(このページは、2002.5 HP開設にあたって書いたものです)

2.スタイリングについて

 スタイリング面で何を求めるかは、それこそ千差万別だと思います。個性を追求する方向性ももちろんアリですが、私の場合はバランスを重視しています。年齢的にあまりハデなのは気恥ずかしい、というのもあります。ハデな手入れをせずにバランス重視でスタイルアップするとなると、ポイントは何と言っても足まわりの見せ方にあるでしょう。足まわりの見せ方という観点では、ドイツ車は全般的にノーマル状態でも合格点がつけられると思います。BMWなどは、その辺のバランスに並々ならぬ努力を払っているように見受けられます。一方、国産車の中には酷いものが多く、フェンダーとタイヤの間にゲンコツが入るものとか、フロントが浮き上がってリアが変に下がっているものとかも珍しくありません。トレッド幅も、タイヤハウスの遙か奥の方にタイヤがついていたりします。余談ですが、日産はゴーンさん以降にフェンダーとタイヤとの間の隙間に関する設計基準を改めたそうで、現行のプリメーラやスカイラインは、その辺りの感じがヨーロッパ車的になってきています。それに比べて、VWの現行パサートなどは、ちょっと浮き気味で妙な感じに見えますが...。

 ゴルフはというと、ドイツ車の例に漏れず、ノーマルでそこそこのバランスに仕上がっています。CLIやEなども、町中で見かけると非常にバランスがとれて見えて、スポーティとは少し違いますが、好感が持てます。ならば、GTIはそれより車高も低くタイヤも太いから、よりカッコいいかというと、必ずしもそう見えないのが難しいところ。足まわりの見せ方の点では、CLIやEの方がむしろバランスが良いかもしれません。これは、GTIの場合、ホイールの口径と、トレッド幅と、車高の関係がイマイチで、スタイリング上のスキを感じさせるからだと思います。具体的には、GTIはC/GLI、Eなどよりトレッドがフロントで約4mm、リアでは約8mm狭くなっているのが大きな要因でしょう。おそらく、操縦性がクイックになり過ぎるのを防ぐのが、メーカー側の意図だと思います。スタイリング面では、まずこの辺りが責めどころであり、私の場合、如何に端整に見せるかにポイントを置いて、車高云々というよりも、タイヤハウスの中にタイヤがみっちりと、密度高く納まっているような見せ方を目指しました。

 ボディまわりについては、これから取り組んでいく予定です。もちろんエアロパーツとかもつけたいのですが、基本的なスタイリングはノーマルの状態でも、かなり気に入っております。ゴルフ4の丸顔は賛否両論のようですが、私は非常に好感を持っています。スキがあるとすれば、むしろ横から見たときのボディ下端のラインが揃っていないことの方が要改善でしょう。フロント部分よりもサイドのロードクリアランスが大きいことが、車高を高く見せているように思われ、そのあたりも追々詰めていければと思っています。全体としてはノーマルのボディワークの美しさを大切にしながら、より端整でバランスの取れたスタイリングを造るのが目標です。

 従って、一見していかにもイジっている感じに見えるのは、避けようと思っています。むしろ、後付け部品を純正オプションのように見せたり、一見してノーマルとどこが違うのかよく分からないけど、なんとなく普通じゃなくカッコいい、といったメークを目指します。アンダーステートメント性とか、実質志向とも言えますが、バリバリの気合いメークをしている人から言わせれば、中途半端でひねくれているとも言えます。まあ冒頭にも書きましたように、歳をとるとストレート表現は気恥ずかしく、素直じゃなくなってくるのかも知れません。いずれにせよ、スタイリングはまだまだこれからの課題です。でも、予算ができるとつい足やエンジンの方に掛けたくなってしまうので、希望のメイクが完成するのはいつのことやらといった感じではあります。

(このページに記載の内容は、個人的な所感に過ぎませんので、あらかじめご了承お願いいたします)