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10月2日〜12月21日
10月2日(木) 「秋・・・・」
暑くもなく寒くもなく、、ちょうどいい季節になった。でも、夜はちょっと寒いよね。
きのうあたりから、コブチとジュニアはボクのうちで寝るようになったんだ。使ってないベッドの布団に2匹でくっついて寝ている。ボクは相変わらずDorianさんの首に顔をつけてチュパチュパ・・・・こんなところを子どもたちに見られたら思いきりバカにされるよね。
7月に行った「世界の猫グッズ博物館」の館長さんからメールがきた。あの全盲の子猫は心優しい里親さんがみつかって、今は幸せに暮らしているんだって。よかったよかった!
それに、あの時いっしょに館内を見て回った、関西のカップルの女の人からもメールを貰ったってDorianさんが喜んでいた。友達の輪が広がるね♪
10月5日(日) 「シロの子ども」
隣の家の車庫の裏で仔猫の鳴き声がするというのでそっと見に行ったら、シロが赤ちゃんを抱いてオッパイを飲ませていた!仔猫は2匹。ボクにそっくりのヤツと、白とグレーのまだらのヤツ。間違いなくボクの子どもだ。やっぱりシロは赤ちゃんを産んでいたんだね。ショック!
シロがうちでゴハンを食べているすきに、Dorianさんが車庫の裏に行って仔猫をよく見てみたら、まだよちよち歩きで目もよく見えないみたいだって。生まれてから3週間ぐらいかもしれない。
これでボクの子どもは4匹になった。ブチとシロを入れると扶養家族6匹!とてもめんどう見切れないよ〜(>_<)ゞ。数ヶ月前の夜遊びのツケが今ごろ回ってくるなんて・・・トホホ。
Dorianさんが困って前の家に相談に行ったら、猫好きの奥さんが飼ってくれると言ったんだって!まだ小さいので、もう少し大きくなってから連れていくことになった。よかった〜
シロには可哀想だけれど、子どもにとっては幸せだと思うよ。
10月7日(火) 「母は強し」
人間にみつかったので、シロが仔猫をどこかに隠したかもしれないと思って、きょうまた車庫の裏へ見に行ったら、ミョウガの木の下にちゃんといた。きのう雨が降ったときはどうしていたんだろう?
カメラを向けたらシロが怒って「シャーッ!!」と威嚇した。母は強しだね。
シロはもともと気の強いメス猫だけど、子どもができたら3倍ぐらい強くなった。そこがまた魅力でもあるんだけどね。
子どもがシロみたいに気が強くなったらどうしよう。ボクに似ればみんなに好かれるんだけどね、ナンチャッテ。 (シロにくっついているウズラみたいな色のやつが子どもだよ)
10月10日(金) 「ああ!無情・・・」きのうあたりから、食事時でもないのにシロがウロウロしているので、どうしたんだろうと思って車庫の裏に行ってみたら、2匹の仔猫がボロキレみたいになって冷たくなっていた!
どうしてこんな事に!何があったと言うんだ!1匹はお腹を裂かれて内蔵がなくなっていた。このへんには野良犬はいないし、ネコがこんなことをするわけがない。シロが食事に行っている隙にイタチかなにかに襲われたにちがいない。
父親のくせに仔猫を守ってやれなかったボクは最低だ(涙)!Dorianさんも、もっとはやく母猫から離して保護すれば良かったと悔しがっている。でもいちばん悔しくて悲しいのはシロだよね。無惨な子どもの姿を見たときのシロの気持ちを考えるといたたまれない。
でもこれが弱肉強食の、自然界の掟なのかもしれないね。厳しい環境を生き抜いてきたジュニアとコブチはほんとうに運がよくて、選ばれた猫なのかもしれない。 死んだ2匹のぶんまで幸せになってほしいよね。
亡骸はDorianさんがミョウガの木の下に埋めて、お花と線香をあげて葬った。1ヶ月足らずの短い命だった・・・
10月14日(火) 「悩みはつきない」
きのうも今日も冷たい雨が降り続いている。この雨で、シロの子どもたちの小さな魂は天に昇っていったかもしれないね。
雨の日はなぜか眠くてしかたない。雨が降っては狩りができないので、無駄なエネルギーを使わないようにというご先祖様の知恵なのかもしれないね。そこでボクも子どもたちもそれぞれ寝る場所を確保して、一日中寝ていた。
ボクはオドの部屋の籐いすの上、コブチとジュニアは台所のイスの上、シロは使っていないベッドの上。シロはあれ以来なんだかおとなしくなって、ボクたちといっしょにゴハンを食べるようになった。以前はぜったいに家の中で寝たりしなかったのに、最近はいつの間にか入ってきていつの間にか寝ている。きっと寂しいんだね。
でもコブチもジュニアも男の子だから、もう少ししたら色気づいて、シロとおかしな事になるかもしれない。その前にどっちかを手術しなくちゃまた可哀相な子が増えることになるし・・・・と、Dorianさんの心配事はどこまでも続くのであった。
10月19日(日) 「コブチ」
コブチはボクにそっくりだ。毛並みは母猫のブチに似ているけれど、性格は完全にボクのDNAを受け継いでいるね。
Dorianさんが来るとゴロゴロのどを鳴らして足元にからみつく。抱っこされるまでしつこくまとわりつくんだ。それで抱かれるとゴロゴロ言いながら手をグーパーして爪を立てる。さすがに指しゃぶりはしないけどね。
最近はボクの真似をして、台所の天窓から「天下り」をするようになった。柿の木に登って天窓に飛び移り、テーブルの上にドスンと飛び降りる「荒技」を、コブチは早くも身につけてしまった。恐るべしDNA!
ゴハンもまっ先に食べにくるんだ。先に食べて台所のイスに寝てると、あとからジュニアとボクが食べに来る。すると、コブチはまたボクたちと食べるんだね。そのあとでシロが食べに来ると、またつき合って食べている。だからコブチはどんどん大きくなって、今では母猫のブチより大きくなっちゃった。
「コブチは頭がいいね」とみんな言うけど、食いしん坊なだけだとボクは思うよ。
10月24日(金) 「ジュニア」
ジュニアはコブチより一回り小さい。お腹がすいたのも忘れて遊んでいるから、ゴハンを食べそこなっちゃうんだね。毛並みはボクにそっくりなので、後ろ姿だけ見たらボクと間違えちゃうんだって。
性格は母猫のブチに似てとても用心深くて、人間が抱こうとするとビュン!と逃げちゃうんだけど、Dorianさんとオドには心を許していて、抱っこをせがむ。それで抱かれるとやっぱりゴロゴロのどを鳴らして首にしがみつくんだ。血は争えないよね。
ジュニアはまだ天窓から入ってくる技を知らないみたい。ジュニアの入り口はお風呂の窓で、いつもお風呂のフタの上には梅の花のようなあしあとが付いている。雨の日なんか掃除がたいへんだってDorianさんは嘆いているよ。
10月28日(火) 「チビの気持ち」
いま夜の11時過ぎ。ジュニアとコブチはネズミのおもちゃを追いかけてドタバタ暴れている。ボクはうるさいので隣の部屋に逃げ込んじゃった。毎晩これだもの、いやになるよ。外は雨が降っているので遊びにも行けないし、疲れて寝るのを待つしかないね。
ボクが子どもの時もこんなに暴れたのかなぁ。あのころは三毛のチビがいたので、ボクはあまりハメを外せなかった。うるさくするとすぐにチビに睨まれたからね。チビも年を取っていたので鬱陶しかったんだろうね。今になってチビの気持ちが分かるような気がするよ。
11月20日(木) 「元気です!」
日記をサボっているうちにすっかり秋が深まり、朝晩は冷え込んで野良のシロやブチには厳しい季節になってきた。
コブチとジュニアは、昼間はコタツの上にくっついて寝ていて、夜になるとDorianさんの布団にもぐり込んで寝る。とくに最近はジュニアの方が甘えん坊になって、Dorianさんの首に顔を押しつけてゴロゴロ言って耳や鼻を咬むので、寝不足気味だとDorianさんは嘆いているけど、ほんとうはうれしいんだよ、きっと。
ボクはチビどもがうるさいので、昼間はほとんど畑の堆肥の上で寝ている。堆肥の熱でぽかぽかあったかいし、静かだし、最高だよ!
11月28日(金) 「くるまいす」この前の連休に、車いすのオニイサンが帰ってきた。オニイサンは9年前に車の事故で大けがをして、今は遠くの施設で暮らしているんだ。
ボクは慣れてるから平気だったけど、コブチとジュニアはたいへんだったよ。なにしろ家の中に大きなクルマが入ってきて、ゴロゴロ動きまわっているんだから。子どもたちは、静かな家の中がとつぜん道路に変身したのかと思って、びっくり仰天!
2匹とも外に飛び出して、家に入ろうとしないんだ。夜になって恐る恐る入ってきたけど、部屋のすみに隠れてゴハンも食べない。コブチなんかすっかり体調を崩してゲクゲクやっている。体は大きくなったけど、2匹ともまだまだ子どもなんだな。
(オニイサンが施設に帰ってやっと平和が戻ってきたニャー)
12月21日(日) 「今年の10大ニュース!」
今年も残すところあと10日。ボクたちダイスケファミリーは風邪もひかず、みんな元気だよ。
去年の暮れに「今年の10大ニュース!」ってのをやったのを思い出したので、今年もやってみようと思う。あれからもう1年たったんだね・・・。
(10位から6位までは思いつかないのでカット)(去年と同じじゃん(^^ゞ)
第5位 「4月、Dorianさんが仕事をはじめて日だまり日記が更新できない」
第4位 「10月、シロがボクの子を産んだけど、まもなくイタチかなんかに襲われて死んでしまった!」
第3位 「7月、このホームページの訪問者が1万人を突破!」
第2位 「7月、去勢手術でタマナシになる」
第1位 (ジャジャジャジャーーン!)「コブチとジュニアが生まれ父親になる!」
いろいろあった一年だったけど、家族が増えてにぎやかになったことは幸せなことだよね。来年はどんな年になるんだろう・・・