当サイトでは、あの歌えない、「悪いメロディーの見本」
フェントン版『君が代』を多少アレンジして掲載している。そのページには、「別に廃止しなくても良いかもしれない」などと書いてある。
では、今の「君が代」はどうか?
きみがぁよぉわぁ……何が言いたい? いや、そもそも、それ、どこの方言だ? 付言すると、日本の歌曲には「カ行・ガ行は伸ばさないほうが望ましい」という原則がある(原則を墨守すれば『川の流れのように』も当然、失格である)。日本語のアクセントにも合致せず、かつ日本語の歌曲の原則をも無視するとは、出だしからなかなか好調である。
ちよにいいやちよにまたしてもアクセントが一致しない。ただ、ここを、次のようにすれば、どうだろう?
ちーよにぃやちよに比較的「ち」よに、とより正しいアクセントになるのではなかろうか? だが、この個人的意見を押し通そうとすると、斉唱の際に私は口をつぐまざるを得なくなる。問題は、多くの人が指摘する次の部分。
さざれー、いしのー「さざる」という動詞? 文面を眺めると「千代に八千代にさざれ」と一文かのように見える。ある人は「さざれぇぇぇぇぇいしのぉ」と「れ」と「い」の間をポルタメントにすれば歌いやすいとか言う。だが、それは単に歌曲のまずさを糊塗しただけに過ぎない。