ストリートマジック用 フロントホイールの取り付け
   
〜車体編〜


< 内 容 >

     <   工程18   >

車体に取り付けるにあたり、またまた用意したものがコレ。

アヴェニス150用のフロントフェンダーです。

ステム幅が変わってしまう上、タイヤも太くなるので
ノーマルのフェンダーが使えません。

フェンダーレスも考えたのですが、試しにノーマルでフェンダーを
外したところ、何とも・・・。

某オークションで格安ゲットです。


     <   工程19   >

フォークはアドレス110用ですので、
取り付け用のステー位置が少し違います。

位置あわせの為、少し加工です。


     <   工程20   >

イメージはこんな感じです。

色を塗って、いよいよ取り付けです。


    <   チョイス    >

ホイールが変わることにより、フロントタイヤも変更です。

折角、リム幅が太くなるのですから、タイヤも太くしようと思います。

私がチョイスしたのはコレ。
ブリジストンのHOOP B03。

サイズは110/70-12 です。





太くなった分、扁平の低いサイズをチョイスしているので
外径は殆ど変わりません。



太さは歴然。
流石に2サイズも太いと、かなり違いますね。

っていうか、逞しい♪

装着前ですが完成後を想像すると、
なんだかニヤけてしまいます。(微笑)


     <   工程21   >

さて、いよいよ作業です。
まず、ハンドル周りの作業がし易いように、フロントホイールを外して
フロントを軽くして浮かせてしまいます。


     <   工程22   >

フロントのカウル類を止めている内側のビスを、片っ端から外します。

ハンドル部のカウル、ライト周り、メーターと一式取り外します。



そのまま、ハンドル周りのワイヤー、スロットル、マスターシリンダー
リアブレーキのホルダー、とハンドルに付いているパーツを
一通りフリーにして、最後にハンドルその物を取り外します。



次にステムを外す訳ですが、ステムにも
ブレーキホース&メーターワイヤーを押さえているステーが
ありますので、そちらも忘れずにはずします。

     <   工程23   >

ステムはダブルナット式で止まっています。
上がロックナットになっており、丸印の部分の溝に
貫通マイナスドライバー等の先端を当てて、緩める方向に
叩くと回っていきます。



下のナットは、軽く締まっているだけなので、
手でも緩めることが出来ます。
少し固い場合はプライヤーなどで挟んで回せば簡単に回ります。

このナットを緩めると、ステムはそのまま下に落下してしまうので、
下からステムを押さえながら緩めます。

また、このナットの内側には、ベアリングの役目をする、ボールが
入っているので、落とさないように気をつけて下さい。



コレは下側のステムベアリング(ボール)です。
上側も似たような状態になっています。

丁寧に作業すれば、大抵はグリスのおかげで
ステムか車体側に付いているので、
無くさないように気をつけましょう。

因みにこのボール、上には25個、下に30個あります。

ステムを抜いた後は、丁寧にボールを回収して
洗浄後、再度グリスを塗り写真の様に貼り付けておきましょう。


     <   工程24   >

ハンドル周りとステムの無い車体・・・・。
何とも寂しく事故車の様・・・・。





ココからはステムの交換作業です。

準備した、アヴェニスのステムにフォークを移植します。

フォークは片側2本づつのボルトで止まっています。

下側は緩めるだけで良いですが、
上側は完全にボルトを抜かないとフォークが抜けません。


     <   工程25   >

フォークの移植が完了したら、新しいステムを車体に装着します。

が!、ここで問題発生です。
ステム幅が広がった為、ステムの両サイドが
インナーフェンダーに干渉して、ハンドルが切れないのです。





場所的に、雨天時などに水分が浸入してもあまり問題無さそう
だったので、多少強引ですが、ステムの当たる部分をカット
してしまいました。 ←相変わらずイイカゲンな行動。。。

また、ステムにブレーキホースとメーターワイヤを固定する
ステーが装着出来ませんので、ステム下の泥除け等に
穴を開けタイラップで固定します。


     <   完成 1   >

後は、外した部品を元通りに組んで、完成です。

フェンダーは、フォークにあるSTDのブラケットを利用して
市販の穴開きステーで切った貼ったします。


フェンダーの色がちょっと違いますが、ご愛嬌と言うことで・・・。
専用カラーがある事に気付かず、車用の補修スプレーで
調色⇒失敗・・・。(涙)

因みに色は何かというと、トヨタのRAV4色です。(笑)



という訳で、仕切りなおして再塗装です。
どうです? いい感じでしょう?
正式であれば、デイトナより発売されている
MCペイント、

キャンディグランブルー (下地青メタル)
    +
マリンブルー (上塗りクリアブルー)
    +
クリア      (仕上げクリア)

と、3コートで行くのですが、
今回は、RAV4の色がキャンディグランブルーと
酷似していたので、マリンブルーのみ吹いてみました。

因みに、仕上げにクリアーを吹くべきなのですが、
色がぼやけてしまいそうなので、辞めました。
なので2コートです。

この、マリンブルーを吹く量が難しい・・・。
吹きすぎると濃くなり過ぎてしまうのですが、
塗装後の磨きで薄くなるのを考慮して、
確信犯的に濃い目に塗装し、磨きで調色する形を取りました。

クリアを吹かなかったのも、この磨きで色を微調整したかった
という理由もあります。


     <   完成 2   >



ホイール一つで、結構雰囲気が変わりますね。

って言うか、自己満足ですが、カッコ良い・・・・。(喜)


     <   余  談   >

余談ではありますが、ストマジのリアホイールを装着した際に
発生した、フロントタイヤとリアタイヤのセンターズレ問題。

今回のこのプロジェクトでキッチリ解消です。



< 注意事項 >

かなり、ワンオフ系の部品が必要な上、外観以外の変化が無いので
真似される方は、かなりの物好きの方(まさに私!?)かと思いますが、
念のため注意事項を・・・。

・かなりの部品点数を脱着致しますので、紛失、誤作業にはご注意ください。

・ステムシャフト圧入の際は、センターがズレない様に細心の注意をして下さい。

・マスターシリンダーをフリーにする際、バンジョウボルト側を上にすると、
 シリンダー内にエアが混入し、エア抜きが必要になります。

・メーターギア、アクスルスペーサーの寸法は、ブレーキキャリパーと
 ディスクローターの位置関係に大きく影響しますので、十分な調査と
 現物合わせでの微調整をお勧めします。

・完成後の数キロは、ゆっくりとした速度でテスト運転を行い、各部のストレス
 などを確認して、安全性が確認できた上で通常走行に移行しましょう。


< 使用する材料 >

・ストリートマジック用 フロントホイール 某オークションで¥2,000−
・アヴェニス150用ステム 親切なアヴェニスオーナーの方からのプレゼント ¥0-
・NSR50用純正ディスクローター ¥9,500-
・NSR50ローター用ローターアダプター 知人のワンオフ ¥???-
・NSR50ローター用キャリパーサポート 既存の物を使用 ¥0-
・自作アクスルスペーサー11mm 自作なんでタダ ¥0-
・ストリートマジック用 フロントアクスルシャフト ¥1,000- くらい
・アヴェニス150用 フロントフェンダー 某オークションで¥1,500-
・アドレス110用メーターギアボックス ¥0- 頂き物
・タイヤ ブリジストン HOOP B03 110/70-12 ¥3,780-
・フェンダー用スプレー RAV4青メタ  2本 クリアー 2本 ¥4,200-
・フェンダー用スプレー デイトナMCペイント マリンブルー 1本 ¥1,800-
・エーモンステー 2本 ¥350-

・ホイールベアリング 2個  ¥1,000- くらい (必要に応じて)
・オイルシール ¥500- くらい (必要に応じて)
・ステムレース ¥400- くらい(必要に応じて)
・ステムボール10個 ¥600-(必要に応じて)
・ローター用ボルト&ナット アドレス110用 1台分¥600- くらい
・M6 キャップボルト&ナット 数本 ¥0- 工具箱在庫の為。


< 使用する工具 >

・10〜21mmメガネレンチ
・5〜8mmヘキサゴレンチ(六角レンチ)
・8〜21mmソケット&ラチェット
・300mm モンキースパナ
・ニッパー、ラジオペンチ
・プライヤー
・貫通 +/−ドライバー
・油圧プレス
・ボール盤
・旋盤
・ハンマー/プラスチックハンマー
・鉄ノコ


< 使用するケミカル >

・パーツクリーナー
・工業用グリス


< 参考文献 >

特になし。


< インプレ >

イヤー・・。外観は遂に夢にまで見た理想の最終形態。
ココまでやっておいて、性能は上がっていないのだから、
何ともご苦労な事ですね。(笑)

良いんです。それでも♪

ただ、フロントタイヤが太くなったのと、リアタイヤとのセンターズレが
解消されて、車体の安定性は上がっているので、多少はメリットが
あったのではないでしょうか?

様子見のテスト走行の後、通常走行に移行しましたが、
ホイールやタイヤサイズのアップによる重量増や、
アヴェニスステムによるホイールベースの延長により
アンダーステア感が強く感じます。

最初は戸惑いましたが、慣れの問題で、しばらく走行すると
気にならなくなりました。

逆に、慣れててしまえば、意外に安定感があるので、
結構良いフィーリングかもしれません。

それにしても構想から、かなりの月日を費やしましたが、
自己満足以外の何者でもないですね・・・。