IUDの選択

 IUDはお産をした事がある女性に適しています。子供がいる女性なら、挿入も楽ですし、自然に抜けてしまう事もありません。

IUD使用に適さないような場合もあります。以下のような場合は、IUD使用に適しません。

l         子宮・卵巣に感染症がある。

l         子宮外妊娠になった事がある。

l         生理痛がひどい。

l         不正出血がある。

l         性交渉の相手が多数いる。もしくは、性感染症(STD)にかかる危険性が高い。

 

 主治医に、過去の病歴や、現在の性生活について、きちんとお話ください。IUDが使用できるかどうかを診断してくれるでしょう。

 

挿入

 挿入の前に、IUDの使用が安全かどうかの診断が必要です。

l         病歴やその他の問題がないかをお尋ねします。

l         妊娠の有無を確認します。

l         感染症を調べる為に、オリモノや血液検査をします。

 

 必ず、よく、説明を聞いて、十分に納得されてからIUDを使用してください。もし、分からない事があれば、よく分かるように説明してもらいましょう。IUDは、通常生理後数日以内に挿入します。

 IUDは、細いプラスチックの管に入っています。これを子宮の入り口から中へ差し込んで、中へIUDを挿入します。IUDは管から出ると、ばねの働きで羽が開き固定されます。

 IUDには、ナイロン製の細い糸がついています。挿入した後、これを2〜3センチの長さに切りそろえます。このナイロン糸を確認する事によって、IUDが中に入っている事が分かります。ナイロン糸は、刺激になる事はほとんどありません。

 IUDの状態を確認する為に、生理のあとなどに、指で膣内のナイロン糸を確認しましょう。ナイロン糸が長くなっていたり、短くなっていたり、場合によってはまったく触れない場合には、主治医に確認してもらう必要があります。IUDが抜けてしまう事があるからです。IUDが確認できるまでは、他の避妊法を併用して下さい。

 IUDを抜く場合は、主治医に抜いてもらいましょう。糸を引っ張ってご自分で抜かないでください。