2004.06.06 ブレーキ装着計画(続編)

 あのホースですが、どう考えても不良品っぽいので、メーカーにクレームしてみました。もちろん、運び屋の知人経由ですけど(爆)。

運び屋: 「2本のうちの1本詰まってるみたいだ」
メーカー: 「詳しい状況を教えろ」
運び屋: 「口で吸ったら1本は通るのにもう1本は通りが悪い、ビニールコードを通してみたら、1本は貫通するのに、もう1本は写真上側のカシメてあるところでつっかえてしまう」
メーカー: 「代品を送るけど、カリフォルニアまでだよ」
運び屋: 「急いでるから、早くよこせ」
メーカー: 「じゃあ、先に代品を送るけど、その値段を一旦カードにチャージするよ。返品が届いたらチャージした代金を取り消すから」
運び屋: 「OK、それでいいから送ってよ」

 ってな感じです。代品は知人が一旦受け取って、こちらに送ってくれる手はず。返品は私が直接メーカーに返送するって感じ。上記の内容を、知人経由でやりとりするのに5日くらい掛かってしまいました。

 作業予約は、じつは6(日)の予定でイシカワさんに入れていたのですが、前日の段階で作業不可能と判断して、直前キャンセル。ご迷惑をお掛けしてしまいました、すいません。なんで、そんな直前まで判断できなかったかというと、@今使ってるグッドリッヂが使えれば、そのまま使う、Aグッドリッヂがダメで、尚かつメーカーが交換を嫌がったら、適当なホースを買う、Bグッドリッヂがダメで、メーカー交換が可能なら、それを待つ、という3つの選択肢があって、Bだというのが決定したのが、前日だったからです。

 平日は、明るい時間に車をイジれないので、土曜日の午前中にフロントを持ち上げて、タイヤを外して確認してみました。フロントを持ち上げる理由は、サスが伸びきった状態がホースが一番キツくなるからです。その状態で、前輪を外一杯に切って、ホースの余長を確認しました。その結果、現状のノーマルキャリパーに対して、グッドリッヂのホースは一杯一杯の感じ。

 ECSのホースをあてがって、長さを比べたら7〜8cmは長い感じ。バンジョーボルト部分の形式やボルト径は同じっぽいので、繋がることは繋がりそうですが、長さがこれだけ違うというのは、ちょと無理そうです。

 一応、キャリパーもあてがって、ほーすの取り付く穴の位置を確認しましたが、ポルシェのキャリパーの方が外方向に数cm遠くなります。さらに、上下方向でも2cmくらい遠くなり、出しグチの角度もノーマルがホースの付け根の方向を向いているのに対して、ポルシェは容赦なく直角です。つまり、現状のグッドリッヂより7〜8cm長い、ECSのものがちょうど良いわけで、グッドリッヂを使っての無理付けは、ちとダメですね。無理に着けてしまっても、ハンドルを切ったらホースが突っ張るとかじゃあキケンだし、そこまでいかなくても足周りの交換ができなくなってしまいます(ストラットを抜く分の余長が確保できないので)。

 というわけで、作業延期せざるを得ない、という結論に達したのでした。イシカワさん(はやしさん)本当、すいません。

 っで、ホースの長さだけ確認して終わってしまっては芸がないので、フロントのスタビリンクを調整してみました。このところ、足周りに悩んでいて、リアをかなり突っ張り気味にしないとハンドリングのバランスが取れず、そうすると横に振られる不快な乗り心地になってしまうというジレンマに陥っていました。リアだけ硬いから乗り心地が不自然なのは分かっていて、でもリアを柔らかくするとハンドリングがダメなので、逆転の発想でいっそフロント硬くしてしまえ、と思ったわけです。

 CADで解析したところ、フロントのスタビリンクを短くするとスタビの効きを2〜3%強くできそうです。そんなもんが体感できるのかどうか、まあとにかくやってみようと、リンクを外して縮めてみました。ノーマルのリンクが105mmで、私は車高を下げた分95mmで使っていたのですが、今回85mmにてみました。そしたら...。

 105mmを100mmに変えたときも、それを95mmに変えたときも、ほとんど変化がないという印象だったのですが、今回85mmにしたら、驚くほどの変化です。フロントのスプリングレートを上げたのかてくらい、固くなりました。よく、スタビは乗り心地に影響を与えないで、安定感だけが高まるとか雑誌などで書いてありますが、ウソっぱちもいいところです。スタビを硬めすぎると、バネを硬めすぎた以上に悲惨な乗り心地になります(マジで)。

 今回は逆療法で、リアだけ固いのをフロントも固めてバランスを取ろうという、荒っぽいやり方です。結果は、リアだけ固いときは路面からの入力で明らかに左右に振られる感じでしたが、フロントも固めたら、左右の揺れは減って、代わりに上下の振動が大幅に増えました。家内曰く、こういう硬さなら、我慢できるとのこと。でも、首都高に乗って横浜まで往復したら、私が参ってしまいました。男性と女性で不快に感じる周波数が違う、という説は、当たってるかも知れません。

 ハンドリングも、ちょっと変な感じ。アンダーを感じるのは仕方ないとして、固めたのにロールが増えたような感じ。ロール感っていうのは、絶対的なロールの量と比例しないようです。たぶん、スタビを固めたことでソールセンターがさらに下がったことが原因と思います。サスやスタビを固めていくと、ロール量は減りますが、ロールセンターは下がってしまう場合があります。それに、跳ねてしまって、路面への追従性が良くないですね。好きじゃないです、この硬さは。

 結局ですね、こりゃまた別途元に戻さないとダメでしょうね。諸悪の根元は、車高を下げたことにあるのだろうと思いますが、車高を上げるのはしゃくなので、まだまだ頑張りますよ。諦めません。