マニアックス推奨「一発で綺麗に決まるステッカーの貼り方」

3.FESTアニバーサリー・ステッカー

 FESTアニバーサリー・ステッカーは、ドライでもウェットでも良いと思います。手軽にぺたっと貼っても十分イケますし、位置や角度をきちんと決めたい場合には、もちろんウェット(水貼り)で貼ってもOKです。

 FEST記念ステッカーは、どこに貼っても良いように手頃な大きさにデザインしてあります。ファクトリーステッカーの代わりに、ウィンカーの下に貼ってもサイズ的にぴったりです。その他、リアウィンドウや、サイドウィンドウ、室内などどこにでもフィットすると思います。ぜひ、皆様の工夫でカッコイイ位置を見つけてみてください。各車種のGTIにお乗りの方は、GTIエンブレムの下に貼ると、サイズ的にぴったりと決まるので、ここはチョットお奨めできます。

    

 FESTアニバーサリー・ステッカーとセットになっている丸形のVWマークは、リア・ナンバープレートの封印缶にピッタリの大きさにデザインしてあります。リアハッチに鍵穴のある車種の場合は、その鍵穴にもピッタリとハマります。実際、これを貼った車の後ろを走ってみたのですが、ミラータイプ、ホログラムタイプとも、後続車から見ると光の加減でキラリと光って、なかなか効果的な演出ができると思います。

    

 この、丸形ステッカーは、ドライで貼るのが推奨です。丸形ステッカーを台紙から一旦剥がしたら、台紙の角にはみ出させて貼り付けます。ステッカーを落としてしまわないように、右写真のようにしっかりと台紙に貼ります。

    

 あとは、ステッカーを貼りたい位置に持っていき、正面から見ながら位置と角度を合わせて、慎重に指で押さえればOKです。曲がってしまった、という場合は、ステッカーを強く押さえる前に、台紙のある部分をステッカーごともしっかり持って、ゆっくりと慎重に剥がせば、貼り直しも効きます。指で軽く押さえて位置が決まった時点で、これでOKとなれば、あとはステッカーを押さえながら台紙を引き抜きます。台紙は、真横に引き抜くのではなく、少しよじりながら、もしくは捻りながら引き抜くようにすると、ステッカーをずらさずに台紙だけが引き抜けます。

 封印缶や鍵穴に貼る場合は、ステッカーを強く押さえすぎると、下の凸凹が浮き出てきてしまいますので、ほどほどに軽めに押さえておくのがポイントです。軽く貼っただけでも自然と剥がれ落ちるようなことはまずありませんが、より確実に貼り着けたい場合は、下地が平らな周辺部分だけをしっかり目に押さえて、凸凹のある真ん中あたりは押さえないようにすると、凸凹を浮き出させずにしっかりと貼ることができます。

 なお、ナンバープレートの封印缶にステッカーを貼った状態のままで、車検対応に問題ないか等は、こちらでは確認していませんので悪しからずご了承ください。また、鍵穴にステッカーを貼った状態では、キーシリンダーは使えません(笑)。リモコンロックのみとなりますので、ご了承ください。いずれも、ステッカーを剥がせば、元の状態に戻ります(笑)。

4.シートポジション・メモリー

 シートポジション・メモリーは、実用本位のステッカーです。ステッカーというよりは、マーキング・ラベルです。このラベルの効用は、こちらに詳しく説明してありますが、使ってみると非常に便利、どなたにでも安心してお奨めできる一品です(笑)。今回は、コスメティックも考慮して、カッコよく決まるようにデザインしてみました。シビアに位置を出さなければいけないものではないので、貼り付けはドライでしっかり粘着させるのがお奨めです。なお、電動式シートにはこのステッカーを貼っても意味をなしませんのでご注意下さい(笑)。

 貼り付けに際しては、まず、理想のシートポジションを確定することが第一です。ポジションが決まりましたら、ラベルを貼り付ける周辺をシリコンオフ(なければ中性洗剤)で清浄にして、それから乾燥させます。貼り付け位置ですが、前後スライドのの位置メモリーが基本ですが、併せてリクライニング・ダイアルの位置メモリーにも貼るのがお奨めです。ダイヤルにも貼る場合は、ダイヤルの貼り付け位置周辺も清浄にしておきます。

    

 貼り付けは、至って簡単。ラベルを台紙から剥がして、ダイアルの見える面に貼るだけです(笑)。車種によっては、ダイアルの形状が異なる場合もあると思いますので、その場合は適宜貼る面を工夫してみて下さい。

 対になる、幅の狭い方のラベルは、リクライニング・ダイアルに関しては貼らなくても問題ありませんが、余らせても勿体ないので、シートフレームに貼ってみました。完成状態は、こんな感じになります。

    

 つぎに、メインとなる前後スライド用のラベルです。これは、封印缶用VWマークのところで説明したようなやり方(左写真)でも貼り付けられますが、曲がらないように綺麗に貼りたいという方は、ピンセットなどを用いるとやりやすいかもしれません。幅狭の▽マークの方をシートフレームに貼ったら、同様に大きい方のラベルをスライドレールのカバーに貼ります。

    

 完成状態は、こんな感じになります。実際にこれを貼ってみると、単に実用的なだけでなく、意外にカッコ良かったのは、驚きました(笑)。車種によっては、シートスライドの構造が異なる場合もあると思いますが、是非工夫して貼ってみて下さい。

5.ファクトリー・ステッカー

 ファクトリー・ステッカーは、文字だけ残る切り文字タイプのステッカーです。このため、推奨の張り付け方法は、ウェットではなく、ドライです。アプリケーションシートと呼ばれるテープが製品の上にかぶっており、各文字の位置関係を保ったまま貼り付けられるようになっています。

    

 ドライで貼り付けるには、位置を一発で正確に決める必要があります。失敗しないためには、位置決め用のマスキングテープをきちんと貼ることが重要です。ファクトリーステッカーは、左右のウィンカーの下(下に他のステッカーがある場合は上)に貼ることを想定してデザインしています。なので、その位置が推奨位置になります。もちろん、他の位置に貼っていただいても、ぜんぜんOKです(笑)

 ウィンカーとの間隔は、いろいろ試した結果では、5〜7mm程度にするのがカッコイイように思います。横のマスキングテープは、セキュリティ・ステッカーのところで説明しましたように、幅を半分に折って貼ってから、広げるようにすると平行が出しやすいです。また、縦のテープは、横に貼ったテープと直角にせず、地面に垂直になるように貼るのが、格好良く位置決めするポイントだと思います。つまり、横のテープと直角に縦のテープを貼ると、ウィンカーが前傾している分だけ、ステッカーの位置がやや後ろになってしまうからです。地面に垂直にはることで、ウィンカーの真下にステッカーを貼ることができます。

    

 位置決めテープの準備が整ったら、ステッカーを台紙から剥がします。このとき、アプリケーションシート側にステッカーが残るように気を付ける必要があります。通常、この手のアプリケーションシートは、製品の販売を促す目的で、透明のフィルムが多く用いられています。が、このステッカーは貼り易さを最優先して、シートの硬さや粘着材の強さを慎重に選定しています。そのため、さほど神経を尖らせなくてもステッカーはアプリケーション側に着いていきます。

 うまく台紙を剥がすコツは、台紙からステッカーを剥がす感じではなく、ステッカーから台紙を剥がす感覚で、剥いでいくことです。つまり、アプリケーションとステッカー側をできるだけ平らに保ちながら、台紙の方を丸めてめくるようにして、剥がしていくと、失敗がありません。

    

 台紙を剥がしたら、位置決めのマスキングテープに合わせて、ステッカーを貼ります。アプリケーションが透明でないため、マスキングテープとの位置関係は、透かすようにして確認します。できるだけ明るい場所で作業をするか、暗い場合はハンディライトなどを用いて手元を照らすのがポイントです。また、ステッカーが、マスキングテープに乗ってしまわないように注意が必要です。テープとステッカーの間は、0.5mmくらいスキマを空けるように位置決めすると、やりやすいです。

 このアプリケーションシートは、粘着強度のバランスに優れていますので、万が一ずれた位置でステッカーがボディに貼り付いてしまった場合でも、軽く接触した程度であれば、そのままアプリケーションを左右にピンと張りながら、慌てずにゆっくりと引っ張れば、ステッカーはアプリケーション側に着いたまま戻ってきます。市販のステッカーにありがちな、ちょっとでも触ったらそれでオシマイ、というようなことはありません(貼り直しを推奨しているわけではありません、基本は一発で位置を決めて貼ってください)。ステッカーを貼り付けたら、アプリケーションの上から、指で強く押さえて粘着させます。

    

 ステッカーを十分に粘着させたら、アプリケーションを剥がします。このとき、ステッカーが一緒に剥がれてこないように、アプリケーションは180゜に折り返して引っ張るようにします。左写真が良い例、右写真は悪い例です。ステッカーがボディ側に残ることを確認しながら、アプリケーションを慎重に剥がしてください。

     

 ステッカーが浮き気味のところがある場合は、台紙を当てて、台紙の上からしごくようにするとキズをつけずに綺麗に仕上げられます。あとは、マスキングテープを剥がせば、完成です。ミラー、またはホログラムの変化に富んだ輝きをお楽しみ下さい。