10.ETC (3/3ページ)

 これが、後日届いた横浜銀行バンクカードに付帯のETCカードです。私の場合、車載機を取り付ける3日ほど前にETCカードを申し込んだのですが、これが届くまでに17日かかりました。初めの一週間はセットアップもしてなくて、キーを捻る度に「登録されていません」と言われ続け、次の一週間は「カードを入れて下さい」と言われ続けました。やはり、カードは先に申し込んでおいた方が良いようです。

   

 カードの扱いですが、先にも説明しましたように、基本的には乗車時にカードを挿して、降車時はカードを抜いて持って降りるのが正しいやり方のようです。でも、これを杓子定規に守ろうとすると、例えばサービスエリアで便所に行くだけでもカードを抜いたり挿したりする必要があるわけです。カードをしまうのが面倒で、抜いたカードを車内にポンと置いたりしたら、それこそ防犯上よろしくないことになります。この機種は、「ピピピッ」っとアラーム音が少し鳴るだけなので、気にしなければ挿しっぱなしで降車しても問題なさそうです。

 降車時にカードを挿しっぱなしにして、次に乗車してキーを捻ったときどうなるかは、これまた機種によって差があるようです。ネット情報では、「いちいちカードを挿したり抜いたりしなければならないのが、ETCの最大の欠点(煩わしさ)だ」と書かれた記事もありましたが、たぶんその方の使っている機種は挿しっぱなしを許容しないようなシステムなのかもしれません。また、機種以外の不確定要因にも左右されるようで、取扱説明書には「カードを挿したままイグニッションをONにすると、エラーになる場合があります」と書かれています。しかし、実際にやってみたら、挿しっぱなしでイグニッションを捻っても、ちゃんとカードが認識(正確には認証というらしい)されます。従って、この機種とGOLFの組み合わせでは、カードをずっと挿しっぱなしという使い方もできてしまうようです。





 で、これが記念すべきETC初体験です。用もないのに試しにわざわざ第三京浜を走ってしまいました。感想はというと、窓を一切開けずに料金所を通過できるのはかなり新鮮です。ちなみに、踏切のようなあの紅白縞々のバーは、想像していたよりも手前で開きました。ETCレーンを通っている車をはたから見ていて、「怖くないのかなあ」と思っていましたが、自分で通ってみたら、想像と違って怖くはありませんでした。むしろ、車載機が「通行できます」と言った次の瞬間バーが「シャキッ」と開く様は、ちょっとした快感でもあります。ETCの制度には、ちょっと反発を感じる面もあったのですが、使ってみれば便利、便利!着けてよかったって感じです。

 その後の感想(11.26追記):私は月に1〜2回、茨城の実家に帰るのですが、片道1時間半の間に、横浜新道→横羽線→首都高→常磐道入口→常磐道出口、と5回のゲートをくぐります。往復すると計10回です。まあ、その煩雑さもあってETCを導入する気になったのですが、ETCをつけて以後はじめて実家まで往復したところ、遮断棒が開くタイミングがゲートによってまちまちだということが分かってしまいました。年会費や手数料は不必要に統制しているくせに、安全に関わる肝心なところはぜんぜん標準化されていないんですね。

 上記で「想像してたより手前で開く」と感想を述べた第三京浜横浜出口のゲートは最も良い方で、平均するともっと間近に行くまでバーが開きません。閉じたバーに向かって突進して激突寸前の危機一髪で通過するというのは、まるで遊園地の乗り物のようで一般的とは言えません。なので、すこし余裕を持って走る前提でいうと、私が通った12カ所のゲートの中では一番良くできたところでも、30〜40kmの速度、一般には20km以下にまで減速する必要があります。ひどい場合は、ほとんど一時停止する感じになります。「60kmで通過できる」という当初のふれこみは何だったんでしょう???せめて30kmくらいで安心して通れるようにしてほしいものです。(と、ここに書いてみても、どうにもならないでしょうけど...)

 あと、ETCの前払い割引サービスは、上表のような利用明細がインターネットで簡単に見られるので、便利です。ただ、奥様に内緒の用事で有料道路をご使用になったりすると簡単に足が着きますから、ナビの走行履歴ともども注意が必要かもしれません(私の場合、とりあえずその心配はありませんけど!?)。まあ、全体としては、「ETCはとても便利だ」という感想に変わりはありません。

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