「自閉症」という呼び名(診断名)には誤解が多く、しばしば統合失調症の「自閉」症状と混同されることがあります。 このウェブサイトで扱うのは「カナー症候群」です。カナーという名の児童精神科医と、その後継者アイゼンバーグが 1956年に提唱した5つの診断基準は、
です。3歳くらいまでに診断が確定されるため、生得的(生まれつき)の障害とみなされます。 統合失調症の自閉症状は後天的に起こるし、 ある種の薬物・毒物などによる自閉症類似の精神障害は急性中毒としても現れるので、今日では区別されています。
自閉症には日常生活を送るうえで重篤な障害・困難があるのに対し、 アスペルガー症候群にはそれがないかのようにみえます。 知的障害の有無が、自閉症とアスペルガー症候群の違いであるといってもいいくらいです。 知的障害を除けば両者の違いは基本的になく、共通している点はここにあります。