2.シートポジションメモリー (1/1ページ)

 まあ、これは見ての通り、単純にシールを三角に切って貼っただけで、「ポジションメモリー」と言うよりは「目盛りィ」って感じですが、でもこのネタは結構気に入ってます。実用度が高くて、副作用もゼロなので、このページで紹介しているネタの中でも自信をもってお奨めできる一品です(言い過ぎか??)。説明する必要もないかもしれませんが、一応以下に効能を書いておきます。

 我が家にはドライバーが二人いて、平日は主に家内が買い物用に使って、週末に出かける際は私が運転手をするというパターンです。なので、私が車に乗り込もうとする際には、いつもシートのポジションを直す必要があります。それ以外にもディーラーやスタンドで車を預けたときにシートを動かされることは良くありますし、実際には動かされていなくても「シートポジションがズレているんじゃないか」と気になって運転に集中できないこともあります。

 とくに、ゴルフのシートは調整がきめ細かくできるので、1ノッチのズレが判別しにくい場合があります。例えば、最もフィットする位置から、スライドを1ノッチ後ろにズラして、その分シートバックをやや立ち気味にすると、ハンドルまでの距離はもとのままになります。そこに、少しだけ浅めに腰掛けると、ペダルの距離も元通りになりますから、ズレを感じにくくなってしまいます。そのまま一生ズレを感じないなら、それはそれで良いのですが、15分、20分と乗るうちに「何かしっくりこないなあ」となって、走りながら調整を繰り返すわけです。本当に一番フィットするポジションを見つけるには、1時間以上のロングドライブをしないと確信が持てず、それだけに一旦最適なポジションを見つけたなら、「シートを動かして欲しくない」と思うわけです。

 尤も、シートポジションの決め方は、ドライバーの性格によっていろいろだとは思います。適当にセットして、概略不都合がなければ「それで良し」という方や、ずっと同じ姿勢だと疲れるから、走っている最中にときどきシートポジションをいじるという方もいます。シートにぴったりと座るのがイヤで、浅めに座ったり、横座り気味で、常にモゾモゾ動いているという友人もいます。まあ、私はそういう座り方を否定するつもりはないのですが、GTIのレカロシートは、シートの方からそういう座り方を拒否してきます。つまり、きちんと正しい姿勢で座らないと、フィット感がなく、いかにも具合の悪い状態になります。余談ですが、フロントシートがその調子なのはあり得るとして、GTIの場合はリアシートまで同様に融通の利かない造りで、半強制的に「きちんと」座らさせられます。この車を購入したときに、ビックリすると同時に、「ドイツ車だなあ」と一番強く感じた部分でもあります。たぶん、レカロに限らずとも、GOLFのシートは大なり小なり、そういう融通の利かない傾向にあるかもしれません。

 そんなわけで、この車を買って、シートポジションメモリー付きの電動シートが是非欲しいと思っていました。V6FOURMOTION用の電動レカロを移植する手も頭をかすめましたが、ちょっと難しそうです。仮に電動スライド機構だけを移設できたとしても、とんでもない出費になるでしょうし、お手軽度はゼロです。前に乗っていたシビックでは、シートのノッチが粗かったので、感覚だけで自分のポジションが見つけられたのですが、ゴルフのシートは難しく、暫くの間、乗る度にしっくりこない感じを味わいながら我慢していました。でも、良く考えてみたら、欲しい装備は「電動」ではなくて「メモリー」機能なんです。だったら「目盛りィ」でも十分じゃないか、と気付きました。こんな簡単なこと、始めっから、そう気付いていれば苦労しなかったんですけどね...。

    

 そうと気付けば、あとは反射テープを三角形に切って、貼るだけです。どこに貼るかを考えましたが、分かり易いところで、写真の位置に貼りました。2色、3色使えば、複数人分の「目盛りィ」もできます。っで、家内に「貼ってやろうか?」と訊いたのですが、「そんなの見ないから、いいよ」と言われてしまいました。適当に合わせて、そのまま乗るタイプみたいです。シートバックの角度調整ダイアルは、シートフレーム側にも合わせの三角マークを貼ったのですが、ここはシボ加工のため粘着が不十分で、すぐに剥がれてしまいました。でも、これで不都合ないので、そのままです。

 実際に使った感想は、自画自賛的ではありますが、非常〜に便利です。車内を掃除する際も、何も考えずにシートをスライドできますし、ディーラーやスタンドで車を預ける際も「好きなだけズラしていいよ」って感じです。走行中に微調整したいのはシートバックとランバーサポートくらいで、これはゴルフの場合ダイアル式なので、走行中でも電動並に微調整ができます。座面の前後スライドは乗り込むときに一旦合わせたら、それっきりイジりませんので、一回だけのために電動である必要性はあまり感じません(←ちょっと、負け惜しみ入ってますけど)。

 おまけですが、ここにシールを貼ると、夜暗いところでも目盛りィの確認ができます。ちょっと半ドアにしてあげれば、写真のようにカーテシランプで照らされちゃうわけです。「イルミネーション付きシートポジション目盛りィ」って感じですかね!?

(このページは、掲載している方法および結果を保証するものではありません)