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流行と音楽

2001/05/27

 流行とは不思議なものだ。
例えば、3年前に「かっこいい」とされていた服装でも、 今、まったく同じものを着て街を歩くと「変」と言われるのだそうだ。 もっとも、私は3年前も変な服装をして街を歩いてたのであるが…。

 同じことが音楽についても言えるそうである。 3年前に大人気だったアーティストの曲でも、 今聴いていれば、「まだそんなの聴いてるの?」と言われかねない。 しかし、その人たちは3年前に何を聴いていたんだろう?

 本当に音楽を聴いていたのか?  それとも単に流行を聴いていただけなのか?

 私は今、聴いている曲を5年後も、10年後も聴いていることだろう (クラシックを主に聴いているということもあるが、 「アーティスト」の曲も多少は混ざっているし、 それも含めての話である)。 それは、私が「流行」を聴いているからではなく、 その「音楽」に対して、 自分が聴くことを選んだからである。 多少の好みの変遷もあるだろうが、 今、聴いている曲のほとんどを5年後にも聴いていることは間違いないだろう。

 なによりも、「聴き減りする曲」は嫌いだ。 商業音楽としてはその方が好ましいのだろうが、 聴き始めた瞬間に 「この曲は何ヶ月もしないうちに飽きるな」 なんて曲に熱を上げることは私にはできない (だからこそクラシックを選ぶことになってしまうのかもしれない)。 まあ、この辺は個人の性格にもよるのだろうし、 次々と新しいものを聴きたい人が大半なのだろうからあまり詮索はしないことにしよう。

 だから、○年後、私に対して 「お前、まだそんな古臭い曲聴いてるの?」 などということは言わないでいただきたいものだ。


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