お江戸ぶらりんこ 仲秋編



 国立歴史民俗博物館 (散策日: 9月1日)

千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館で「男も女も装身具 〜江戸から明治の技とデザイン〜」と題した江戸後期から明治にかけての装身具(印籠・根付・煙草入れ・あと女性の髪飾りなど)の展示会がありました。江戸の「粋」や「通」を知る上でこれはっ!と思い、ちょっと遠かったんですが娘と二人、出かけてみました。
上野から京成線・特急で55分。 京成佐倉駅下車。 ・・・(汗) のどかです。 バスも一時間に何本もなさそうな感じ。(単にそう思っただけ。調べもしていません。すいません・・。)午後から本郷の竹久夢二美術館へ行く予定もあり、急ぎタクシーで歴史民俗博物館まで行きました。
とっても立派です。中も広くて豪華。 ちょっとびっくりしてしまいました。



国立歴史民俗博物館(1) 国立歴史民俗博物館(2)



展示品、どれも立派な素晴らしいものばかりでした。(溜息) 大きな贅沢が禁じられていた時代、江戸の人々は小物や隠れた部分で贅を競っていたんですね。この「男も女も装身具」展示会図録、ほんの一部ですがご紹介させていただきます。



飛鶴蒔絵螺鈿印籠 銘「梶川作 印」 波に梅図彩色押絵紙挟(右:表 左:内部) 魚尽くし根付 銘「宝奴」



展示品の中に尾形光琳作の印籠、原羊遊斎作の印籠・櫛がありました。この羊遊斎、江戸後期を代表する蒔絵師で、酒井抱一とのコンビによる作品はいずれも絶品。(「巨星コンビ」といえば江戸初期の本阿弥光悦と俵屋宗達を思い出します。天才同士の「技」「美」の競演、すごいです!) こちらもどうぞ。



尾形光琳作 立葵蒔絵螺鈿印籠 銘「法橋光琳」 MOA美術館蔵



右:原羊遊斎作 秋草蒔絵印籠 銘「羊遊斎・抱一筆」 左:羊遊斎下絵帖 ボストン美術館蔵
(C)Museum of Fine Arts,Boston



この羊遊斎と抱一のコンビでピカイチの作品、2002年秋、上野の国立博物館創立130周年記念特別展「江戸蒔絵 〜光悦・光琳・羊遊斎〜」で展示されていました「蔓梅擬目白蒔絵軸盆」 こちらもご参考に。(笑) とにかく素晴らしいんです。



○同下絵  酒井抱一筆 ○蔓梅擬目白蒔絵軸盆 原羊遊斎作 江戸東京博物館蔵



国立歴史民俗博物館の「男も女も装身具」展を堪能、さて帰ろうかと博物館の外に出ましたが・・・・。バスがいない。タクシーもいない。(汗)タクシー乗り場へ行きますと「電話してください。」の文字。タクシー会社に連絡。迎えにきてもらいました。素晴らしい博物館ですが、交通の便が・・・。(汗) 京成佐倉駅までもどりました。 ちょうどお昼。お腹がすきましたが・・・レストランが・・・。(涙)なので、しかたなくそのまま東京へもどることにしました。(もっときちんと調べて行けばよかった〜。涙)



 このページに掲載している写真は○印の2枚と歴史民俗博物館外観写真を除いて、すべて2002年夏に千葉県佐倉市・国立歴史民俗博物館で開催されました「男も女も装身具 〜江戸から明治の技とデザイン〜」展図録に収められている写真です。転載はお断り致します。
尚、参考で掲載しました○印の写真2枚は 2002年9月から10月にかけて東京国立博物館で開催されました「創立130周年記念特別展 江戸蒔絵 −光悦・光琳・羊遊斎ー」展図録の写真です。こちらも転載はお断り致します。


 話はこの後の「竹久夢二美術館」へ続きます。(「進む」をクリックして下さい。)