■ ネットワークの必要性
ネットワークの有効性とは!?
わ、いきなりなんですか。
なんでネットワーク、ネットワークと騒ぐんだ、いってみろ。
えっ、そりゃ〜。あれですよ。ほら。
世界中にっ!ってとこですかね。
なるほど、世界中に、か。それのどこが有効なんだね?
いや、だって、世界中に、ですよ。世界中にっ!
いやもうそれはいいから。
具体的に語ってみなさい。
え〜っと、だから。
世界中がネットワークで繋がることによって、こう同時性というか即時性というか。
TVではいかんのかね?
だってほら、インタラクティブで、リムーバブルで、フラクタルでコンパーチブルで・・・。
どやかましい。
知ってるカタカナ言葉を並べれば良いってもんじゃない。意味わかって使え。
う〜。
まぁ、貧弱な坊やであるネット君に聞いたのが間違いだったかもしれん。
貧弱な坊やって、ブルワーカーの誌上広告にでてくる少年ですか、僕は。
ならばブルワーカー並に、まったく簡単に説明しよう。
・・・。お願いします。
■ ネットワークの利点
原始のネットワークは、スニーカーネットと呼ばれるシロモノだった。
すにーかーねっと?
後ろから静か〜に忍びよったりするネットですか?
うむ。それはメタルギア・ソリッドのやりすぎだな、君。
この場合のスニーカーは、「こそこそする者」ではなく、あの履くスニーカーだ。
スニーカーのネットワーク??
つまり、データをスニーカーが運ぶネットワークだ。
そりゃまた、役に立つスニーカーですね。
ほほぅ。脳がファンシーだな君は。
スニーカーがデータを運べるわけがないだろう。
スニーカーが運ぶというのは、それを履いている人が運ぶという意味だよ。
うぅ。
っていうことは、フロッピーかなんかで持ち運ぶってことですか?
そうだ。
ケーブルの代わりをスニーカーを履いた人が行うので、スニーカーネットと呼ばれている。
[Figure01-01:Sneakernet]
それはネットワークとは呼べないような。
ケーブルの代わりを人間が行うというだけで、もちろんネットワークだ。しかし、もちろんいろいろ面倒くさいネットワークだったのだよ。 例えば、プリンタを使いたい場合。自分のパソコンについていればいいのだが・・・。
なければ、プリンタが接続されているパソコンまで、データをFDに入れてテケテケ歩いていく必要があるわけですね。
面倒ですねぇ。
そうだ。しかも、1人だけならいいが多くの人が使う場合、順番待ちになってしまう。
だからといって、プリンタを多く用意するのは金銭的な負担が大きいし、無駄も多い。
印刷する時しか使わないわけですもんねぇ。
そうだな。他にも、とあるデータを複数の人々が使う場合、それぞれのパソコンにそのデータがあることになってしまい、どれが正しいデータかの判別がしづらい。
ふ〜ん。問題だらけですねぇ。
つまり、一言で言ってしまうと、リソース(資源)の無駄が多いんだな。
なので、効率が悪いし、費用対効果も低い。
ははぁ。
なるほどつまり逆説的に言うと、その無駄を解決するところがネットワークの利点ですね。
そうだ。
珍しく冴えてるな、ネット君。
珍しくを強調しないでくださいよ。
なら、稀に。
稀ッスか。
■ ネットワークの進化
ともかく、このリソースの無駄を解決するネットワークが、LANだ。
スニーカーネットから、このLANにネットワークは進歩したのだよ。
らん?
ネットワークではよく聞く言葉ですね。
うむ。現代のネットワークの、もちろんインターネットを含むが、その基盤となるシステムだ。
部屋1つ、ビル1つのネットワークを指す。
で、どのように解決するんです?
要はリソースが重複するのを防ぐのだよ。
そのLAN内の皆がリソースを共有し合うと言ってもいい。
ははぁ。つまりこういうことですか?
1台のプリンタをみんなで使えるようにしたり、1つのデータをみんなが使うようにしたり。
そうだ。いいぞ、ネット君。
そうなってくると、今度はもっと広い範囲でリソースの共有をしたくなるよな。とあるLANと、離れたところにあるLANを結ぼうとしたくなる。
そうっすねぇ。
例えばウチの大学と、離れたところにある大学のデータが相互に使えれば、研究もはかどるかもしれませんね。
そうだろうそうだろう。そのようにLANとLANを結んでの広い範囲でのネットワークを、WANという。
スニーカーネットから、LANへ、そしてWANへ、という形かな。
わん?
うむ、ワンと読む。
次回は、このLANとWANの話をするぞ。
了解ッス。
3分間ネットワーキングでした〜♪
- 世界中に
-
前にIBMのTVCMであったフレーズ。
「お客はどこにいるんだね?」
- インタラクティブで…
- インタラクティブ:双方向性
リムーバブル:交換可能
フラクタル:部分が全体と同じようになる図形
コンパーチブル:互換性
- スニーカーネット
- [sneakernet]
- フロッピー
- [floppydisk] 略称:FD
もっとも一般的な持ち運び可能の記憶媒体。
安価であるが、記憶容量が1.4MBなのでいまどきの大容量データが入らず、廃れつつある。
- リソース(資源)
- [resouce]
この場合、ネットワークで使用される大体のものを示す。
プリンタやパソコンなどの物理的なもの、データやCPU使用時間など論理的なもの、どちらも含む概念。
- LAN
- [Local Area Network]
地域的に限定された範囲のネットワーク。詳細は先で。
- WAN
- [Wide Area Network]
広範囲のネットワーク。地域、国、世界を結ぶ。
「wide」であり、「world」ではないことに注意。
- ネット君の今日のポイント
-
- ネットワークの利点はリソースの共有にある。
- 人が運ぶスニーカーネットから、LANへ、そしてWANへとネットワークは進歩した。