リードバルブブロックの拡張加工
< 能書き >
混合気がエンジンに入る為の入り口、リードバルブ。
構造的には単純で、人間の心臓の弁と同じ様な働きを
しています。
ビックキャブ等で武装し、吸気性能を向上させても、
肝心なエンジン入り口でフン詰まっては、効果も半減です。
面積的に大分無理がありますが、何事もトライ&エラー。
リードバルブブロックの穴をギリギリまで広げてみる事にしました。
< 目 的 >
混合気の入り口であるリードバルブブロックの穴を拡張することで
リードバルブが開いていた時、より一層の混合気がエンジンに
送れるようにして、エンジン出力の向上を狙います。
< チョイス >
< チョイス >
チョイスも何もないですが、
今回は、ノーマルのリードバルブAssyを使用します。
< 内 容 >
< 工程 @ >
まずはメットインAssyを取り外し、リアショックの上部を
フレームから分離させます。
メットインAssyの取り外しのわからない方はこちら
↓↓↓
メットインAssyの外し方
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< 工程 A >
次に、エアクリーナーBOXを外します。
< 工程 B >
キャブクリーナーを駆使して、インテークマニホールドのエンジン側
付け根周辺を。入念に洗浄します。
ホース類を留めているクランプを広げ、インテークマニホールドを
固定しているボルト4本を外します。
< 工程 C >
すると、リードバルブAssyとご対面です。
インテークマニホールド側、
エンジン側共にガスケットが付いていますので、
スクレーパー等で綺麗にしておきましょう。
< 工程 D >
ストッパーやリード板を外し、ベースの穴を棒ヤスリで拡張します。
左の穴が拡張前、右が拡張後です。
穴の寸法を計測した所、縦幅が約19mmありました。
私は、この穴を22mmまで拡張しました。
これで約15%の面積増になります。
< 工程 E >
今回、更にリードバルブの開口範囲を広げるために、ストッパーと
リードバルブの間に厚さ0.8mmのワッシャーを入れました。
また、ワッシャー追加により既存のビスでは
長さが足りなくなったので、
M3×8 のダブルセムスに変更しました。
後は元に組みなおして完成です。
<注!2003/04/28追記>
リードバルブに挟むワッシャーですが、
クランクシャフト側(後輪側)に当たる側に入れますと、
ストッパーとクランクのバランサーが接触してしまいます。
後ろ側のリードバルブにはワッシャーを
挟まないで下さい。
< 注意事項 >
・エンジン停止直後などは、火傷等の危険がありますので、注意して下さい。
・リード板が金属製で非常に鋭利です。切り傷等に注意して下さい。
・インテークマニホールド、リードバルブAssy取り外し時には、エンジン内部に
ゴミ等が入らない様、注意して下さい。
・ベースのリード板が密着する部分は傷を付けない様、注意してください。
一時圧縮の圧縮漏れ等の原因になります。
・リード板は曲がり易いので、取り扱いに注意してください。
< 使用する材料 >
・ノーマルリードバルブAssy
・ガスケット2枚(部品番号不明です・・沢山持っているので・・)
・M3 0.8mm 平ワッシャー
・M3×8 ダブルセムススクリュー
< 使用する工具 >
・+.−ドライバー
・14mmメガネレンチ
・10mmソケット&エクステンション&ラチェット
・スクレーパー
・棒ヤスリ(平/丸)
・5mmヘキサゴレンチ(六角レンチ)
< 使用するケミカル >
・パーツクリーナー(ブレーキクリーナー)
・耐水ペーパー
< 参考文献 >
・特になし
< インプレ >
装着後、走行してみました。
体感できる程、パワーアップしたかと言うと、それ程の体感はありません。
若干、全体的にトルクが太くなったような感じがあるだけです。
しかしながら、予想しない副産物が発生しました。
元々BIGキャブを入れてから、多くて困っていたのが、混合気の吹き返し。
コレが、かなり減少しているのです。
多いときは、エアクリBOXの内部までギトギトでしたが少なくなりました。