろん視覚的にもおもしろくて気に入りました。どんなデザートかは見てのお楽しみ…。

三井ガーデンホテル京都四条・ロビー
 大河「義経」に関するパネルや年表、手製のナギナタ(!)などが展示されてます。また運がよければ「でくのぼう弁慶」(コスプレ弁慶さん)に出会えるかもしれません。

三井ガーデンホテル京都四条・ロビー
 NHKで使用したという水干も展示!また映画村のコーナーで紹介したオミヤゲお菓子などもここで販売しています。

オミヤゲ情報
日本酒「遮那王」
 義経プランで宿泊するともらえるホテルオリジナル清酒「遮那王」(180ml)。京都丹後地方のお米を使用しています。少年遮那王の清冽な魂を思わせる淡いブルーの小瓶も魅力的。