2004.05.30 ブレーキ装着計画!!

 突然ですが、買ってしまいました。ポルシェのブレーキ(爆)。

 アメリカのECSチューニングという会社で出している、コンバージョンキットです。日本では、Second Windというところが一部の商品を輸入販売をしています。私は、どこから買ったかというと、商社経由でなど買うはずもなく(失礼爆)、さらに、個人輸入ですらありません(爆)。アメリカに住む知人が一時帰国するというので、買って持ってきてもらいました(爆)。つまり、ハンドキャリーです。関税も輸送料も、タダです(爆)。アメリカでは通販が流行っているのですが、その理由というのは、州をまたぐ通信販売は、どちらの州のTAXも掛からないんです。このブレーキは、カリフォルニアに住む知人に、オハイオ州のECSチューニングから取り寄せてもらったので、TAXはタダ。掛かったのは、オハイオからカリフォルニアまでの送料約47$だけです。

 っていうか、そもそも私、ブレーキなんて買う気、全然なかったんです(爆)。でもREDHEADさんの車に乗ったら、そのブレーキの素晴らしいこと。っで、いろいろアドバイスなどもらっているうちに興味が湧いてきてしまい、ちょっとネットで海外調達の値段などを調べてみたんです。そしたら、安いの何のって。ボルシェのボクスター用キャリパーとVW・アウディ用の純正312リジッドローターの組み合わせなら、パッドからフルードまで全部セットで13万くらいです。「むむ、これなら買えるかも・・・」なんて考えていたところに、ちょうど一通のメールがアメリカから。知人が一時帰国するとのこと。おぉ、何たるグッドタイミング!!「これって、そっちで買える?」なんて聞いたら「もってってあげるよ」ってな感じで、わずか2週間後には私の家に箱が届いてました(爆)...つまり、一言で言えば、衝動買いです(激爆)

 出してみたら、こんな感じ。ちなみに、ECSのサイトはこちらです。ハンドキャリーなら、当たり前ですが、このサイトに出てる値段そのもので買えます。ただし、このセットで25〜30kgあるので、よほど理解のある友達でもないと、運び屋をやってくれないかも知れません。今回、運び屋への謝礼は、家内の手料理と缶ビールで何とかなりました(安っ!)。感謝至極です。日本からECSチューニングに直接購入を申し込むこともできますが、その場合は航空運賃が3万くらいかかるようです。船便は残念ながら受け付けてないとのこと。

 312mmリジッドローター(純正ビッグローター相当)との組み合わせだと、日本での相場が20万くらいなので、ハンドキャリーにすれば、3割引以上安い計算ですね。でも、国内では何の保証も効かなくなるので、なにかあったら、自分で物を送り返したり、掛け合ったり、とたんに悲惨なことになる覚悟は必要です(爆)。

 で、到着した箱を開梱して見てみると・・・う〜ん、着ける前から、「これにしておいて良かった〜!!」って感じです(自賛爆)。半分くらいは、アドバイスをくれたREDHEADさんのおかげですね。っていうか、買っちまったこと自体が, REDHEADさんのせいですけど(爆)。キャリパーの黒は、実物を見たら、塗装じゃなくてブラックアルマイトなんです。だから、色がわざとらしい艶ありじゃなくて、渋めです。・・・すごくかっこいいっ(爆)。放熱も塗装より良さそうだし。なにより、いかにも本物臭いと思いませんか(笑)?。

 赤のタイプもあって、約1万円高なんですが、写真をよく見るとこの黒キャリパーの上からパー吹きで赤く塗装してるだけですね。下側に回り込んだパイピングも、もろとも真っ赤です。後塗りパー吹きの赤キャリパーも、それはそれでカッコイイですが...。そもそも、ポルシェの中でも赤のキャリパーを着けてるのは特別な車だけ。ボクスターは、当然黒です。ボクスター用だって本物のポルシェなわけですから、それをより本物らしく装着するには、やっぱ黒のままの方がシブイでしょう...と私は思ったのでした(笑)。それに、その方が安いです(爆)。

 この、ボクスター用のモノブロックキャリパーは、前評判どおりにブレンボ製のOEM(ODM)のようです。下の方に「brembo」の鋳込みがありました。う〜ん、イイ感じです(笑)。抱いて寝たくなります(爆)。「ポルシェブランドなんだけど、実は中身がブレンボ」っていう路線は、ブランドの組み合わせといい、アンダーステートメント性といい、私の中ではイメージが最高に良いです。私の履いているABTのホイールが実は本国BBS製っていうのも、そのアンダーステートメント性が気に入っていたのですが、これはそれ以上に本当に本物臭い香りが漂います。

 加速することと減速することが、車にとって同じくらい重要だとするなら、ブレーキを交換するのは、エンジンを載せ替えるくらいの大改造だとも言えます(すいません、おもっきり屁理屈です:爆)。っとなると、当然そこでは性能が重要なわけですが、それに加えてブランドイメージもとても重要な要素だと感じるわけです。っで私は、ブレンボ製のポルシェのブレーキが、装着前から、性能そっちのけで、いたく気に入ってしまったのでした(爆)。

 あとですね、裏側を見たら、シリンダーを加工するためのアクセスホールがないんですよ。同じ「モノブロック」でも他社製品では裏側に丸い蓋が二つ着いていたりします。それって、おそらくは、そこからフライス加工して、あとで穴を塞いだんだろうと予想されるわけですが、ブレンボのは、完全に袋状の構造です。いったい、どうやって加工してるのか、不思議極まります。たぶん、専用の特殊な加工機を持ってるんでしょう、ブレンボは。普通のNC加工機とかじゃあ、これは作れないと思いますので。それが性能に関係あるかどうか知りませんが、こういうどっちでも良いようなことが、私にとっては本物臭さを余計に盛り立ててくれちゃう要素だったりします(自賛モード爆)。

 キャリパーの取り付けブラケットは、超ジュラルミン製。NEUのコンバージョンキットも全く同じ寸法関係ですが、ECSの方が無骨な作りです。まあ、しっかり加減は同じだと思われるので、これでOKです。取り付け面には、ECSって刻印が入ってます。

 キャリパー周りの細かな部品も、全部ポルシェ純正品です。純正の部品番号が記載された小袋が、セットにたくさん入ってます(まるで素人風コメント爆)。これも、気分を盛り立ててくれる要素です。

 ローターですけど、ECSのHP(もし表示されなかったら、左上Brakingのタブを押すと表示されます)の上から11段落目、2 Piece OE Replica JUST RELEASED! (詳細)ってやつにしてみました。ちょっと、余計なお宝払ってます。純正ビッグローターの312mm径とサイズコンパチで2 Pieceになってます。私としては、純正ビッグローターのようなリジッド構造でも全くOKで、フローティングである必要性など更々なかったのですが、これを選んだ理由は、こっちの方が1枚あたりで2kg近くも軽かったからです。今以上には重くしたくないので。

 「stage2v1」の312mm径キットの中のwithout rotors と、上記の2 Piece rotorsを注文することで、こういう組み合わせが可能になります。なかなか渋い選択でしょう。Second Windとかでも、この組み合わせは出してないですね。国内未導入だと思います。あとで、ローターがダメになったら、ローターリングだけを取り替えることもできるし、もしくは普通のVWアウディ用の312リジッドローターでも、問題なくそのまま使えます(その場合は約2kg重くなりますが)。

 ECSは、一応ブレーキパーツ40年の歴史があるから、品質とか信頼性は問題ないし、補修パーツの入手も今後に渡って安心だ(ただしアメリカ国内でしょうが)、とHPには書いてありました。でも、日本ではECSのブランドイメージなんて、良し悪し以前に「知られてない」のでは?(爆)

 ローターの裏側はこんな感じ。ベンチレーションの穴は、ストレートではなく螺旋状にカーブしてます。放熱効果が良いとか何とかって書いてありました。あと、セットに入ってるパッドは怪しげですね。恥ずかしいので、大きな写真は載せません(爆)。でも、とりあえず、これ着けてみます(爆)。私の場合、温度範囲の高い方は、そんなに必要ないし。たぶん、一生焼き入れもしないで、なまくらのまま使います(爆)。ちなみに、ポルシェのコンバージョンキットを選んだ最大の理由は、パッドの銘柄の選択肢が広いからです(これはマジ)。

 それとですね、ステンメッシュホースが、片方つまり気味なんですよ。ホースの先端に口を着けて吸ってみたのですが(爆)、1本はすーすー通るのに、もう1本は明らかに通りが悪いんです。さすが、アメリカ製(爆)。もちろんブランド品ではありません(たぶん、ECSオリジナル?)。これ、使わない方が良いですよね、たぶん。アメリカに住んでいるなら、即刻クレーム交換ですが、日本からじゃあ如何ともしがたいですね。一応、運び屋さん経由でクレームしてみますが...。たぶん、現物を送り返せとか言われて、面倒なことになるのでしょう。今使ってるグッドリッジがそのまま使えれば良いのですが...。

 交換作業は、自分でやろうかとも思ったのですが、さすがにみんなに止められました(爆)。私は「プロに頼めば安心」なんてことは全然思ってない人で(すいません爆)、頼むんだったら本当に信頼のおけるショップにお願いしたい、とか思っちゃいます。っというわけで、REDHEADさんにお口利き頂いて、近い内にイシカワさんのところに着けてもらいに行ってきます。どんな感触になるか、楽しみ、楽しみ。ただ、私の車(個体)は、元々がオーバーサーボ気味なので、意外とタッチの改善が思った程じゃないかも知れません。うまく、カッチリしたタッチになると良いのですが...。