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以下に、初校未満の状態および次回作登場予定も含めた登場人物を列挙する。また、一切登場することのない人物も、列挙されている。
なお「fant1」は『ひきこもりのおうじさま』「fant2」は構想中の次回作、「fantX」は将来構想を示している。
====== 天界(ソプラバル)の神々・妖精 ============ 人界(メゾバル)の人々(等) ======
- タラシア(THARAXA)
【fant1登場】崩壊と死とエントロピーの女神。背が高く、漆黒の長衣と長い黒髪をまとい、大きな鎌を持っている。- ゼネクス(ZENEX)
【fant1で言及のみ】タラシアの子、時間の神。- レーロン(LAERON)
【未登場】空間の神、タラシアとゼネクスの子。- アルカイア(ARKHAIA)
【未登場】過去を司る神、同上。- ミレーア(MILLEA?)
【fant1で人物像のみ言及】現在を司る神、同上。- ノーワ(NOVA)
【未登場】未来を司る神、同上。- グーツィ(GUQI)
【fant1でタラシアの子「空気」として登場、fantXで主神になる】空気の妖精。本当はレーロンとアルカイアの子。後の主神エテルナ。- ヤアギロップ(YAHAGILOP)
【fant1登場】太陽と命を司る神。地上に現れるときは「レイ」と名乗っている。ちなみに古代エジプト語の太陽を「レー(あるいはラー)」という。- イルミクス(YRMIX)
【fant2登場予定】きまぐれに弓矢を放つ水星の神、メッセージと疫病を司る。- ピウラ(PIURA)
【fant2登場予定】外観がきれいで性格ブスな愛と金星の女神。- グーン(GOON)
【fant1言及】坤。大地の神。元は男で女になった。- ナミ(NAMI)
【未登場】潮汐力の女神。- メシャツ(MESYATS)
【fant1言及】グーンとナミの子、月の神。女装するので男性・中性・女性のいずれでも呼ばれる。ちなみにメシャツはロシア語で「月」。- デルベア(DAELLBEIA)
【fant2登場予定】戦・格闘技を司る火星の女神。徒手空拳で敵を討つ(武器はハンデ)。- ヅデプテル(ZDEPTER)
【fant1登場】地上では将軍ホディスト(「サディストではない」のロシア語のシャレ)と名乗る戦略と木星の神。 南の国はヅデブテル信者が多く、「神々の首座に」と望んでいる。 目に見えない「引力」という名の鎖を首にかけられている。屈折したヅデブテルは、ことさらひげを長くのばし、男性らしい行動を取っている。 蘊蓄の上塗り(実話がジョークとして広まった例):まだ「ハイハイ」ぐらいしかできず、歩こうと思うと歩行器を使わねばならぬような幼いロシア人の男児が、 小動物をいじめて遊んでいた。なお、ヅデプテルはヅデウス(ゼウスの古代読み)とユピテルの合体ネーミング。
大人はぼうやを見て嘆く、「ぼうやはなんてサディストなんだろう!」
その男の子、応えて曰く、
「ぼく、サディストじゃないよ、ホディストだよ!」
ロシア人は、そこで、くすりと笑う。そして実話をジョークとして広めた。
「サディスト」は「サド侯爵」に由来する。
ところが偶然、ロシア語には「サディッチ」という動詞がある。「(植物が)生えている」「(植物のように歩かずに)じっと座っている」の意。
すなわち、純粋なロシア語の感覚(和風に言えば「漢語」ではなく「やまとことば」とでもなろうか)にすると「サディスト」は 「(歩かずに)じっと座っている人」に聞こえる。
いっぽう、ロシア語には「ホディッチ」(ハディッチに聞こえる)という動詞もある。これは、「(乗物を利用して)行く」の意。
すなわち、ぼうやは「まだイッチ(自分の足で歩くこと)はできないけれども、サディッチしたままじゃないやい!
歩行器を利用してホディッチできるんだい!」という言外の意を込めて言った。……まあまあハートウォーミングなジョークというか何というか。- タウロン(DHAULON)
【fant1登場】農耕と戦争を司る土星の神。やけに明るく無分別に振る舞う。 シンボルは大きなハンマー(雷を起こす)。地上にいるときはハンマーをまさかりに 姿を変えている。- ウォントレクス(WONTREX)
【fant1登場】黄泉路を司る天王星の神。天空の城に死者の魂のコレクションがある。六本足の馬に乗り、 カラスをおともに従える。通称、「片目の老人」。
なお、ウォントレクスはゲルマン神話の主神ヴォータン(北欧・一般ではオーディン)とラテン語の王(REX)の合体ネーミング。- テフェア(TEFEA)
【fant1言及】契約の女神。ウォントレクスの妻。- ジナフ(JINNAF)
【fant2で登場予定、fant1で登場予定もカットされる】 神に、しかも全知全能の唯一絶対神になりたがっている砂嵐の妖精。 人の子に「リーダー」を作ろうとしているが、もう数百年ほど遅れているため、かなりイライラしている。
よく蛇に化ける。困った事に、こいつは唯一絶対神となった暁には「ヤハウ*」を名乗ろうとしている。
……エテルナに負ける予定なのだが。
- クレメンス一世・フォンタノ
【fant1登場】ロスマン盆地の小さなフォンタノ城の寝たきりの王さま。相当な魔法使い。- ヘテカ
【fant1登場】クレメンス一世の妻。かつては非常な高学歴を誇るも、今は認知症。
著者の母親がギリシャ悲劇の「ヘカテ」を「ヘテカ」と読み間違えたことに由来する。- ドヌエル・ハンス
【fant1登場・一応主人公】クレメンス一世の子。肌が弱いので地下室にひきこもっている。- ミクロフォント
【fant1登場】フォンタノ城の大臣。城の傾いた財政を的外れな改革(「いたみをともなうかいかく」)で乗り切ろうとしている。
……というとモデルはもちろん、あの人。なに七月(ジュン)だと? 馬鹿言え、そいつの頭は二か月分ほど足りぬわ!
……ということで、フルネームは「メイ(五月)・ミクロフォント」という設定だった。しかし、「メイ」の名が出ないまま 「すごすご」と退場をお願いした(ついでに、モデルの人も、相当不愉快だったのでもう二度と登場しないでちょうだいね)。
↑そもそも、そのもろもろの不愉快な思いが『ひきこもりのおうじさま』執筆動機だったりするw。
……というと、「ミクロフォント」のネーミング元が何で何の意味からつけたかがバレバレであるがwww。
なお「自分をライオンと思っている猿」という動物漫画風の設定もあったが、この設定は未登場のままで終わった。- マリー
【fant1登場】口癖は「お金が足りない」という年配な女性コック。独身。フォンタノ城に住み込み。
「ジナフにそそのかされたヨゼフに言い寄られるが、速攻でフる」というシーンは短縮化に伴いバッサリ削除された。- ペーター
【fant1登場】庭師にして狼。フォンタノ城に住み込み。
ぢつは、映画『チャンス』主演のピーター・セラーズからネーミング。- スクルージ
【fant1登場】欲張りで悪名高い金貸しじいさん。フォンタノ城の外の町に住む。
「おうじさま」に引き続き、この人も私の分身w。
というか、まんま、チャールズ・ディケンズの『クリスマス・カロル』のエブニザー・スクルージ。
そういえば、スクルージの事務所に勤める従業員は(原作とは異なり)「チャールズ」という名前の設定w。
しかも「チャールズ、下らぬ小説ばかり書いていないで、もっと働け!」というスクルージのセリフが出る予定であったが、 残念ながらバッサリとカットした。まあ、「チャールズ・ディケンズの小説は、どれも下らぬ!」という思いよりも他の憤懣が大きかった、というのが 大きな理由だろう。- テナルディエ
【fant1未登場】フォンタノ城の町に住む、宿屋のおじさん。スクルージに借金している。
もちろん、ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』に出てくる落ちぶれ・小悪党宿屋のおじさんがモデルw。しかし……。- コゼット
【fant1未登場】テナルディエの妻。スクルージに借金延期を申し入れるとき字の書ける彼女は「バツ印」の代わりに 「不幸な人々(レ・ミゼラブル)」と署名した。
そう簡単にコトが進んでたまるか、テナルディエみたいな奴のかみさんになるのがせいぜいだ、という思いもあったのであるが。
はい、カットw。- ヨーゼフ
【fant1未登場、fant2の登場は微妙】巡業サーカスといっしょに南の国のさらに南、砂漠の国からやってきた大工。 コックのマリーに目をつけて、言い寄ろうとする。
この人は、下記の人を産ませるためにジナフに操られている、という予定。そもそも、ペーターが大工さんの真似をしても無理ということで お城に就職しようとしていた……というシーンとかも、はい、カット。- ヨシュア
【永遠に未登場】ジナフが画策して、処女のマリーと大工ヨーゼフの間に生まれさせようとしている神の子。
永久に未登場←この世界はイエス・キリストが現われないという設定なので。- ノバカメン
【fant1未登場(当初言及予定)】「馬鹿男」ではなく不正確ロシア語で「新しい石」。新井白石ではなく、「アイザック・ニュートン」に由来。
「ストーン」にしたのは「ストーンとリンゴが落ちたところを見て……」というシャレ。
直前までfant1に登場する予定であった。しかし、「長くなる」ので、バッサリとカットされる。拙著『ひきこもりのおうじさま』第6章「狩人」で狩人がシカを「さばく」シーンである。「つまみ食いしたらだめよ、ペーター」つまり、古いニュートン力学に基づくと木星よりも天王星が年下となる(その前提で神話も作った)。
「ちぇっ」とペーターはそっぽを向きます。その方向には、将軍がいました。
「そういえば」とペーター、「将軍(木星ヅデプテル)と狩人(天王星ウォントレクス)は、どちらが兄になるのですか?」
−−−−−−(ここから削除行開始)−−−−−−
ノバポール大学のノバカメンという人は、おきさきヘテカの先生でもありました。太陽が、目に見えない鎖で、いくつかの星をつないでいることを、ノバカメン先生は発見しました。先生は、それを「重力」あるいは「引力」と名づけました。
引力は近いほど強く働きます。太陽に近ければ近いほど、「より長い時間をかけて太陽に落ちていっている」と考えることができます。
だから、ヘテカは、太陽に近いほうが歳をとっていると考えたのでした。
この考え方でいくと、ホディストことヅデプテルは、天王星よりも年上になります。
また、近年のノバポール大学では、太陽の引力で、外から順番に、軽い星から作られていったという考え方が提案されました。
この考え方だと、狩人ウォントレクスは木星より年上ということになります。
−−−−−−(ここまでで削除行終了)−−−−−−
「細かいことは言いたくないなぁ」と狩人は、簡単にシカをさばきながら、たいへん簡単に説明しました。
狩人の包丁使いを見つめながら将軍が説明を続けます。
「二人の母親は、違うのでな。正直なところ、どちらが年上なのかは、よく解らないんだ」
しかし、新しい理論に基づくと、木星のほうが天王星よりも年下となるのである。
……ところが『ひきこもりのおうじさま』第1版(いや、2版以降出にくいとは思うが、一応)では将軍(木星)が問題発言をしている。
「二人の母親は違う」と。作品を最後まで読めば「二人の母親が違う」のは当然である(ファンタジー、と思うであろう)。
しかし、何も知らない人が第6章まで読めば、SFの匂いを嗅ぎつけるであろう。 天王星と木星の親が違う(つまり天王星が別の系から紛れ込んで太陽系に捕捉された)と言うのであるから。
現実に準惑星・冥王星が「太陽系の引力に捕捉された(そのため海王星の内側にも食い込むような変則的な公転軌道を取っている)」という説も あるぐらいだからである。
ネタバレにならない程度に作中表現を引用すると……。「待て、天王星」と太陽の神ヤアギロップ。少し遅れてウォントレクスは「何だ?」と答えました。太陽と天王星は離れていたからです。私が大爆笑する場面の一つである。現実の宇宙空間に、当然「音」は伝わらない。しかも、太陽の光が天王星にまで届くのですら、かな〜〜〜〜〜〜……っり 時間がかかる。「少し遅れて答える」どころの騒ぎではないのである。……この(帯にも書いてあったが)壮大なファンタジーは、壮大なSFでもあったのである。- ピン・ジョンジアン(平・中蔵)
【fant1未登場】 なぜかフォンタノ城の外の町、商工会議所に詰めている東洋人。
極東「絹の国」の出身で、大金を払ってレスコルムの大学の博士号を取得した(王妃ヘテカはもっと安い金で取得した)。 レスコルムからロスマンに来ているスパイ。「貧富の格差があることは正しい」を持論とし、スクルージと対立する。
モデルは「竹*平蔵」だったのであるが。構成変更に伴い、削除された。次回作以降の登場は、かな〜〜〜〜り微妙。- イルマ・イハナ・ヴ・レスコルム
【fant1登場、たぶんfant2以後は未登場……】レスコルムのお姫さま。かなり勝気であるが、王子ドヌエルに心を寄せている。 ちなみに「イハナ・イルマ」はフィンランド語で「良い空気」の意。
ヴ(v)はロシア語の前置詞(〜へ、〜に、〜で)であるが。もちろん「ヴ・レスコルム」なる言葉を女性の名にするのはロシア語として不可能。- ダーラヤヴァウシュ
【fant1登場、fant2以後は微妙(世代交代しているかも)】「帰らずの城」に住むドラゴン。人間ほかに対していろいろ屈折した思いを抱いている。
自分の棲み家で大量の人員を「食っちまうぞ!」と脅しながらこき使っている(山から鉄が取れたので、製鉄業を営んでいる)。
経営合理化のため、成果給制度を導入した。しかし彼によるとその結果、「(実際に食べてみて)人間の味が落ちた(心身ともに貧しくなった)」らしい。
今は、(制度撤廃も含めて)成果給制度の再検討をしているとか。王子とかスクルージとかにたやすく説得されているところを見ると、現実にいたら オレオレ詐欺にひっかかりやすいタイプかもしれない。
そもそも「どれほど費用がかかろうと(かつての政権与党が政権を牛耳る限り)絶対に『ひきこもりのおうじさま』を出版してやるぞ」と決意したのは、 成果給制度への恨みが非常に強かったからである。
『無気力音頭』でも言及したが「入社当時はペイペイ(ヒラ社員)安月給」という状態。 苦労(?)して出世して「サァ、これからは年功+地位+成果+能力(当時の会社は「能力」も査定して給料出してくれていたとか 意気込んでいたら会社のほざきやがった事が……↓
↑オイラはリバースエンジニアリングについて『全社技術事例発表会』なる大プレゼンで自らのテクをアピールする程度のことはしていたので、「かなり能力が高い」と評価されていた)
でドンドン金を稼ぐぞぉ!」成果給を導入しま〜す、えへw。さて。私の心中お察しいただけたであろうか。『無気力音頭』の言う「いつの間にやら成果給で/おいらの年功どこ行った?」どころの騒ぎではなかったワケ である。
だから、給料の「年功+地位+成果+能力」のうち「年功+能力」を撤廃しま〜す、ウフフっww。
合理化ついでに、「コレコレシカジカという地位(苦労してついた私の地位、ね)も撤廃して、ヒラ社員と同じ扱いにしま〜す、ワッハッハッハッwwww
いや、マジで9月11日に空港のジャンボジェットをハイジャックして、会社のビルに突っ込んでやろうか、とか思ったものである(『宝くじの歌』の「会社にミサイルぶっぱなす」では済まない程度の怒り、というわけである)……。という愚痴はさておき。
一人漫才あるいは創作落語を即興でできれば、小説は案外簡単に書けるものである(中身はともかく)。
ところが、王子様もドラゴンも、私の分身。しかも、王子様もドラゴンも、主張は正反対。そのような状態で、王子様(私)はドラゴン(私)を 説得せねばならないわけである! この二人(?)のシーン、どれほど作るのが厳しかったか……。とまた苦心譚はさておき。
ええと。ダーラヤヴァウシュ(DARAYAVAHUS)というのは(発音がかなりあやしげであるが)、古代ペルシア語で「良きものを保持する者」の意。
古代アケメネス朝ペルシアのダレイオス一世・ダレイオス三世と同名である。