第八章

数日が過ぎ ある夕方、会社から帰宅、待っていたように電話が鳴った、あ、

ご主人様からかしら、電話に出ると私だ、ああぁぁ、はい、奴隷の恭子です。


いい返事だ誉めてやるぞ、


有難う御座います


傷は癒えたか


はい


それでは今日から乳首に付いているリングに私が先ほどポストに入れておいたプレゼントを着けなさい、

今取って来ます・・・・・・


恭子はポストまで取りに行って帰ってきた。

ティファニーの箱が有っただろ


はい


開けてみなさい


あ 有難う御座います、こんな素適なダイヤのネックレス、それにイヤリング、どうも有難う御座います


今日から外出する時に着けると良い、何処に付けるかは分かっているな、


いえ、


乳首とラビアにだ分かったな

はい


それと今月中に今の会社を辞め、中に入っていたメモの会社に行きなさい。

私の知っている会社だ、


はい分かりました。

メモには住所と会社名が書いてあった、○○区○○町○○番地、○○商事。と書いてあった
いよいよ出社する日が来た、ご主人様から行く時の服装が指定されていた、全裸に真っ赤な
ガーター、黒の網ストッキング、黒のスケスケシースルーミニスリップ、そしてグレーのスーツ、

勿論パンツではなくミニスカート、その格好で行きなさい


最後に乳首にはプレゼントしたネックチェーンとラビアにイヤリングを着けた

恭子は事前に会社の所在を調べ忘れ迷子になりながら、漸(ようや)く着いた、とても大きなビル、

此処が私の通う会社、ほんとに此処でいいのかしら、迷った挙句に中に入って
受付に行き、人事部に連絡を入れてもらった、そこのエレベーターで15Fに有る人事部に
行くように言われ、恭子は徐(おもむろ)にエレベーターに乗り人事部へと、ドアをノック


入ると一人の女性が対応してくれた、手紙を渡すと伺っております、人事部長の

雅(みやび)です、恭子は思わず、え、と思いました、女性の部長さんなのですね、そうよ
此処の会社は全てが能力主義、どんな一流大学だろうが、高校卒業だろうが関係ないの

入社案内にも最終学歴は高校だけ、この会社の創設者が決めたのよ、

この階の重役が居るフロアー、一つ上が会長だけのフロアーが有るのよ、

会長の居るフロアーに上がれるのもごく一部、会長は勿論、私と呼ばれた役員、そして会長秘書が

一人だけよ
ただ不思議なのが、貴女が会長より直々に指名されている事、この会社の会長は一年前に
就任したんだけど、この会社の大株主で人事権を持っているの、誰も会長の顔を知らないのよ
ごく一部だけかしら、会長の方針なの、以前ね、会長の顔写真を撮ってほかの社員、つまり
彼氏に見せようとした会長秘書がね、会長の激に触れ資材置き場の事務職になったの
くれぐれも気を付けてね

此れがエレベーターのキーと貴女専用のお部屋のキー、其れと会長室のキーよ、くれぐれも
無くさないようにしてね、会長が居るフロアーは秘書部長の私と恭子さんともう一人の

会長秘書で恵美さんと言うの、秘書室は3部屋と会長室だけよ、エレベーターは三つあり、

エレベータールームから出たら中央の通路の最初の右の部屋が恵美さん、その隣が私の部屋
あなたの部屋はエレベータールームからでてから直ぐ左は給湯室、その隣が貴女の
お部屋、つまり私の真向かい


突き当たりスモーク張りの自動ドアがあり両サイドに二つずつ応接室が有るのその奥にもう一つ

ドアがあってそこが会長室よ、決して呼ばれない限りむやみに入らないようにしなさいね、

ただ一つ貴女と私の部屋には会長室に入れる秘密のドアが有る事は覚えておいてね、


万が一のドアなの、そしてもう一つのドアにエレベータールームに繋がっているの、全て会長の

指示で作ってあるの、危険防止と後は秘密、さ、会長室に行ってきなさい

貴女が来たら直ぐに来るようにと指示されているから、あ、言い忘れていたけど決して
自分以外の部屋は入らない事、給湯室以外はね、私も含めて機密書類を扱っているから

後で貴女の仕事の分を持っていきますからね

恭子は貰ったばかりの鍵を握り締めエレベーターへと、エレベーターの階を押す所に
最上階のボタンが無い、どうして、まさか、先ほど貰ったキーの中にエレベーターの鍵が
有るといっていた、そっかこの鍵を最上階のボタンの所にある鍵穴に入れて回すのね

廻った、ドアが閉まり動き出した、途中の階には止まらず一気に最上階、見るものが全て
初めてだった、一介のOLがご主人様の命令に従い、初出社でいきなり会長秘書
とにかく自分の部屋に入り又びっくり、ドアを開けた最初の部屋には簡単な応接セット
右にはトイレ、バスが有りその隣にはスモークガラスの自動ドア、奥は六畳ほどの
クローゼットだった、クローゼットの中には既に洋服が沢山掛けてあった

一通り見ていたらもう一つドアが、その奥に入ると、え、まるでランジェリーショップ

色んな服が・・・下着が・・・有った、思わず飛び出してしまった。

クローゼットから出てもう一つの淡いグリーの自動ドアに近づくとドアが開いた、

そこには大きな机、書庫棚、コンピューター、電話が3台も有った、本当に私が此処に居ても

良いのか心配なくらいだった、いよいよ会長室に・・・



つづく