ストリートマジック用 フロントホイールの取り付け
   
〜ホイール編〜


< 内 容 >

     <   準備 1   >

さて、次はホイール編です。

いくつか準備する物があるので、ご紹介していきます。

まずはコレ。
私の場合、既にNSR50用のローターが装着してある為に
このストマジホイールにも、勿論装着したいと思います。

ストマジのホイールは、アド110のキャストホイールの
ローター用のビス穴とPCDが違う為、
アドレス110の様にボルトオン出来ません。

そこで用意したのが、このPCD変換用ローターアダプター。
ステンレス製で厚さは3mmです。


     <   準備 2   >

お次はアクスルシャフト。
アヴェニスステムは幅広なので、
アドレス110用のアクスルシャフトは短くて使用できません。
こちらは、ストリートマジック用のアクスルシャフト。
アドレス110用より当然長いです。


     <   準備 3   >

コレはホイール用のベアリング。

純正は頼まず、汎用品をチョイスしました。

裸の純正とは違い、シールタイプです。
対防塵性に優れ寿命にも影響します。


     <   準備 4   >

ローター用のボルト&ナットです。

ボルトにはメック処理(一種のネジロック)が施されています。
コレはアドレス110用ですが、スチールホイール(W型)の
ナット付も必要です。

実はこのボルト、非常にバカになりやすく厄介物です。
このボルトはNSR50用でも良いようです。


     <   工程 11  >

さて、いよいよ加工です。
まずは、ホイールのローター用のネジ穴から加工です。

アダプターを皿ビスで止めるのですが、
アダプターの厚みが3mmであるため、ビスのテーパーが
ホイール側まで及んでしまいます。

そのためにホイールのビス穴を少し削ってテーパーを作ります。



ボール盤にテーパー加工する為のカウンターを取り付け
ちょこっとザグるだけです。



アダプターを合わせると、こんな感じです。


     <   工程12   >

続いて、ベアリングの装着です。

ベアリングをセットして、ベアリングの外径と同じソケットを使い
押し込みます。

写真の様にプレスで平行に押し込むのが理想で簡単ですが
ハンマーを使用しても出来なくもありません。
(むしろ上手い人はハンマーだけで十分だそうです。)



因みに、ホイールの中にはカラーが入ります。 お忘れなく。
コレを忘れると、ベアリングの寿命が途方もなく短くなります。

カラーを入れた後に、反対側にもベアリングを圧入します。


     <   工程13   >

ホイールにアダプターとNSR50用のローターを取り付けて
ひとまずホイールは完成です。


     <   工程14   >

コレはアドレス110のメーターギアです。
実は、ローターアダプターを取り付ける為に
キャリパーとのクリアランスがなくなってしまうため、
メーターギアのトップを4mmほど薄く削ります。

写真は既に加工済みの物です。

因みに丸印の位置ですが、少し角を削る必要があります。
フォークにある、ギアボックスの回転止めが当たる位置なのです。



コチラはギアボックス加工前。



ギアボックス加工後です。



写真では少し醜いですが、
ギアボックスの取り付け状態を見たことある方は
気付くと思いますが、メーターギアが薄くなっている事が
判ると思います。

削り方ですか?
ボール盤に、リューター用のデッカイ円柱型の砥石をセットして
上からぐい〜っと・・・。無茶苦茶してます。(笑)


     <   工程15   >

試しにキャリパーも仮組みしてみましたが、
ばっちりクリアランスが取れています。


     <   工程16   >

残すは、微調整のみです。
流石に、流用の嵐ですので、アクスルスペーサーの
サイズが合いません。

そこで、こんな物を作って対応します。
アクスルスペーサー。



コレでバッチリです。

     <   工程17   >

仮組みするとこんな感じです。



写真では判らないのですが、
ホイールのセンターが左に8mm寄っています。

実は、メーターギアを削った事も含め確信犯なのですが、
ストマジリアホイールを装着した際の
センターズレを補正する為に狙った物なのです。

この状態まで来るのに半年以上・・・。
私も懲りませんね。

さて、次からはいよいよ車体への取り付けです。