ピルののみ方

ピルののみ始めの時期は、どの種類のピルをのむかによって決まります。生理のあとの日曜日からのみ始めるタイプのピルをのむ方が多いようです(日本では少ない)。生理の途中でものみ始めていただいてかまいません。ピルが始まった日が日曜日なら、その日からのみ始めます。ちょうど日曜日に生理が始まっても、最初の七日間は他の避妊法を併用してください。コンドームなどの使用が良いでしょう。ピルを飲み忘れなければ、他の避妊法を併用するのはこの期間だけで大丈夫です。日曜日にピルを始めるとほとんどの場合、生理は週の真ん中に始まります。生理の初日からピルをのむこともできます。(日本ではこちらの方が多く使われている)この場合は、その他の避妊法を併用する必要はありません。避妊薬だけでは性感染症(STD)は防げないということを忘れないでください。コンドームを使うと性感染症を防ぐ手助けになるでしょう。

ピルをのむ

ピルは、処方されたとおりにのまなければ効果はありません。どんな理由があっても(たとえ不正出血や吐き気などがあっても)、のむのを飛ばしてしまったりはしないでください。困ったら、処方された病院に電話をかけて相談してみて下さい。性交を行う機会が少なくても、のみ続けてください。

ピルは体の中できちんと吸収されないと効果が出ません。吐いたり、下痢をしたりすると吸収されなくなります。こういった場合は次のピルを始めるまでの間、他の避妊法を併用してください。

ピルには、必ず説明書が付いています。これをきちんと読んで、よく分からないことがあれば、どんなことでも、主治医にご確認ください。ピルは21日型と28日型のものがあります。

21日型:21日型のピルを処方されたら、21日間、毎日同じ時間に1錠内服してください。新しいピルをのみ始める前に7日間空けて下さい。ピルをのんでいない間に生理が起こります。最初のピルを始めた曜日と同じ曜日に次のピルを始めるのを忘れないようにしてください。

28日型:28日型のピルを処方されたら、28日間、毎日同じ時間に1錠内服してください。シートにはいっている錠剤を全部のみおわったら、翌日に次のシートの初めから、続けてのみ始めてください。最後の7日間の錠剤にはホルモンは入っていません。毎日、飲み忘れ無く続けられるようにするための錠剤です。これによって、のみ方が簡単になります。この、最後の7日間のピルをのんでいる間に生理が来ます。

のみ忘れたら:時にはのみ忘れることもあるかもしれません。1錠だけのみ忘れた時は、思い出した時にすぐ飲んでください。次にのむピルは、いつもの時間にのむようにしてください。一回に忘れた分とその日の分の2錠をのんでも問題ありません。いつもより少しむかつきがあるかもしれません。

もし、2錠以上飲み忘れたときには、別の避妊法を併用してください。そして、主治医に連絡してどのようにしたら良いか尋ねてみて下さい。

2錠以上のピルをのみ忘れた場合には、その後ピルをのみ続けても、少量の出血が起こるかもしれません。出血しても、危険はありません。

28日型のピルをのんでいる方で、最後の7日間のホルモンが入っていない錠剤を忘れた時には、心配はありません。忘れてのまなかった分は,捨ててしまってください。その後は,いつもどおり続けていけば大丈夫です。

副作用

ピルには、一般的に起こる副作用があります。ほとんどの場合、このような副作用に危険はありません。3ヶ月も経てば症状がなくなるのが普通です。もし、3ヶ月経ってもなくならなかったり,ひどくなったりするようなら,主治医にご相談ください。他のピルに変えることで治るかもしれません。一般的な副作用は・吐き気(多くの場合、食事と一緒にのんだり、寝る前にのめば軽くなるといわれています)・不正出血・頭痛(頭痛がひどい時には,市販の頭痛薬を使うと良いことがあります)生理が飛んでしまうこともあります。もし,生理が来なくても、処方されたとおりピルをのみ続けてください。もし,ピルをのみ忘れて生理が来ないのであれば,主治医にご相談ください。この場合でも、とりあえずピルはのみ続けておいて下さい。

前のページ
次のページ