【最高点句　四点句】

　牡丹・えみこ・万州・緑山選 　　白木槿シーツぱりっと乾きおり　　　　　　智　子

【三点句】

　宗　匠・芳　子・万　州選 　　　塩揉みのキャベツ冷ややか水生まる　　　　えみこ

　えみこ・芳　子・緑　山選 　　　再会の果たせぬままに紫蘇は実に　　　　　牡　丹

　牡　丹・えみこ・万　州選 　　　カンナ燃ゆケルトの謎は解けぬまま　　　　智　子

　牡　丹・踏　破・緑　山選 　　　交番は只今留守です葉鶏頭　　　　　　　　えみこ

　宗　匠・えみこ・踏　破選 　　　青柚子や空気はやがて透みわたる　　　　　緑　山

【二点句】

　　　　牡　丹・えみこ選 　　　　野分止む兆しとらえて蟲すだく　　　　　　緑　山

　　　　宗　匠・踏　破選 　　　　繰り返す話落ち着く父の秋　　　　　　　　芳　子

　　　　万　州・緑　山選 　　　　ブランコの上りては会ふ鰯雲　　　　　　　芳　子

【一点句】
　　　

　　　　 　　万　州選 　　　　　改札の渦やり過ごす休暇明け　　　　　　　踏　破

　　　　　 　踏　破選 　　　　　母に添う万年青とアロエほたる草　　　　　牡　丹

　　　　 　　芳　子選 　　　　　秋の蚊も食べてくれぬと腕を出し　　　　　えみこ

　　　 　　　緑　山選 　　　　　休暇明け竹刀を抱いて女子高生　　　　　　万　州

　　 　　　　踏　破選 　　　　　思案する洋風和風南瓜かな　　　　　　　　芳　子

　　　　 　　宗　匠選 　　　　　ネクタイというもの嫌い吾亦紅　　　　　　万　州

　　　 　　　宗　匠選 　　　　　宵闇に留守電の赤点滅す　　　　　　　　　踏　破

　　　 　　　牡　丹選 　　　　　園児らの遊戯続けり道元忌　　　　　　　　踏　破

　　　 　　　芳　子選 　　　　　稲妻やハンバーガーの腹に満つ　　　　　　智　子

　　　 　　　芳　子選 　　　　　「初秋刀魚」ただそれだけで活気あり　　　牡　丹