<新聞記事より>
「シリアと日本のコンサート(バース紙、2002年1月6日)」
高等音楽院の招待と日本大使館、国際協力事業団、バーセルアサド音楽学校の協力の下、昨日夜に日本の「G
IN」による演奏会が行われた。
この演奏会にはバース党ダマスカス支部長ムハンマド・アサーム・アルジャマル氏と日本大使天江喜七郎氏、
バース党の幹部や青年同盟の幹部、バーセルアサド音楽学校校長、社会・文化活動に従事する多くの人々、音楽
ファンが訪れた。
このコンサートではカーヌーンと打楽器によるいくつかの作品とともに、歌手のグループによるダマスカスの
民謡、日本の作品、「さくらさくら」という日本の古謡が演奏された。
「日本の若者、シリアのために歌う(サウラ紙、2002年1月16日)」
シリア高等音楽院、バーセルアサド音楽学校と日本大使館の協力の下、日本の音楽家のグループ「GIN」が
コンサートを行った。コンサートでは、宮城道雄、滝簾太郎、成田為三や中山博之といった作曲家による日本の
古典〜現代作品が演奏された。これらの作品は日本の海や春などの風景を描写するものだった。「バイオリンと
ピアノのためのシリア幻想曲」はこのコンサートの為に作曲された作品であるが、これは作曲家のダマスカスで
の滞在時に起こった、シリアへの愛情の宣言を表すようだった(注)。このグループは(シリアの歌手らと共に
)日本古謡「さくらさくら」も演奏したが、この演奏は人間と自然の調和という、日本の伝統文化の精神を伝え
てくれた。
バーセル音楽学校の生徒は、ダマスカスの民謡「モワッシャハ」などのアラブ音楽の作品を演奏した。これら
の演奏には、いくつかの即興演奏も見られた。歌手のマジド・アルージーはダマスカスの民謡を歌ったが、これ
は彼女の歌手としての才能を証明した。彼女は歌の意味を体の動きで表現し、さらに味をつけた。その動きに抑
制のきいた声が伴っていた。
「GIN」はシリアでコンサートを行い、クラシック音楽を紹介するために結成された。「仁」という言葉は
、日本語で愛情や慈悲を表す。このグループの多くのメンバーはボランティアとしてシリアで音楽を教えている
が、メンバーの一人碓井俊樹は、愛知で行われた国際コンクールで3年連続優勝した、有名な若手ピアニストで
ある。
ダルダール・ファルムズ
(注)作曲者中山氏はダマスカスへの滞在経験はありません。演奏者中村(ダマスカスに滞在)と混同したと思
われます。
<テレビ報道> <公演記録> <記事掲載>
1月 6日 ニュース報道 旅行日数 14日間 国際協力 3月号
10日 ニュース報道 公演都市 5都市 クロスロード 4月号
17日 30分の特別番組 公演数 12公演 ストリング 4月号
(いずれもシリア国営放送) 総出演者数 60名 れすぱす東京 5月号
演奏曲目数 52曲
観客動員 約4000名