H  パレスチナ学校での音楽教室
12月29日(土)9:00
場所 パレスチナ学校(アレッポ)
参加 碓井、中村、岩崎、鈴木、小林・佐藤(協力隊員)
生徒 200人
プログラム
   生徒による歌ワタニー(我が祖国)
   楽器紹介(ギター/フルート/リコーダ/バイオリン)
   日本人による歌「ふるさと」
   ディズニーメドレー
   クリスマスメドレー
♪ 「ふるさと」に込める想い

                                              2001年12月29日
                         アレッポ・パレスチナ学校での音楽教室

 アレッポ公演の翌日、パレスチナ難民キャンプにて音楽教室を行った。アレッポには2つの難
民キャンプがあり、現在両キャンプ合わせて約2万人のパレスチナ人が生活している。今回は、
キャンプ・アインタルにあるジープ女子小・中学校の、鈴木が今年度授業を持っている4〜8年
生の教室を廻った。ここはキャンプの中でもっとも規模が小さく、各学年1クラスずつのみ、1
〜9年生(中学3年生)が一つの校舎で学んでいる。

 どのクラスでも、子どもたちは初めて見る楽器、初めて聞く音に夢中になり、演奏の後には手
が赤くなるまで拍手をしてくれた。8年生(中学校2年生)にもなると、なかなか接することの
ない日本人の男性を前にして緊張する生徒も多く(イスラム教の習慣からと思われる)、恥ずか
しがる子もいたが、最後にはディズニーメドレーに合わせて全員が手拍子するなど、心から楽し
んでくれたようだ。





「我が祖国」を歌うパレスチナの子供達  お返しに「ふるさと」を合唱

 放課後には、少人数で行っている音楽クラブを見学した。ここでは15人の生徒が鍵盤ハーモ
ニカを習っており、きらきら星の演奏を披露したほか、日本人とともに日本の歌を歌うなど、授
業とはまた一風違った雰囲気でより近い距離で子どもたちと接することができた。好きな教科や
将来の夢を子どもたちに尋ねると、皆生き生きと答えてくれ、中には「ピアノの先生になりたい
」という子もいて、心温まるひとときを過ごすことができた。

「難民」というと、日本で報道されているようなテント暮らし、食糧不足、医療の問題などに焦
点を当てがちだが決してそれらだけでなく、教育や生活向上に力をいれ、よりよい環境作りを目
指していることも忘れてはならない。子どもたちが生き生きしていることが、それを物語ってい
る。

                                      鈴木 幸江









                                            







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