星を見よう(準備編)

星を趣味にしている人に、今さら星を見ようなんて、まさに釈迦に説法のようなもので、そんな恐れ多い事は出来ません。
ここはあくまでも、キャンプを趣味にしている人たちが、「星はどうやって見ればいいのかな?」と思ったときの手助けになればいいと思います。

それでは、まず準備編ということで、星を見るために最低限必要なものを説明します。
(1)夜、晴れていること。
(2)光害がないこと。
(3)星の位置がわかる物があること。
(1)は当たり前の事ですね。(2)は空が十分暗いということです。できるだけ、街の光、街灯、車の光の届かない所で見ましょう。大抵のキャンプ場は街から離れた自然の多いところなので空の暗さは十分だと思いますが、キャンプ場によっては、夜間の安全のため街灯を点けている所もあると思います。そいう場合は、木とか何かの陰に入って極力視野に入れないようにしましょう。
また見ている時は、懐中電灯などを点けないように注意しましょう。せっかく目が空の暗さに慣れても、光が目に入ると、瞳孔が閉じてしまい星が見えにくくなります。尚、赤い光は人間の目に刺激を与えにくい色なので、あらかじめ赤いセロファンを懐中電灯のレンズの部分にかぶせれば、眩しい思いをしなくてすみます。

さて、とりあえず、(1)と(2)の条件が満足できれば星は見えるはずです。
しかし、ただ漫然と「光る点」として星を見るよりも、「あれは○○座で、あそこにあるのは△△星雲」などというのが分かるともっと星を見ることが楽しくなると思います。そこで必要になるのが(3)の星の位置がわかる物です。具体的に言うと、上の写真にあるような星座早見盤や星図、天文年鑑、天文雑誌などです。

星座早見盤は星座が描かれている円盤をその日の時刻に合わせると、どの方向(東西南北)にどの星座が見えるかが分かる優れものです。天文年鑑や天文雑誌にもその時期(月)ごとに星座の位置を示したページがありますが、例えば2月16日23時の場合というように細かくなっていないので、一家に一枚は早見盤があっても良いかなと思います(笑)。
ただ、早見盤にも短所があります。それは彗星や惑星が描かれていない。マイナーな星団・星雲が描かれていない、という点です。これらに関しては、天文年鑑、天文雑誌、あるいは、こういう情報を扱ったHP(例えば、AstroArts)を見るしかないですね。
尚、星座早見盤は書店や天文ショップで購入できます。それほど高価なものではないので、ぜひ購入して、次のキャンプに持って行ってみましょう。

次回は、「星を見よう(双眼鏡編)」の予定です。


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