2022/02/xx 微調整
erudition-0074
我門 隆星、自らを語る ……某番組をシミュレートする。
「〜自らを語る」という番組の雰囲気を出すため、ソーシャル・ハッキングの材料を提供しないよう、シミュレートしてみました↓。(文中J.L.は、比較的最近亡くなった、司会者のことです)

#もしも解っていなければ、(たとえばIEでブラウズしているならば) ctrl+end を押してみよう。
#すると、普通、ページの一番最後まで、ジャンプしてくれるはずである。……

J.L.:

今夜、アクターズ・スタジオは、歴史的な記録を更新しました。今まで、ゲストの先祖は中世の貴族まで遡る人がいました。しかし、今夜、ゲストは諸君たち学生を、古代神話の世界へと誘ってくれるでしょう。というのは、そのゲストの先祖は、神話の神様の一人になるからです(中略)。
それでは、我々は光栄です、非常に非常に誇らしいです、お迎えいたしましょう、ガモーン、リュウセーイ(我門 隆星)!
#カメラ、パン。全景が映る。学生(俳優・監督・脚本家の卵?)たちが拍手と口笛で迎える。
#我門 隆星が舞台そで口から入ってくる。我門 隆星、立ち止まり、拍手に投げキッスで応える。

我門 隆星:
アッリガトー、アッリガトー(聴衆に手を振りながら)。
舞台に用意された椅子に座ると拍手は治まっていく。我門 隆星、テーブルの水差しからコップに水を注ぐ。

J.L.:
ハァイ!
我門 隆星:
はい
聴衆、くすくすくすっと笑う。
J.L.:
コォニィチワァ
我門 隆星:
はい、こんにちわ
(英語に戻る)でも日本語では夜に「こんばんわ」と言うし、芸能に携わる人々は朝晩に関係なく「おはようございます」と言うけれどもね。
聴衆、はははっと笑う。
J.L.の当惑した顔。かえって聴衆の笑いを誘う。少し厳しい顔を聴衆に向けるJ.L.……。

J.L.:
これは大学の講義である。そのつもりで諸君は謹聴するように。(我門 隆星に顔を向けて)それでは初めに、リュウセーイ、どこで生まれたの?
我門 隆星:
☆☆☆、☆☆☆県、日本。XXXX年YY月ZZ日(生年月日)。
J.L.:
産まれた時の名前は?
我門 隆星:
****(戸籍上の名前)。
ここで、「赤ん坊の我門 隆星と両親の写真」が表示される。
J.L.:
あなたの父親の名前は?
我門 隆星:
○○(父の名)。
J.L.:
彼の職業は?
我門 隆星:
○○(父の元・職業)。
J.L.:
今も働いている?
我門 隆星:
彼は退職した。
J.L.:
そしてあなたの母親の名は?(ここで母の写真に切り替わる)
我門 隆星:
○○(母の名)。(なぜか我門 隆星、ここで涙ぐむ)
J.L.:
おお、大丈夫?
我門 隆星:
(ハンカチで目をぬぐいながら)大丈夫。(いたずらっぽい笑みを見せて)でも、あなたの予想どおりでしょう?
J.L.:
いや(と質問カードの山を調べながら)あと23個後の質問の所で
はははっと聴衆の笑い声。怪訝な、とぼけた顔でJ.L.、聴衆を睨む。
J.L.:
そして彼女の職業は?
我門 隆星:
ええと、どこかの会社の従業員だったと思うなあ。
J.L.:
+++株式会社XXXでYYY年間働いておられました。
カメラ、我門 隆星アップ。我門 隆星、人差し指をJ.L.に向ける。
我門 隆星:
待て、なぜあなた知っている?
無言でJ.L.、質問カードを我門 隆星に向ける(つまり、質問する以前に正しい答えを調査済み)。
(略)
J.L.:
あなたの先祖の名は?
我門 隆星:
XXXXXXXXXX(日本神話の神名の一つ)
J.L.:
……何?
我門 隆星:
XXXXXXXXXX(繰り返す)
J.L.:
……どういう意味?
我門 隆星:
意味? ええと、ええと、古代日本神話において……
J.L.:
(遮るように)ローマ神話のZZZZに相当し、天皇の祖先の女神と……(と日本神話の1エピソードを滔々と英語で述べはじめる)
我門 隆星:
(当惑して聴衆を見て、両手を開いてJ.L.を見る)あなたは完全に知っているではないか。
聴衆、爆笑する。J.L.は相変わらずすっとぼけた顔で聴衆を見て、何事もなかったかのように質問を続けていく。
(この後、入学した小学校や交友関係、小学校の成績を根掘り葉掘り聞いてくる、略)
J.L.:
それではリュウセーイ、XXXXチームについて教えてくださいますか。
我門 隆星:
(ぶほっ、と飲みかけの水をふきこぼしそうになりながら)一分待て、一分待て、なぜあなた知っている? それ誰にも言っていないぞ……。あ、解った、YYYY(悪友)が君に教えたのだな?
J.L.無言、ニュースソースを絶対に明かそうとしない。
我門 隆星:
解った、解った! XXXXチームというのは……(と少年時代の悪行? について言いにくそうに説明しはじめる)。
(略) J.L.:
それでは、リュウセーイ、M.L.とは誰か教えていただけますか?
我門 隆星:
だめだよ、J。彼女(初恋の人)との事は、誰も知らない。それにそのイニシャルは、暗号で、私の日記にしか現れない……。あっ、まさか、あなた、私の日記をみたか?
J.L.無言。聴衆、爆笑。
我門 隆星:
うそ、うそ、ありえない。だって、先日見た時には、日記はちゃんと元の場所に……。
聴衆、爆笑。J.L.無言で、すっとぼけた顔で、顔を横に振る。
我門 隆星:
あ、解った。私のエージェントのQがあなたにみせた、そうだろう? ……あの野郎、後でとっちめてやらねば(パン、と自らの手のひらを拳で打つ)。
J.L.:
(手元の質問カードをめくりながら)あなたの友達VVVVによればリュウセーイとM.L.は(と、若き日の事を暴露していく)、またあなたの友達LLLLによればリュウセーイとM.L.は(と今度は別のエピソード)。そして(ここで画面はM.L.本人の若いころの写真が表示される)M.L.本人によれば(……と触れたくないエピソードを滔々と述べる)。(カメラ、J.L.をアップ)さて、リュウセーイ、あなたは(と答えにくい質問を聞いてくる)?(カメラ、ズームバック、J.L.と我門 隆星を映す)
聴衆、大爆笑。じっと我門 隆星を凝視するJ.L.。我門 隆星は苦り切った表情で、聴衆からもJ.L.からも顔をそむけて、途方に暮れている。
(このように、色々と私生活・お仕事内容やお仕事に対するスタンスを、ばしばしJ.L.は聞いて行った、略)
J.L.:
それではクラスルームを恒例の質問で終わりたいと思います、私のヒーロー、ベナール・ピボーの作った質問票です
リュウセーイ、あなたの好きな言葉は何?
我門 隆星:
ディエヴシカ
J.L.:
……何?
我門 隆星:
ディエヴシカ
J.L.:
日本語?
我門 隆星:
ロシア語。英語の「少女」とか日本語の「ショージョ」とかよりも、ディエヴシカってもっと少女らしい響きがあると思いませんか?
聴衆、不同意のクスクス笑いをする。J.L.表情を作ることもできずに困惑して、無表情。
J.L.:
(何事もなかったかのように)もっとも好きではない言葉は?
我門 隆星:
シヨーヘンコー(仕様変更)
J.L.:
ロシア語?
我門 隆星:
日本語。情報テクノロジーの仕事で、スペックや機能を途中で変更するよう要求することを『仕様変更』って言うんだ。しかもトラブルな事に、客ってやつは「仕様変更」をノー・チャージでやらせようとするんだよ
J.L.:
何があなたのスイッチをオンにする?
我門 隆星:
大笑い……。そうだね、大笑い。
J.L.:
何があなたのスイッチをオフにする?
我門 隆星:
何だろう……。元気をなくす、元気をなくす……。何だろう。たくさんあるよ
J.L.:
一つ選んで
我門 隆星:
なくなること……ゾロフトが
聴衆爆笑。散発的な拍手も聞こえる。
J.L.:
(雑音に負けないよう声を張り上げて)【落ち込み】?
我門 隆星:
そう、【落ち込み】
J.L.:
お大事に
我門 隆星:
ありがとう
J.L.:
好きな音あるいは雑音は?
我門 隆星:
チューニングの音……オーケストラの。フルートやバス―ンが、パートの練習を繰り返したりしている……チューニング
J.L.:
チューニング?
我門 隆星:
あ、待って、変更する。オーケストラの弦楽器。そう、オーケストラの弦楽器、リリカルな響き。ラーリーラ、ラーラ、ラララララー(とチャイコフスキー交響曲第5番第2楽章の副主題を口ずさむ)。そう、オーケストラの弦楽器
J.L.:
嫌いな音は?
我門 隆星:
エレキ・ギターのノイズ。何回聞いても、爪が黒板を引っ掻く音にしか聞こえない
J.L.無言、聴衆はふふふと笑う。
我門 隆星:
あ、ごめん(と聴衆に)
J.L.:
好きな悪態は?
我門 隆星:
二つある。ひとつは、こう「ばーかばーかまぬけー天まであがれー(日本語)」
J.L.:
日本語?
我門 隆星:
そう。……あ、でもオリジナル。もう一つは「こんのくそばかどたわけー(日本語)」
意味を教えた我門 隆星と聴衆たちとの間で、二つの悪態練習が始まる。なすすべもなく見守るJ.L.。
J.L.:
学生諸君は、明日から、日本に住むことができそうだ
我門 隆星:
だめだよ。オリジナルだから
J.L.:
我門語?
我門 隆星:
そう。
J.L.:
では、我門ランドに住めるというわけだ
我門 隆星:
たぶんね
J.L.:
今の仕事以外に就くならば何になろうとする?
我門 隆星:
魔法使い……ファンタジー・ワールドの。なれるのならね
J.L.:
では、逆に、今の仕事以外に就くならば何は絶対にイヤ?
我門 隆星:
リストラ部屋で一日を過ごすサラリーマン
J.L.:
何だって?
我門 隆星、リストラ部屋についてJ.L.に説明する。
J.L.:
それは日本で犯罪ではないの?
我門 隆星:
そう、たぶん。……でも、その犯罪、日本からなくならない
J.L.:
(首を横に振りながら)終わりに……。もしも天国が存在したら、あなたが到着したとき神様に何と言われたい? ……あ、それとも「何に生まれ変わる」のほうが良かった?
我門 隆星:
天国のほうで
J.L.:
ええどうぞ
我門 隆星:
「ここで、みんな、あなたを待っているよ!」
J.L.:
ここで、(生徒の)みんな、あなたを待っています
(J.L.は、次の「ゲスト対生徒たち問答タイム」に移る時、最後の「神様の言葉」にひっかけて生徒たちにバトンを渡すことが多い)
ここで、生徒たちと我門 隆星の問答タイムが始まる。我門 隆星は他のゲスト同様、質問に対し、「こんなことも解らぬか」と「上から目線」で答えていく(ただし言葉は丁寧に)。そして、適当な事を適当に話していると、適当な切れ目で、画面はフェードアウトする。
そして、読みにくく速いスピードでスタッフロールが流れ、番組が終了する。


以上。

「我門 隆星マルチバース」ページへ     蘊蓄一覧表     メニュー