栂池 鵯峰のコルから白馬乗鞍スキー場へ 「ヒヨドリ裏ノーマル」2010年3月22日(月)
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4月に鵯峰にいく予定があり、下調べして見ると鵯峰周辺にいくつも興味深いラインがあった。

以前、天狗原から親沢源頭に滑降し、それがヒヨドリ裏、だと思っていたのだが、
通常「ヒヨドリ裏」と呼ぶのは、鵯峰西の鞍部から北側に滑降するものを指すことが多いようで、この他、
更に一個西の鞍部から北に滑降するもの(ヒヨドリ西)、
鵯峰の北面を直接親沢に向かって滑降するもの(裏ヒヨダイレクト)、
天狗原東のピークから親沢に滑降するもの、など、呼び名こそ固定していないが、ラインはバリエーションに富んでいるようだ。
私自身は、いままであまり通っていなく、鵯峰西の鞍部から北側に滑降する「ヒヨドリ裏ノーマル」すらトレースしていなかったのでいってみた。

メンバー  山川
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3月22日 晴れ 

栂池ゴンドラ山麓駅(8:15-8:35)+++栂の森(9:00)---早大小屋---ひよどりのコル(10:18-10:40)---

---親沢出合(10:50-11:05)---1598m峰(12:00-12:25)---白馬乗鞍スキー場(13:00-13:05)---

---栂池ゴンドラ山麓駅駐車場(13:35)

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昨日はまるで春の嵐のようだったが、標高の高いところでは雪もだいぶ積ったようである。
3連休の最終日、駐車場、ゴンドラは珍しく混んでいる。

栂の森からシールで歩き出す。
早大小屋からはトレースがなく、膝下くらいのラッセルになる。
それでも標高差もわずかなので、1時間くらいのラッセルでヒヨドリのコルに到着。ヒヨドリのコルからの下降は、思いのほか急斜面でセッピが張り出している。みんなこんなスゲーところを滑っているのか?!
よく見ると張り出しの小さい部分もあり、降りられそうだし、急なのは最上部の20mくらいである。

弱層テストをしたかったが、滑る斜面に立ち入ると滑落しそうであるし、少し飛び降りないと入れない。確保でもしてもらわないと少々危ない。しかたないので尾根の上の雪を掘って見たが、さして参考にはならない。
湿った雪が20cmほど下部にあるが、しも粗目や、ぬれ粗目のような明瞭な弱層ではない。
ええい滑っちゃえ!というノリでドロップイン。後から来たボーダーも見物していることだし。気合を入れて滑る。

斜面の雪は北向きなので軽いパウダーで快適。思わず歓声があがってしまう斜面である。

左からの真新しいシュプールに合流し、標高差400mを10分ほどで親沢出合に到着。先行のスキーヤーがひとり休憩していた。ヒヨドリ西を降りてきたとのこと。
写真は親沢出合にて、滑降してきた沢がバックである。

先行のスキーヤー氏がほとんど、上り返しのラッセルをしてくれたので、私は楽をしてしまった。
途中でおいついたので、礼をいって交替する。交替したら雪が締まってしまったので、私めはさして役にはたたず。
このスキーヤー氏は1598mピークの手前から北東斜面を黒川沢にドロップ。
私は、4月の下見の意味もあったので、黒川沢には下りず尾根伝いに白馬乗鞍スキー場まで滑降。途中雪のつき方の悪いところがあり、4月まで持つか心配。
白馬乗鞍スキー場からは、スキーブーツ歩き25分で栂池のゴンドラ駐車場まで戻る。
写真は、1598mピーク手前からのヒヨドリ裏の全景。マゼンタの線が本日の滑降ルートである。
写真では判らないが、ヒヨドリ峰北面にボーダーが滑降していた。

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