10.ETC (2/3ページ)

 車載機は、三菱のEP−400シリーズ(EP−4221)というのを選びました。インターネットで情報を集めてみたら、車載機の分類は、大きく2つの観点があると分かりました。一つは「アンテナ一体型」か「アンテナ分離型」か、もう一つは「文字表示式」か「音声案内式」か、といった観点です。中には、文字と音声の両方に対応しているものもあるようです。で、実際に使っている方々のネット情報によれば、アンテナはやはり「分離型」がお奨め、案内は「音声式」がお奨めのようです。アンテナ分離については防犯上の理由、音声案内については安全上の理由が多く載っていました。

 まあ、自分で考えても同じ結論になりますので、私もその論に従って選びました。さらに私の場合は、車載機本体をグローブボックスの中に取り付けようと決めていましたので、音声案内のスピーカも分離できた方が良いと思い、上記の機種を選んだ次第です。ただ、音声案内の機能には、機種によって若干の違いがあるようです。大きな違いとしては、料金所のかなり手前の時点で、その料金所にETCレーンがあるかどうかを認識して「ETCが利用できます」という案内をするものとしないものがあります。この三菱の機種は、その機能がありません。とはいえ、これからは殆どの料金所にETCレーンが設置されるでしょうから、これはなくても良いかと、目をつむりました。

 もう一つ、機種によって違いがあるのは、カード抜き忘れ防止の対応。正しいとされるETCの使い方は、車に乗ってからカードを挿し、下りるときにはカードを抜くというもの。この機種は、カードを挿したまま車のキーを抜くと、「ピピピッ」というようなアラーム音がでますが、機種によっては常時電源を引き込んで、抜き忘れていることをドライバーに執拗に訴えるものもあります。どちらがよいかは、使い方に依るでしょう。

    

 で、いよいよ取り付けです。今回は、ETCアンテナと一緒に、VICSアンテナもナビ画面の裏に移設することにしたため、かなり広範の内装を剥がしました。左側の後席脇からサイドシル、グローブボックス、Aピラーのカバーといった辺りを一通り剥がすことになりました。ETCを着けるだけなら、グローブボックスと、せいぜい左のAピラーを剥がせば十分なので、それほど面倒なことはありません。

    

 車載機本体をグローブボックス内に取り付ける場合は、配線用の穴が必要になります。ここでは、もともとあった息抜き穴を少し広げる形で配線用の穴としました。グローブボックスはABS系のプラスチックで、ハンドドリルで簡単に穴があくので、あとはニッパとカッターで穴を広げてヤスリで仕上げればOKです。写真に凸型の切り取り線(オプションの配線穴)が写っていますが、ここでは位置が良くないし大きすぎるので、やはり角の息抜き穴を広げる方が良いでしょう。

    

 本体はグローブボックスの天面に吊り下げるように取り付けますが、グローブボックス内側は起毛処理になっているので両面テープが効きません。なので、付属の取り付けブラケットを天面にフィットするように曲げて、ネジ止めしました。取り付け位置は、運転席からも操作しやすいように、扉に当たらない範囲でやや前寄りにしました。細かいですが、ブラケットと本体を固定するのに、この機種は後ろ側からネジを締める必要があるので、グローブボックスの裏側には先程の配線穴の他に、工具穴をひとつ開けてあります。

    

 ETCアンテナは、画面の裏に取り付けることにし、適当なブラケットを作りました。ブラケットは1mm厚のアルミ板を切り出して曲げて、黒く塗った簡単なものです。これを画面と共締めして固定ます。アンテナの取り付け角度と見通し角は、取り付け説明書でうるさく規定されていましたので、一応それを守っています。ちなみに、この機種のアンテナは非常に小さくて、ETCとも何とも書かれていないので、車外から見てもほとんどそれと分かりません。ついでに、VICSのビーコンアンテナもここに移設してます。

    

 スピーカーは、どこに着けるか迷ったのですが、あの使えない洞穴の中に突っ込んでみると、ピッタリとハマって収まってしまったので、とりあえずそれで良しとしました。配線は、洞穴の天面にもともとある穴から引っぱり出しましたが、洞穴部分を外したりすることなく、車内側からスルスルと通すことができました。スピーカーは洞穴の天地に挟まれているだけですが、この状態でしっかり固定されています。

    

 この写真は、取り付けが完成した状態を、助手席と運転席からそれぞれ撮影したものです。昼過ぎてから始めたので、すっかり夜になってしまいました。本体は、試しに運転席から手を伸ばして操作してみましたが、十分にアクセス可能な位置だと思います。もちろん、グローブボックスを閉めれば、全く見えなくなります。アンテナ類も座席からは全く見えません。スピーカーはちょっと見えていて気になりますが、まあ許容範囲でしょう。もし使ってみて具合が悪いようでしたら、位置を動かすつもりです。

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