問題は「クライン」である。
未確認であるが、英文資料により、
「ラクス・クラインはスカンジナヴィア系」とある
スカンジナヴィア系の言語にはゲルマン系から流入した語彙が多い(英語同様に)。
独語の小(Klein,クライン)が変化した、と考えられなくもない。
しかし、ここはオフィシャルな綴り(CLYNE)を再考してみよう。
そもそも外国語に得意なスポンサーではないことは、さんざん指摘したとおりである。
別にスエーデン語・ノルウェー語・フィンランド語を参照する必要もなかろう。
そもそも、それらの言語でCから始まるのは、いずれも、外来語のみだからである。
CLYNEを見ると、先頭がCである。
ギリシャ語のΚをラテンアルファベットに変換するとき、習慣的にCが用いられる(一例:ΚΟΣΜΟΣ→cosmos)。
すると……Κλυνη(クリューネー)あたりか?
しかし。クリュノーンという動詞は英語のcline(傾く)そのものと「日暮れる」ぐらいの意味しかない。
日本人はラレーションする。つまり、どういうわけか外国人名をよくRをLに置き換えて間違う者が多いようである。
するとRのほうのクリュノーン(叩く・ノックする)か?
どうもうまくない。
コペルニクス的大転換をしてみよう。
あのワケの解らない話(とくに英文で読むと余計に頭が痛くなる話)によれば、
ミーア・キャンベルとラクス・クラインは表裏一体・光と影といった関係に見える。
それでは、もしかすると、ラクス・クラインのほうが影で、実はミーアのほうが光ではないのか?
本来、ミーア(のモデル)が表で、ラクスが後から出てきた。で、話の構成を作るときに、ラクスのほうを表にした……。
そういう経緯があるとすれば、
「ラクス・クライン」のアナグラム元が実は「ミーア・キャンベル」だという 仮説もなりたとうか
すると鍵は、「キャンベル」ということになる。
ここで「ベル」を「鈴」と考えてはならない(本来は)。
それは、「ロスチャイルド家」というものを「ロサンゼルスの子供」と把握するような誤解に過ぎないからである
(ロスチャイルドは、もともとロートシルト、すなわち「赤い盾」)。
本来は、「キャンベル←カンプス・ベレ」←「美しい野原」と考えるべきである。
しかし、考察1あたりでさんざん指摘したように、あの話のスポンサー(たぶん話を考えた人間そのものも)、外国語が強いとは思えない。
「赤い盾」方式を放棄して「ロサンゼルス〜」式の思考が必要かもしれない。
すると「キャンベル←キャンプ・ベル」←「野営・野宿、鈴」となろうか。
とりあえず現状の、その本名(案)は、下記の2通りであろうか。
「美原いずみ」ただし「ロサンゼルス〜方式」も併用すると、さらに下記2通りも考えられる。
「美原奈美(とある言語を経由して「波」←「海」となる)」
「海野美鈴」しかし、もし本当に「キャンベル」がキーワードならば、この考察自体が無意味になるという不吉な予感も醸成される。
「真島美鈴」
ウルトラマンに登場するバルタン星人のモデルと名前は、乖離している。
名前は、デザイナーが、「たまたま」「フランス人の歌手の名(シルビー・バルタン)から」
ネーミングしたという。
どうも、「グレン・キャンベル」というカントリー歌手がいるようである。
「グレン」の文字が単純アナグラムされて「クライン」となったようにも見える。
グレン(谷)から湖・海を愚かに派生させたようにも見える。
すると
ミーアもラクスも、そういえば、考察1でも書いたように、スポンサーは外国語単語の男性・女性の性別など無頓着である。
実は男性歌手「グレン・キャンベル」がモデルではないのか?
以上により、(少々不本意ではあるが)
「実は男性歌手グレン・キャンベルが、ミーアおよびラクス・クラインのモデルである」という仮説を、ここに提唱する。