「シンデレラストーリー」のレポです。
しかし、DVDも発売され、また、戯曲本も出ていますのので、
こと細かにセリフや内容について書いてみてもナンセンスですので・・・
とりあえず、ぶえる的視点からのレポっちゅうことで、ご勘弁下さい。
まずは本編と関係のない、カーテンコールのレポから・・・。
こちらのページは「ライブレポ」と「灰かぶり姫奇譚・宴の後始末」の
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2003.7.27.
大阪千秋楽・カーテンコール
2003.8.31.
東京大千秋楽・カーテンコール
’03.7.27.「シンデレラストーリー」
@大阪・カーテンコール〜
BIGサプライズは最後の最後にやって来ました。
2003年7月23日に初日を大阪で迎えた「シンデレラストーリー」も、この日いったん千秋楽を迎えました。
カーテンコールが始まって、すぐに観客はスタンディングオベーション。
万雷の拍手を出演者に、演奏のみなさんにおくります。
全出演者でのカーテンコールは・・・・・4回か、5回はあったでしょうか?
その後、「私は勝つ!」のインストが演奏され、また何回か出演陣が顔を出し、そして、「本日は有難うございました・・・」みたいな追い出し(笑)の館内放送が流れても、ほとんど全ての観客は残り、立ったまま拍手を送り続けます。
なんというか・・・むしろ殺気だって、なんかやんないと暴動起こしてまうで的雰囲気まで漂い始めたりして・・・(笑)
そんななか、舞台に姿を現したのは、井上王子、ちひろシンデレラ、そして愛の魔法使いasデーモン小暮閣下のふたりと一悪魔です。
観客の歓声に応える、お三方、そして・・・・・デーモン閣下、オケピの方にかがみこみ、何か怪しげ?に話をされて・・・・
それから、もう一度お三方が出てくるまでに少し間があったと思います。
そして、大歓声・大拍手のなか、王子、ちひろちゃん、閣下が舞台に。
舞台正面にすくっと立つ井上王子。格好いい! 「よし」と小声で言ってから・・・
王子「M1『本当の愛』、僕のテーマ曲だ」
大拍手と歓声のなか、流れ出すイントロ!
♪ささやく声がする〜 “誰かを真実愛せたら〜
2幕冒頭でピエールに止められ、フラストレーションたまってる王子ファンからやんやの喝采。
そして、
王子 ♪掴めもせず 見えもしない そんなものに〜 閣下 ♪そんなものに〜
フレーズを重ねる閣下、今度は王子ファン、閣下宗そして全客席から歓声。
サビに入り
王子/閣下 ♪生きることだけで まだ精一杯 なのにこの手足 もう 王子 ♪鎖でがんじがらめ
即興とは思えぬ見事なハモり!! 会場は大拍手、そして歓声、歓声、歓声!!!
王子/閣下 ♪でも誰も奪えない心の翼は 自分の力できっと 王子 ♪見つけ出すのさ〜 王子/閣下 ♪本当の愛 その意味を〜
途中、ラフな格好になった橋本ピエールが、お約束で止めに入りますが、もちろん止まりません。そのまま、最後の盛り上がりまで歌いきります。
王子/閣下 ♪本当の愛 捧げる人を いぃつの日かぁ〜〜あ〜あ〜〜
M1「本当の愛」、見事に歌いきったのでした。もう、場内割れんばかりの拍手と歓声です。
んで、お二方が歌ってる間、ちひろシンデレラはなにしていたかって言うと・・・
横にウエディングドレス姿でちょこんと体育すわりして、王子&閣下が歌う様を微笑みながら見つめ、そして一緒にくちずさんでいたのです♪
くぅ〜〜〜〜!!可愛い!!!
見事に歌いきった後、閣下と井上王子、握手か“はぐっ”したと思うんだけど・・・
それから、シンデレラと王子も“はぐっ”として・・・閣下は「もう、これで終わりだからな!・・・また会おう」みたいなこと言っていたと思います。
えぇ、ここまでして頂ければ、なんの不満がございましょうか、いやない。(反語)
拍手の中、閣下、王子、ちひろシンデレラ、退場。
幸せのダメ押しをしてもらって、われわれも家路に着いたのでした。
そして・・・
閣下の素晴らしさを今更ながら改めて知ったのです。
客席の空気を読み取り、どうすれば客が満足して帰れるかを計算し・・・
短時間の打ち合わせで、王子との見事なまでのハモり。
しかも、そのとき閣下は歌詞カードとかは、まったく見てなかったんですよ!!
エンターテインメントの何たるかを、閣下はよく御存知だと。
そりゃ、時には歌詞を間違えたり、セリフを噛んだり、ペンダントの扱いをまずったりするけ
ど、それくらいいいじゃないですか。(注:多分よくない)
大阪は、エンターテイメントに厳しい土地柄だという話があります。なぜなら、幼少時から「よしもと新喜劇」を見て育つので、エンターテイメントに対する目が肥えているからです。(これはホント・・らしい) そんな大阪で初日を迎え、大好評のうちに千秋楽を迎えた「シンデレラストーリー」
この盛り上がりに、出演者もデーモン小暮閣下も、きっといける!という手応えを感じたので
はないでしょうか。
そして・・・
「裏シンデレラ」ともいえる、出演陣の、デーモン小暮閣下のちょっとした暴走(笑)は、実はこの日から始まったといっても過言ではないのです・・・ |
’03.8.31.「シンデレラストーリー」
@東京・青山劇場
〜大千秋楽・カーテンコール〜
世の中のひとびとを、ふた通りに分けることが出来ます。
「支配する者」と「支配される者」でしょうか?
「巨人ファン」と「アンチ巨人ファン」でしょうか?
いえいえ、そのふた通りとは・・・
「ボケ」と「ツッコミ」です。
東京青山劇場、大千秋楽、結婚式&フィナーレ!で、まさに大団円を迎えました。
そして、カーテンコールが続き・・・全員そろってのカーテンコール、舞台上に全出演者が集
い・・・集い? ありゃ、橋本ピエールの姿が見当たらない??
まさか、なにかピエールの身に?
(この日、ベラドンナの後頭部に一発かましたあと、橋本ピエール、ガラスの靴を乗せる台に蹴つまづいて、素で激しくこけているのです)
すると・・・・イントロが流れ、スタンドマイクを手にした橋本ピエールが袖から登場!観客
は手拍子で迎えます。舞台中央で、スタンドマイクにシャウトする橋本ピエール。
橋本「Oh!イエー!元気か!(客:イエー)まだまだやるぜ!」(歓声)
橋本「イエー!(客:イエー!)イエー!(客:イエー)」ふっと抜いて・・
橋本「それではここで、新郎よりひとこと、ご挨拶がございます」
大拍手と爆笑のなか、舞台中央に井上王子が立ちます。
王子「どうも、本日は僕とシンデレラの結婚式にようこそいらっしゃいました」(拍手歓声)
王子「新郎なのになぜか司会をやらされてますが・・・まず最初にM1『本当の愛』・・」
場内からは拍手喝采ですが ♪ささやく声がする〜・・のところでやっぱり止められてしまいます。(笑)
王子「今日はご参列の皆さまには、皆様(=観客)にコメントを頂きたいと思います」(拍手)
まずは、チュウ太郎&チュウ1,2,3から。
チュウ達、「ワンチュウ・・・」言いながら、中央に置かれたスタンドマイクへ。
チュウ太郎「我々はお客さんを愛するネズミたちの会のものだ!(拍手)シンデレラと王子様は幸せになりましたので、ご要望があれば皆さんのもとに参ります」
チュウ3「元気が出ないときはこの僕に」
チュウ2「恋の悩みのときはこのボクに」
チュウ1「夢をかなえたいときは、この僕に」
チュウ太郎「そして、飲み逃げしても平気かなって思うときは、この僕に・・・」
と言って、張り扇で頭をはたかれるチュウ太郎。(爆笑)
そして「ありがとうぉぅ〜〜!」とハモって、拍手のなか、立ち位置に戻るチュウ達。
王子「長々と有り難うございました。(笑)次は残念ながら僕の義理の家族になってしまいました(爆笑)ベラドンナ一家です」
・・・この辺からですね、井上王子に対してオレの頭の上で「?」が浮かび始めたんです
が・・・・
ベラ「(男声で)どうも有り難うございました。(笑)これでやっと、男に帰れます。後頭部は大丈夫です」(爆笑)
という挨拶で帰ろうとするオードリー&ジェシカに対して
王子「ちょっと、義姉さん。どっちがジェシカでどっちがオードリーか
わかんないけど」(爆笑)
王子・・・! 大千秋楽に来て、それはないじゃないっすか!!(大爆笑)<もちろん故意でしょうけど
んで、オードリー&ジェシカは各々、いぢめネタにからめて「有り難うございました〜」と挨拶。(拍手拍手)
王子「続いて、我が愛する両親と、しょうがないから(笑)ピエールも・・・!」
ピエール「これからはアドリブを勉強して、帰ってまいります」(笑)
麻世王様「こんなに盛り上がってるのに終わってしまうのはもったいない気がします。再演
目指して頑張るぞー!」(会場イエーーー!!)
ひずる王妃「普段、私はこういうのは(ファルセットから素の声に戻って)出来ないタイプです。(笑)もっと発散したかった、打ち上げで発散させます!」(笑・拍手)
そして次にいよいよ・・・
王子「おひと方で3役をやられました、デーモン小暮閣下!」
閣下「グハハハハハ、チュウ之丞だ!」(大拍手)
それから、「グハハハハハ」はお約束みたいなもんだし、みたいなことを言われて・・・
閣下「芝居の難しさを思い知った3ヶ月、最初の本読み合わせのときに、いきなり王子がM1(「本当の愛」)を歌えるようになっていて、吾輩は今日初めて台本読むのに、もうこんなに上手く歌えるんだ!・・そこでやっと本気になりました」(笑・拍手)・・・そこまでは、本気でなかった・・・ってことはないよね、閣下?
閣下「諸先輩方の痛いような指導、『お前が頑張らないで、どうするんだ』と言われながら、最後はまぁ、崩しながら芝居をやっていた」・・・えっ、「崩しながら」って・・・あれやこれやは、計算ずくだったんですね!さすが、閣下!(笑)
閣下「そういうわけで、面白かったかー!(会場:イエー)まだまだ見足りないかー!(イエー!)(スタンドマイクとお体を大きく離しながら)こんなマイクなくてもしゃべれること、わかったかー!(イエー&笑)では、また会おう!」
立ち位置に戻る閣下。そして・・・
王子「ほんとはいい人なんですよ。(人じゃないよーー!と会場から声)
あ、人ではない・・・そんなことはどうでもいいんです」(笑)
このとき確信しました!井上王子の属性、それは実は「ツッコミ」だったのです!!それも、かなり攻撃型の。(笑) いやぁ、第2幕冒頭のピエール橋本とのやりとりで薄々気づいてはいたんですが・・・。ここまで、最後の最後で爆裂するとは!
王子「ここまでは前座です。(爆)」
どーです、ワハハの座長はおろか、まよまよや宝塚、果ては悪魔までを『前座』と斬って捨てるこの大胆さ!<ほめてます。しかもべたぼめ!
王子「僕の愛するシンデレラを紹介したいと思います、大塚ちひろちゃん!」
大拍手、拍手。オレも「ちひろちゃ〜〜〜ん!!」って叫・・・ぼうとしたけど、踏みとどまる。(笑)
ちひろ「ここで、何をしゃべろうか考えてなかったので」 王子「おいっ!」(笑)
す、すばやいツッコミ、その間、約0.1秒??ってくらい速かった!(笑)
ちひろちゃん少し涙ぐみながら挨拶続けます。<別に王子のツッコミで泣いていたわけではないです。
ちひろ「こんなに恵まれた環境の中で、好きなことが出来たし、すごく幸せな3ヶ月間だったと思います。本当に有り難うございました!」拍手拍手!!
そして、王子「今日はしゃべらせませんが(笑)」言いつつ、舞台を支えた、他の出演陣を舞台前に出し、称える。さらに・・
王子「みんなプラス、スタッフ、バンドのみなさん。(拍手)今日は来てたり、来てなかったりしますがスタッフのみなさん、(会場ざわざわ)いいの、いろいろ事情があるの。来てなくても、みんな祈ってます。(笑)えっと、とにかく」
閣下「面白いね、君!!」
閣下が井上王子をほめております、面白いとほめております!!(大爆笑)
王子「ピエールとのやりとりで、だいぶ鍛えられました。(笑)最後になりますが、素晴らしい仲間たちと、メンバーと、こんな楽しい作品をゼロからを作り上げて、千秋楽たくさんのお客さんに大笑いして頂いて、ほんとに幸せな作品でカンパニーだと思っています。ぜひまたどこかで、このみんな(出演陣を向いて)に、みなさんにお会いできたらいいなと思います。本日は本当に有り難うございました!」
大拍手のなか、全員で手をつないで、観客に一礼する出演陣・・・。そして、ある者は手をふり、ある者は投げキッスを、ある者は笑顔を観客に振りまき、またある者はスキップしながら、退場していったのでした・・・・・。
「私は勝つ!」のインストが流れます。観客は、もちろん手拍子です! オケピのなかになにやら着ぐるみ着て、ピアニカ吹いているひとも居ます。大笑いです。
演奏が終わって、「本日はご来場いただきまして・・・」の館内放送が流れても、まだ手拍子が続きます。そして・・・・・
ひときわ大きな拍手と、耳が痛くなるよな歓声の中、井上王子、ちひろシンデレラ、そしてデーモン小暮閣下が、舞台に姿を現したのです!!
王子、ちひろちゃんの衣装はそのまんまだけど、閣下は黒ベース、炎をあしらったノースリーブの衣装。前回、「Welcome to our SYMPHONIA」ツアーんときにもお召しになっていたものです。
これは・・・・シンデレラROCK仕様のドレスとおそろい?(笑)
しかし・・・・・閣下、細っ!
3役とも衣装は、だぶだぶっとしたもんだったんで、ちょっと心配(何を?)してたんですが・・・
3ヶ月間の稽古&公演は、やっぱハードだったんでしょうか?
しばらく鳴り止まない拍手に応えたり、千秋楽恒例?王子とシンデレラの“はぐっ”があったり<これがまた、微笑ましいの・・・・そして、
王子「閣下から・・」
閣下「何を?」
王子「気の利いたひと言を」(爆笑)
閣下「『・・・・うれしい。・・・・さみしい。』いいセリフだね。じゃ、またな!」
(大拍手) ・・・・閣下、その御言葉、気が利きすぎで、泣けてきます。
そして、ちひろちゃん・・・半べそ〜本泣きです。
か、可愛いょぉ〜!!
ちひろ「ごめんなさい、どうもあり・・(振り切って、元気に)有り難うございましたーー!!」
拍手拍手拍手!!そして、王子も・・・
王子「どうも有り難うございました!!」
拍手のなか、退場していくお三方・・・
大団円。
2003年8月31日「シンデレラストーリー」観た者すべてに魔法をかけ続けたまま大千秋楽を迎え、そしてその幕を下ろしたのでした・・・・・。 |
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