抽象絵画(非形象絵画)
Non-figurative painting by Yosihida Atsuhiko

いきあたりばったりずむ
 学生のときにいわば苦し紛れに書いた「キャンバスとの対話のうちに作品が出来上がってくる」がいまだに私の基本的な制作態度である。
 下書きやエスキースは作らない。キャンバスに向かってそのとき使いたい色を塗りたいように塗ることから始める。その結果を見て次の対応をする。この際自分の使いたい色や形もあるが、キャンバスという空間からの要求にも応えていかねばならない。そこでキャンバスとの対話ということになる。一つのタッチがキャンバスという空間を変貌させ、その変貌に応じて次の手を打っていくということの繰り返しが延々と続くことになるが、それがおしゃべりに似ているということである。
 そしてそのような対話の延長上にだんだん形を成してくるものが私のイメージであり詩であり思想であろうと思っている。そこでこのようなその場その場の対応の繰り返しによる制作態度をイキアタリバッタリズムと名づけている。
 
題名は制作中に決まることもあるが、完成後とりあえず名づけることも多い。そのつど色を選び塗る形を選んでいく過程は絶えざる判断の連続であり、その判断は私の思想から感情気分経験や体調や環境まで含めての全てから生まれてくるものであるから、本来は名づけようのないものである。以前は見る人の判断に任せようと思って制作年月に漢字一字だけを加えて題名としていたが、最近はその制作中に私の意識を突き動かしたものがあれば、それらからとって比較的具体的な題名をつけるようにしている。もちろんその題名は作品のごく一面だけしか表していないが、見る人にいくらかなりと手がかりを与えたいと思うのである。


00‐12・奔(F130)

01-1・去(F100)

01-2・衝(F100)

01‐3・門1(F20)

01-3・門2(F20)

01-6・虚(F200)

01-11・潜(F130)

01‐10・動(F40)

02-2・襲(F100)

02-2・記憶の断片(F3)

02-3・惑(F130)

02-5・意(F200

02-11・愛せるか(F100)

02-11・死ぬな(F50)

03-1・殺すな(F50)

02-12・Jazz(F100)

03-2・15分前(F100)

03-2・不安な風景(B3)

03-5・いのち・未成年(F150)

03-7・焦燥の夏(F100)

03-9.前方へ(F100)

03-11・苦い淵(F130)

03-12・We got him(F50)

03-6・羽化(F20)

03-12・銃声(F20)

03-10・残像(F12)

02-5・愚行・戦争  F200アクリル、キャンバス

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以上の作品は全てアクリル絵の具使用。

吉田敦彦のホームページ
写生、デッサンのページ
抽象への道・学生時代の作品

04-7・舞え(P80)

04-7・歌え(P80)

04-8・越え行く(F100)

04‐9・不幸な出会い(F100)

04-10・閉じ込められ(F60)

04-10・航行(F8)

04-12・Take off(F130)

05-1・押し寄せ来て
(F100)

05-2・失われしものたちへ
(F130)

05-3・幻日(P80)

01‐4・野で(F25)

04-6・転生(F8)

04-6・業1(F8)

04-6・業2(F8)

05-5・速度と平衡
(F200)

05-4・芽生えくる
(P60)

05-4・きざし(F20)

05-6・モノローグ
(F15)

05-8・風化の夏(F100)

05-9・不安な結果(P100)

05-10・ロマネスク
(F50)

05-11・この秋(F60)

05-12・呟き(F8)

05-12・この冬(F60)