− Volkswagen Maniacs 2003 Winter −

<第一作ステッカー制作記>

7.っで、やっと版下確認...

 原稿を渡して、正式に発注したら、何と翌日には版下が上がってきました。メーカーさんも気合い入ってます(笑)。本番用の版を作る前に、最後の版下確認です。版下データは、PDFで以下のような絵で送られてきて、これを確認しました。メーカーさんが作ってくれた版は、完璧そのもの。何と言っても、データ入れ直しているので、バッチリです。

 あとは、完成を待つばかり。3種類同時にお願いしたので、完成は11/27(木)の予定です!!完成しましたら、ステッカー現物の写真を掲載します。乞うご期待です。

8.サンプル完成、仕様の小変更も...

 11/21、Type 1、2の先行10枚が完成。サンプルとして、メーカさんが持ってきてくれました(残りの製品は今のところ印刷まで終わって、まだA4サイズくらいのシート状)。サンプルの写真を特大で(笑)掲載しておきます。Type 1は、狙いどおりハデすぎずチャカチャカしない、まったりとした雰囲気に出来上がっていました。Type 2は、狙い以上。グレイ部分のメタリック感とソリッドブラックとのコントラストが絶妙です。それぞれに、持ち味が出せたと思います。

 ただ、こちらの要求仕様と違った点が、ひとつだけ。外形は全抜きでお願いしていたのですが、半抜きで上がってきてしまいました。全抜きというのは、台紙(剥離紙)を製品外形とピッタリ同じ大きさにカットすることで、半抜きというのは、写真のように台紙(剥離紙)が製品外形より少しはみ出している切り方のことです。仮合わせやイメージ確認が若干やりにくくなると想いますが、悪しからずご了承お願いいたします。すみません。なお、Type 3は、間違いなく全抜きで作成しています。

 もう一点、発表していた仕様と違ってしまうところがあり、お知らせしておきます。Type 3の四隅の角Rですが、R0.5mmとする予定でしたが、製作の都合でR0.7mmに変更いたしました。これも、悪しからずご了承下さい。なお、Type 1、2の四隅角Rは、予定どおりR0.5mmとなっています。

 11.25 追記: さらに仕様変更のお知らせです。度々の変更ですみません。Type 3 銀仕様の裏面台紙(剥離紙)ですが、スリットがどうしても綺麗に入りません。粘着材が薄く、アルミ蒸着によってミラー地としているため、台紙カットの際に蒸着膜にキズができてしまい、表から見えてしまうようです。メーカーさんでカッター機械の条件設定をいろいろと変えて、何度もチャレンジしてくださったそうですが、どうしても完全な状態にならないとのことです。やむなく仕様変更して、台紙のスリットはなしとなりました。悪しからずご了承お願いいたします。

9.製品が完成したものの...

   

 11.28、ステッカーの製品分が、でき上がってきました。Type 1とType 2は、サンプル確認済みなので全くのOKだったのですが、この期に及んでType 3にちょっと問題が...。もともとType 3は、デザイン&制作担当(=私)の拘りの仕様でして、事前リサーチでの不人気を押し切って我が儘で作らせていただいた品です。原稿では表現できなくても、物ができ上がれば絶対にカッコイイはず、と。ところが、でき上がってきた製品は、私のイメージとちょっと合わないんです。悪いというわけではないのですが、期待していたような趣がありません。メーカーさんが、印刷のインクを調整してくださって、いろいろなバリエーションのサンプルを作ってくれました。その中に、ようやくイメージにピッタリ合うものがありました。

 ミラー地にシルバーは、現物の写真でも表現するのはなかなか難しいです。写真で、上に並べてあるのが、製品として作ってしまったもの。下に並べてあるのが、インクを調整したサンプルです。この、微妙にしてしかし決定的な違いが、写真から分かりますでしょうか? 上の製品版は一般的なシルバーペーストで印刷したのですが、下のサンプルではシルバーの粒子を粗くして、メタリック感を強調したインクに置き換えています。それだけの違いなのですが、印象は一変しています。下の写真は、光の加減を変えて撮影したものです。こうすると、違いがより明確になってきます。

 上の製品版は落ち着いた風合いで、それはそれで悪くないのですが、ミラー地のフィルムに銀色のインクで印刷したという、そのまんまの印象を受けます。下のサンプルもミラー地の上にインクを載せているのは同じなのですが、こちらの方は、シルバーメタリックのインクの部分がミラー地よりもむしろ僅かに凹んでいるように見えます。写真でも感じ取れると思います。その結果、フィルムに印刷したという印象はほとんどなくて、あたかも鏡面に磨いた金属板にショットブラストで絵柄を刻んでから光沢クロームメッキで仕上げたような風合いに見えます。全体の印象はグッと引き締まってシャープになり、上の製品版にはない高級感があります。これぞ、私の求めていたイメージそのものです。

 しかし、実際に製品として製作したのは上のもの。下のサンプルは全部で5枚しかありません。さんざん悩んだのですが、やはり、ここで妥協して納得のいかないものをお配りするわけにはいきません。お申し込みいただいた方のお手元に届いて、「なんだ、Type 3は注文しない方が良かったかな」と感じられることがあっては、申し訳が立ちません。出すからには納得のいくものを、ということで、この微妙な差にとことん拘って、Type 3は全数再製作することにしました。費用も発生し、時間も掛かってしまいますが、メーカーさんに相談して、最小限の出費で、かつ12/5までに製作していただけることになりました。

 Type 3を含むお申し込みを頂いた皆様には、大変ご迷惑をお掛けしますが、発送が1週間程遅れますことを、どうかご了承いただきたく存じます。ご満足頂けるものをお届けしたいという気持でおりますので、ご理解のほどお願い申しあげます。

 こちらが、各Typeの最終的な出来上がりの写真です。大きさの違いは、こんな感じです。Type 3銀仕様のみ、もうしばらくのお待ちを...。

10.おまけ

 銀色の修正版も出来上がり、いよいよ本格的に配布スタートです。あとは皆様のご評価を待つばかり。申し込みのページに、ご意見ご感想のBBSを設けましたので、書き込んで頂ければ幸いです。制作担当としましては、ちょっとドキドキです。おまけですが、洒落半分で、大版と特大版を作ってみました。と言っても、インクジェットでラベル紙に印刷したものです。

 とりあえず、このようにデカイ原稿を作って、そのままプリンタで打ち出しました。ベースは、紙ラベルです。フィルムのラベルを探したんですが、透明タイプしかないんです。なので、仕方なく光沢紙のラベルにしました。従って、雨には弱いです。たぶん2〜3回降られたら、よれてくると思います。

 それから、サンプルでもらったスコッチカルの透明で、ラミネートしました。いくらなんでも、そのままでは小雨でダラダラににじんでしまいますので。デカイので、ラミネートがなかなか大変です。若干気泡など入ったところもありますが、まあ、大局的に見れば上手く行った方かと...。

 あとは、カッターで切ったら出来上がりです。上のちっこいのがノーマルサイズ、真ん中が大サイズ、下は特大サイズです。大と特大は、それぞれ2枚づつ作りました。スコッチカルがそれしかなかったので。

 っで、試しにあてがって見ました。車にくっつけると、意外と小さいです。でもまあ、これ以上大きく印刷するのは大変なので、仕方ないです。一応、走っていても確認できるくらいの大きさだとは思います。えっ、これですか?もちろん私用じゃないですよ、レース車両用に提供する予定です。こんなんじゃあ、恥ずかしくて乗れませんて。