いろんな処ぶらりんこ 04’


◆この話は「いろんな処ぶらりんこ 南山城・浄瑠璃寺と岩船寺」の続きです。

奈良・寺めぐり(散策日:3月7日)

木津駅からJR奈良駅へ。 繁華街を通って最初に興福寺へ行きました。興福寺は法相宗の大本山。藤原氏の氏寺です。藤原鎌足夫人が夫の回復を祈願して寺を造営。その後、飛鳥へ寺を移動。平城京遷都(710年)の際、藤原不比等によって、現在の場所へ移され、名も「興福寺」となりました。内部が非公開になっている北円堂、南円堂をまわったところで、突然の雪・・。(汗)五重塔、東金堂の前を通り過ぎ、国宝館へ行きました。 国宝館では 阿修羅像や、興福寺仏頭他、数々の寺宝を拝観。至福の時を過ごしました。いつ来ても、この国宝館は素晴らしい!(感涙) 外へ出る頃には、雪も止んでいました。



興福寺・南円堂
興福寺・北円堂 雪の中の興福寺・五重塔


次に興福寺から奈良公園、浮見堂を通り過ぎ、新薬師寺へと行きました。新薬師寺は天平19年(747年)、光明皇后が、聖武天皇眼病平癒を祈願して創建された名刹。寺号の「新」は「あらたかな(※「霊験新たかな・・」の新たか)」という意味。西ノ京の薬師寺が「旧」で・・の意味ではありません。(汗&笑) 本堂は天平建築。(国宝) 堂内には円形の須弥檀。中央にご本尊の薬師如来坐像。(国宝)この薬師如来さん、お目目がパッチリ。(笑) 夫、聖武天皇の目の病を治したいという光明皇后の気持ちが伝わってきます。ご本尊を取り巻くように塑像の十二神将。(11体国宝)表情豊かでダイナミック。あれ?どういうわけか、本堂の一部にステンドグラスが・・・。ここから差し込む日の光で、本堂の中が、どのように変わるのか・・・見てみたいですね。(当日は雪混じりの天気。日はまったく射していませんでした。涙)


新薬師寺本堂


そして、椿や萩といった花の寺として有名な白毫寺(びゃくごうじ)へ行きました。白毫寺は雲亀元年(715年)の創建。天智天皇の皇子、志貴皇子の離宮を寺に改めたのが始まりで、鎌倉時代に再興されました。崩れかけた土塀が時代を感じさせます。高円山の中腹にあるこの寺からの眺望は、晴れた日にはそれは素晴らしいそうです。本堂へ参るとまた、突然雪が降ってきました。残念ながら、名物の五色椿(奈良三名椿のひとつ)はまだ、咲いていませんでした。(涙) 


白毫寺土塀 白毫寺山門



東大寺周辺へと戻りました。ちょうど今、二月堂の「お水取り」の時期。お松明が午後7時から行われますが、それまでいる事はちょっと無理なので、戒壇院に安置されている私の大好きな四天王立像にご挨拶。 一昨年も立ち寄った吉野本葛の店「天極堂」で葛餅を食べ、京都へと戻りました。

※天極堂で、葛でできたうどんをおみやげに買ってきたのですが、なかなか♪ 私の好きな稲庭うどんにも似た歯ごたえと味わい、すっかりファンになってしまいました。



◆この話は、「いろんな処ぶらりんこ 京都・永観堂と青蓮院」へ続きます。(「進む」をクリックして下さい。)


東大寺・戒壇院 吉野本葛・天極堂