ダイスケ の 日だまり日記

(16)

8月23日〜9月25日

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8月23日(土)  「残暑お見舞い・・・」

今年の夏は雨がふったり涼しかったり、夏らしくない夏だったね。きのうあたりからやっと暑さが戻ってきて、ぼくもグッタリだ〜

普段いないオニイサンが夏休みで帰ってきていたので、Dorianさんはなんだか忙しそうだったよ。そのオニイサンもいなくなり、やっと静かになった。これで安心して昼寝ができるぞ。

このあいだ、Dorianさんたちがみんなで出かけてしまって、ボク一人で留守番したことがあった。ボクや子猫たちの世話は、近くの親戚(ミミんち)のおばさんに頼んでいったらしいけど、ボクは心配になって何度もミミのうちに顔を出したんだ。

おばさんは「あら!ダイスケはうちに来たことなんかないのに、よく来たねぇ」といって家に上げてゴハンを食べさせてくれた。うちのゴハンよりずっとおいしかったよ♪

 

8月24日(日)  「子どもは元気いっぱい!」

子どもたちはずいぶん大きくなって、ボクの手には負えなくなった。2匹で家に上がり込みボクのシッポに噛みついたり、背中によじ登ったり・・・

ボクのうちは玄関も裏もみんな開けっ放しだから、裏から入ってきて家中を駆け回って表から逃げたり、玄関マットでかくれんぼしたり、やりたい放題だ。それでいてDorianさんが近づくとサッと逃げてしまう。逃げ足も超早いんだ。

母猫のブチはそんな2匹を裏口から心配そうに見ている。ゴハンだって子どもたちが食べ終わるまでぜったいに手を出さないからね。たいしたもんだ、親の鏡だね。

写真はハタキで遊ぶジュニアコブチ。ブチによく似た子だからコブチと命名したんだって。入り口のところからブチがのぞいてる・・・・

 

 

8月26日(火)  「バッタを捕った!」

生まれて初めて狩りをした。これが獲物のバッタだよ!

ボクは自慢じゃないけど動くものはニガテで、ゴキブリが歩いてるのを見てもビビっちゃうんだけど、子どもたちに知られるとマズいので、草むらでこっそり狩りの練習をしたんだ。そしたら以外に簡単に捕まった。もっとも、かなり弱っているトロいバッタだけどね。

うれしくなってうちに持って帰ったらみんな大騒ぎで、Dorianさんはカメラまで持ちだしてきた。それほどボクは狩りが下手ってことか・・・とほほ。

 

8月28日(木)  「抱っこ」

いま、うちにゴハンを食べに来るのは、シロブチコブチジュニアの4匹。朝なんか戸を開けるのを待っていて、ドドドド・・・・と4匹がかけ込んでくるんだ。にぎやかだよ。

コブチとジュニアは牛乳が好きで、カリカリは残しても牛乳はペロリと飲んじゃうんだ。やっぱりボクの子だね。

きょう、牛乳を飲んでいるジュニアをDorianさんがついに!後ろから抱っこした。ジュニアは緊張してじっとしていたよ。いつものように物陰から見ていた母猫のブチが怒って「フーッ!!」と唸ったので、ジュニアはあわてて逃げ出したけど、あまりいやがっている様子はなかったので、これからも抱っこできるとDorianさんはうれしそうだったよ。

 

8月30日(土)  「フンガイ」

朝、近所のおバアサンがやってきて「うちの庭に黒い猫がフンをしていくんだけど何とかならないかねぇ」とDorianさんにこぼしている。クロのことだ!

クロはいまでもミミのおばさん(Dorianさんの義妹)にゴハンをもらっているんだけど、ウンチはそのおバアサンちでしているらしい・・・クロもボクみたいに畑ですればいいのに。

おバアサンはミミのおばさんがクロにゴハンをやっているのを知っていて、「野良猫に餌をやらないように言ってくれ」と言うんだ!ノラだって生きているんだもの、ゴハンも食べるしウンチだってするよ。

バアサンだってウ○コするだろ!ヨボヨボになって自分でトイレに行けなくなったとき、家族に「ウ○コの始末するのがいやだからご飯を食べさせないようにしよう」なんて言われたらどうするんだ。

だいたい人間は、この世のなかで人間が一番エライと思っているようだけど、それは大きな間違いだゾ!生命のあるものはみんなそれなりの存在価値があるとボクは思う。なんてネ、猫のくせにエラそうなことを言っちゃったよ。

 

8月31日(日)  「ネコ違い」

きのうのバアサンの話をミミのおばさんに言ったら「クロは最近来ないよ。違う猫じゃないの」だってさ。クロだけが黒猫じゃないからね。

ミミのおばさんもノラが増えることを心配していて、みんなでお金を出し合ってメスのノラは手術して、これ以上野良猫が増えないようにしようという話になったんだって。地域ネコだね。

Dorianさんも大賛成だけど、野良猫をつかまえるのはたいへんだし、ネコ嫌いの人もいるし、地域みんなでというのは難しいんじゃないかだってさ。猫から言わせてもらえば、人間が勝手にネコの繁殖を操作するのは許せない!人間の驕りだ!とはいっても、人間からゴハンをもらわなくちゃ生きていけないんだから情けないよね。

 

9月1日(月)  「野生の血」

朝、コブチがセミを捕ってきた。まだジージー言ってるやつを口にくわえてボクに見せに来たんだ。逃げ腰のボクの目の前で、コブチはバリバリとセミを食べてしまった。ものの10秒もかからなかったよ。びっくりしたなぁ〜も〜!

やっぱり子どもたちには野生の血が流れていて、ボクなんかよりずっと逞しく生きていくんだろうなぁ。なんだか子どもたちが大きく見えて、うれしいような淋しいような・・・・・・。

   

 

9月2日(火)  「あとしまつ」

朝、Dorianさんがご飯を食べていると、この間のバアサンから電話があった。

「また猫のフンが落ちてるのよ〜!!!」

しかたなくDorianさんが行ってみると、確かに芝生の上に立派なブツが置いてあるんだって。
わざと人の歩くところにしたみたいで、どうやらノラの嫌がらせのようだ(>y<;)

バアサンのグチを聞きながら、シャベルで穴を掘って庭のすみに埋めてきたけど、Dorianさんは残りのご飯は食べられなかったとさ。

 

9月8日(月)  「かくれんぼ」

コブチジュニアも男の子だけど、少しずつ性格の違いが出てきたね。

コブチは甘えん坊で、今でもお母さんのそばにくっついている。だからDorianさんにもなついて、足にすり寄ってきたりするんだ。でも抱っこしようとするとスルリと逃げちゃうけどね。

ジュニアはいたずらっ子だ。庭の草むらでかくれんぼしたり、柿の木に登って物置の屋根に飛び移ったり、危なくて見てられないよ。ボクだってジュニアぐらいの時は、柿の木から降りられなくなって、Dorianさんにはしごに乗って降ろしてもらったんだぞ。

 

 

9月9日(火)  「月と火星」

朝、例のオバアサンから電話があった。またウ○チがあったのかと緊張したら、「おかげさまであれ以来おみやげがありません」だってさ。

「おかげさま」って、Dorianさんはブツを埋めただけなんだけどね。もしかしたらDorianさんが野良猫に「あの庭で用を足しちゃだめよ」と注意したとでも思っているのかなぁ・・・

夜、空を見たら月と火星がくっついていた!月に豆粒がついたみたいでおもしろかったよ。

 

9月13日(土)  「流産?」

シロも毎日ゴハンを食べに来るけど、なんだか急にお腹がペチャンコになっちゃった。しばらく前までは確かに大きなお腹をしてたんだけど・・・

でも、赤ちゃんが生まれたようにはみえないんだよね。ゴハンもそんなにガツガツ食べないし、食べ終わってものんびりしてるし。

「もしかしたら流産したのかもしれないよ」とDorianさんが言うんだけど、本当かなぁ・・・猫にも流産ってあるのかなぁ?

そのうちブチみたいに、子どもをゾロゾロつれてくるかもしれない・・・わぁ、どうしよう!

 


9月22日(月)  「台風」

  

きのうの台風にはびっくりしたね。ものすごい雨と風で外に出られないので、ボクは一日寝ていた。子どもたちはどこかで雨宿りしていたらしく、朝になってゴハンを食べに来たときはぜんぜん濡れてなかったよ。どこにいたんだろう?不思議だ・・・

コブチは甘えん坊なので、Dorianさんが抱っこしてもいやがらなくなった。最初は緊張してじっとしていたけど、だんだん慣れてきたみたい。やっぱり抱っこされるのってうれしいもんね。


9月25日(木)  「ノラ度」
 

いくらDorianさんになついたといっても、コブチやジュニアは基本的にはノラなので、朝晩ゴハンを食べに来るとき以外は外で暮らしているわけで・・・ボクがノラ度10%だとすると、コブチとジュニアはノラ度70%、ブチが80%でシロは90%ってとこかな。

急に涼しくなって、さすがにあちこち開けっ放しにできないので戸を閉めてしまったので、子どもたちは自由に出入りできなくなった。どうしようかと思っていたら、いつのまにか家の中にいるんだよね。どこから入ってきたんだ!?不思議だ・・・

換気のためにいつもお風呂場の窓を10センチほど開けておくんだけど、どうやらそこから入ってくるらしい。お風呂のフタの上に足跡がテンテンとついている。さすがボクの子どもだ!抜け目がないね。

今は小さいからサッシのサンの間を通れるけど、ボクみたいに太ったら挟まっちゃうよね(=^^=;

 

つづく