ストリートマジック用 フロントホイールの取り付け
   
〜ステム編〜


< 能書き >

アドレス110と同系のエンジンを搭載するストリートマジック。
オフ的要素を取り込んだこの車体は、太目のタイヤが魅力的。

アドのブルーの車体にマッチするゴールドと深いリム。
そしてENKEIのエンブレム。
カッコいいんだな、コレが♪

発端はス○ーターチ○ン○2003に掲載されていた
森○研○室様のZZ110。

あたかも最初から装着されていたかのようなエンケイの深リムホイールに
衝撃を受けました。 カッコ良い!と・・・。

どうもホイールのアクスル部を削って加工しているようで、
同じようにするならば、採寸後に加工するだけなので、
時間や部品点数的には簡単なのですが、
専門の加工機が必要な上、加工費も掛かりそう・・・。
それでは不慮の事故等でホイールを曲げてしまった際の、復帰が大変そう・・・。

有事の際を考え、なるべく自分のみで復帰できる加工法を
考えなければなりません。

考え抜いた結果出てきた答えが今回のコンテンツでご紹介する内容です。


< 目 的 >

外的要素以外の何者でもありません(笑)
実際にはバネ下重量増加で、走行性能低下かも・・(苦笑)


< チョイス >

     <   チョイス   >

今回、私がチョイスしたのはコレ。
ストリートマジック用 フロントホイールです。

先行して取り付けたリアと同色のゴールドです。



この「 ENKEI 」のエンブレムが眩しいです。
(オイオイ。BBSぢゃあるまいし・・)

< 内 容 >

     <   問題 1   >

取り付けにはかなりの問題が発生しました。
いきなり困ったのは、アドのホイールとストマジのホイールでは
アクスルの幅が大きく違うこと・・。

アドのアクスルはメーターギアを装着した状態で97mm
対するストマジはメーターギアを装着した状態で124mmです。

実に27mmも違うのです。
試しに仮組みして見ましたが、メーターギアが無くても
とてもじゃ無いですが、まともに付きそうにありません。

まるっきりフォークの幅が足りないのです。

ここで、考えられる対策は2つ。

ストマジホイールのアクスル部を切削機械で削り、
アドのサイズと合わすか?

コレですと、自分では出来ないので工賃が2万円程度
掛かりそう・・。

これでは、何か不慮の事故でホイールを壊してしまった場合、
復帰させるのに部品代の他、工賃がかかってしまうので
大変そうです。

残るはフォークの幅を広げる・・・・。
そう、ステムをアドより広い車体のものに交換して対応するか・・?
です。


     <   解決 1   >

まずは、自分で出来ない加工法が少ない方法・・・・。
ステムの交換で試すことにしました。

条件は、アドとフォーク径、ステムシャフトの径が同じであること・・。

色々と物色し、また、頂いた情報等を基に可能性のあるステムが
見つかりました。

それが「アヴェニス150用ステム」です。
カタログ上でフォーク径が同じなのは判るのですが、
問題はステムシャフト径でした。

実際にGETしてみて計測すると、なんとシャフト径も同じ!
コレはボルトオンか!?と思いきや、長さが違いました。

しかし、シャフト径が同じであれば、後は簡単。
ステムシャフトを打ち替えれば言い訳です。

写真上、左がアドレス用、右がアヴェニス用です。


     <   比較 1   >

並べて気付く事ですが、ステム幅の他に、
ステムシャフトとフォークの前後位置関係が異なります。
アヴェニスの方が約15mmほどロングホイールベースの状態です。

ある程度、コーナリング特性に変化が出そうですが、
コレは仕方が無いので覚悟の上で黙認することにします。



問題のステム幅の違いです。
フォーク用の穴の内側基準ですが、
アヴェニスの方が26mm広いです。

アドと、ストマジのアクスルの差は27mmなので
かなり良いセンです。

1mmなら、アクスルスペーサーやメーターギアを
削る等でどうにかなりそうです。

ハンドル切れ角ストッパーは位置的に問題なさそうです。

     <   工程 1   >

では、早速ステムの打ち替えです。
通常、単車のステムなどは、下側が溶接されているので、
グラインダー等で削るのですが・・・?

・・・されていない・・・。



どうも、圧入して、矢印のピンでズレを防ぐ構造の様です。


     <   工程 2   >

位置ズレ防止のピンがあってはステムシャフトは抜けません。

ピンはビス等ではなく圧入されているので
ドリルで揉んでピンを削り取ります。



ドリルで揉むと時期にピンが抜けます。

アドレス、アヴェニス、同じ構造です。
ステムシャフトの打ち替えなので、
当然、両方のステムを作業します。


     <   工程 3   >

次にレース(ステムベアリングの受け皿)を外します。
先の鋭い貫通マイナスドライバーを使い外します。

ステムシャフトの抜く方向が上から下へなので、
もし外れない場合はそのままでも特に支障はありません。


     <   工程 4   >

いよいよ、ステムシャフトを抜きます。
さすがに人力では抜けないので、プレスを使用します。

方向は上から下へ・・・です。



逆に抜こうとしても、
このようにCリングで止まっているのでは抜けません。


     <   工程 5   >

見事に分解できました。

後は、アドレスのステムシャフトを
アヴェニスのステムにドッキッグさせます。


     <   工程 6   >

今度は、ステムシャフトを抜いた時と逆の手順で
圧入する訳ですが、ココで注意です。

ステムシャフトには、ハンドルを取り付けるための切り欠きや
ハンドルロックのロックピンを入れる穴などがあり、
向きが悪いと機能しなくなってしまいます。

圧入する際にズレない様に細心の注意が必要です。


     <   工程 7   >

圧入後、多少加工が必要になります。

位置ズレ防止用のピン穴の位置が、違うのです。
ステムシャフトを圧入した後、再度ドリルで、
ステムシャフトにピン用の穴を作成する必要があります。


     <   工程 8   >

穴を開けたら、圧入するピンの代替で芋ビスで対応することに
しました。

ビスを入れなければならないので、タップでネジ山を生成します。

     <   工程 9   >

名付けて、アドニスステムの完成です。


     <   工程10   >

ステムが完成したら、最初に外したステムレースを装着します。
今回は、新品を使用することにしました。

因みに写真の写っている小さい玉コロは、ステムレース上に乗る
ベアリングの役目をするボールです。

これはステムの上下に付いていますが、
上側が25個、下側が30個です。

ボールは再使用しますが、ステムを外すと同時に転がり落ちるので
紛失に備え予備で10個ほど購入しておきました。