コッピー密室失踪事件

超大型台風16号がゆっくりと九州に向かって進み、30日(月曜)に暴風圏に入る予報です。13年前の19号台風と同じ勢力と聞いて、当時の大きな被害を思い出しました。ブルーシートがあっという間に県内のお店から姿を消し困っていたところ、友達が持ってきてくれたので、この時程、友達って有難いものだと思ったことはありません。東京に居た夫に屋根瓦を送ってもらいました。今度は何とか被害が少ないように祈るような気持ちです。

ところで、昨年11月から我が家で飼っているコッピー4匹はいつのまにか2匹になりました。最初に気が付いたのは今月初め、瓶の水換えをして数時間後に見ると3匹しかいません。水換えの直後、餌を与えた時はちゃんと4匹寄ってきました。すぐ蓋をするので飛び出すヒマはありません。不思議なことがあるものだと思っていたら今日見たら2匹になっていました。
「コッピーだより」に載せるほどのこともないと思っていたら立て続けに異変です。

我が家に来たときから比べると2倍近くになったのに全然産卵の気配もなく、餌だけはシッカリ食べて、いまだに雌雄の区別がつかないという、何だか厄介者になっていました。そんな飼い主を気持ちが判るのか今日餌をやるために瓶の蓋を取ったら2匹しか寄ってきません。餌は1週間に2度の割合で与えているのでお腹が減るとは考えられないし、1週間や10日留守にした時でも何事もなかったのに、どうして居なくなったのか不思議です。今までの様子では共食いするとはとても考えられません。ぼ〜っと見ていると瓶が大きすぎて2匹では淋しく見えます。買ってきたときの小さな瓶に戻そうかと考えています。

04. 8. 28


Heat Up

やがて死ぬ 気色(けしき)は見えず 蝉の声   −芭蕉ー

毎年庭木の剪定に来る職人さんが、「仕事は午前中だけ。午後も仕事をすると熱中症で梯子から落ちるかも知れない」というほど今年の暑さは異常です。朝きっちり7時に剪定が始まるので、こちらも毎朝早起きしなきゃなりません。今年は思い切って深めに剪定してもらうと庭の天井が抜けたようで、それまで喧しかった蝉の鳴き声がしなくなりました。本当に1週間で死ぬのだったら、庭中蝉の死骸が転がっているはずなのに見るのは抜け殻ばかりです。どこに飛んでいったのでしょう。白い睡蓮は池を覆っていた楓がまばらになったので、まぶしげでした。

この花の名は?
お盆に入り谷亮子選手が出場する頃から、アテネ五輪の応援も heat up してきました。気が弱い私はどの競技もライヴで見続けることができません。何かをしながらTVの音声だけ聞いて、アナウンサーの絶叫が聞こえると時々覗いたりしました。彼女が優勝すると次々に優勝が続き、気がついたら信じられないことに、4人の女子柔道が金メダルです。最初に金を取った「ヤワラちゃん効果」でしょうか。勝利を決める一瞬の物凄い表情が目に焼き付いて離れません。どの競技も、勝つと判っている録画でさえ、ハラハラ、ドキドキ、見終わったときには毎回涙が・・・。どんなドラマより緊張し感動します。久しく明るいニュースがなかった日本中に何度も歓声があがったこの1週間でした。

春に知人からもらった幾種類もの球根のひとつに花が咲いていました。水仙の球根だとばかり思っていましたが。

04. 8.  20


もう一つの八月

PCトラブルで2週間使えず、その間テレビや読書に親しみました。疲労度が随分違うらしく、PCに向かってしばらくすると、あけていられないくらい目の奥が痛くなりました。なければないで済むものを、あれば目に悪いと知りながら使ってしまいます。

お盆は休診が続くので、昨日は夫が犬をペットクリニックに連れて行きました。ところが車のキーを車内に忘れてロックしてしまったと電話が掛かってきたので、スペアキーをもってタクシーで駆けつけました。キーはどこを捜してもなく、不思議なことに、クリスティーを入れてきたケージの中にあったのです。この異常な猛暑の中でみんなボーッとしてしまいます。

外から帰ると「暑い!熱い!」という体感だけが残り、洗濯機を回し、掃除機を掛けながらいつのまにか気が付けば軍歌を口ずさんでいました。♪土も草木(くさき)も火と燃える/果て無き昿野踏み分けて/進む日の丸鉄兜♪の「露営の歌」とか、♪父よあなたは強かった/兜も焦がす炎熱を/敵の屍(かばね)とともに寝て /泥水すすり草を噛み ♪とか、頭に浮かぶイメージは映画館でのオープニングに出てくる戦地のニュース映画です。♪夢に出てくる父上に/死んで帰れと励まされ/醒めて睨むは敵の空♪。 今の子供が聞いたら「『生きて帰れと励まされ』の間違いじゃないの?」と聞かれそうです。

先月、南の島々で短いヴァカンスを楽しんだ息子一家の写真が送られて来ました。サイパンといえば【玉砕】、テニアンときけば【原爆搭載機発進】の記憶が付き纏う我々と違って、多くの日本人には今や3時間のフライトで行ける楽園のリゾート地です。もうすぐ2歳のRちゃんの無邪気な笑顔を見ているとこちらまで幸せになります。どの島もどの大地も戦場にしないと、子供ながらに涙で誓った思いを実現するために、どんな努力をしてきたのかと自分に問いかける心に重い「八月」です。

04. 8.  12


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