2013/08/04 追加
erudition-0014
日本国歌「君が代」に関するどうでも良い考察
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 当サイトでは、あの歌えない、「悪いメロディーの見本」 フェントン版『君が代』を多少アレンジして掲載している。そのページには、「別に廃止しなくても良いかもしれない」などと書いてある。
 では、今の「君が代」はどうか?

  • メロディーは荘重であり、かつ和風であり好ましい
  • 一応、古歌(?)であり由緒正しい
 さて、ここで問題である。良い詩に良いメロディーをつけても、必ずしも良い歌にはならないのである。国歌斉唱の席で私が「君が代」を歌わないのは、断じて政治的に反対しているのではなく、純粋に「音楽的に歌えない」からである。
 まず、「君が代」と日本語で言ってみよう。正しいアクセントでは「きみがよ」と後ろ三つが高音になるはずである(NHKを参照されたい)。だが、国歌のほうはというと……
みがぁよぉわぁ
……何が言いたい? いや、そもそも、それ、どこの方言だ? 付言すると、日本の歌曲には「カ行・ガ行は伸ばさないほうが望ましい」という原則がある(原則を墨守すれば『川の流れのように』も当然、失格である)。日本語のアクセントにも合致せず、かつ日本語の歌曲の原則をも無視するとは、出だしからなかなか好調である。
ちよにいいやちよに
 またしてもアクセントが一致しない。ただ、ここを、次のようにすれば、どうだろう?
ちーよにぃやちよに
 比較的「ち」よに、とより正しいアクセントになるのではなかろうか? だが、この個人的意見を押し通そうとすると、斉唱の際に私は口をつぐまざるを得なくなる。問題は、多くの人が指摘する次の部分。
さざれー、いしのー
 「さざる」という動詞? 文面を眺めると「千代に八千代にさざれ」と一文かのように見える。ある人は「さざれぇぇぇぇぇいしのぉ」と「れ」と「い」の間をポルタメントにすれば歌いやすいとか言う。だが、それは単に歌曲のまずさを糊塗しただけに過ぎない。
 ……いっそメロディーから歌詞を取っ払っては、いかがだろう? そうすれば、より歌いやすくなるのではないか?