ツインエアクリーナーシステム?編

                    〜準備編〜


< 能書き >

キャブレターをPWK33に換装したものの、PE24に比べて
思ったほど効果が得られずに不完全燃焼気味な毎日を過ごしていました。

原因はエアクリーナーの容量。
直キャブ状態でのセッティングとのパワー差は歴然で、
エアクリーナーBOX付きでは折角の大型キャブの性能を
スポイルしてしまっている状態なのです。

BOXその物は、穴を開けることにより通気の量を増やせるのですが、
問題はフィルターの面積。

現状のセッティングでは、MJが#105〜110
直キャブ時のMJは#142前後。
BOXを付けたままでフィルターが無い状態で#135前後
となり、フィルターが有る/無いでかなりの差があります。

エアクリーナーを構成する部品の中で最大の抵抗
と考えられるのがこのフィルターなのですが、
コレばかりは材質を変えたりしない限り
抵抗を下げることは出来ないのです。

社外品の低抵抗のフィルターを装着する手段もありますが、
雨天続きの梅雨や秋雨時等は、水分を吸い過ぎてしまい
不調の原因にもなります。
コレでは、天候を選べない毎日の通勤には適しません。

そこで、抵抗を下げることによりフィルターの通気量を
増やすのでなく、フィルターの面積そのものを増やす事で
通気量を増やせないか?と考えたのです。


< 目 的 >

エアクリナーフィルターの面積を増やすことにより、
フィルターの通気量を増量、吸気効率の向上を狙います。


< チョイス >

     <   チョイス   >

今回、私がチョイスしたのはコレ。

シュノーケリング用の呼吸パイプ・・・・・でなく、
4VP/Bw’s100用のエアクリーナーに付いている
インテークダクトです。

そして・・・・・



CA1HC/セピアZZのエアクリナーBOXです。

コレで何をしようかって言うと、
なんとエアクリーナーBOXを2つにしてしまおうと言うのです。

以後、このエアクリBOXは2ndBOXと呼ぶことにします。

< 内 容 >

     <   観察 1   >

エアダクトは洗濯機の排水ジャバラ等、色々と漁ったのですが、
太さ、色、柔軟性が抜群でコチラがチョイスになりました。

長さ 約350mm
内径 約31mm
外径 約34mmとなっています。


     <   観察 2   >

コチラは、セピアZZエアクリBOX。
V100用でも良かったのですが、某オークションで需要があるのか
相場が高め。
玉が豊富で低価格、ほぼ同形状の
セピアZZ用のチョイスとなりました。

重要なのは、キャブへのインシュレーターの取り付け穴。
コレがエアダクトの外形と同じ34mm。
接続が楽なのです。



分解してみました。
中古だけに汚いです。

蓋側の仕切りに穴が開いていますが、
スタンダードの状態なのでしょうか・・・?ちょっと不明です。


     <   工程 1   >

蓋側の仕切りは溶着となっていて一体物なのですが、
あまりに汚いので分解して清掃する事にしました。

・・・・分解したからには、少し加工もしたりかったりして・・・。




仕切りの裏側で、更に部屋が2つになっていました。


     <   工程 2   >

仕切りの裏側です。
V100で言ういわゆる「ブタ鼻」の部分です。
取っ払ってしまおうと思いきや、残念ながらセピアZZ用は
仕切りと一体成型・・・。

仕方ないので、本体側の仕切りを撤去する事にしました。


     <   工程 3   >

さて、画像は変わって、コチラはアドレス110のエアクリーナーBOX。

エアクリBOXを2つにすると言うことは、
キャブの手前で取り込み口を二つにしなければいけないのですが、
キャブ〜BOX間のインレットチューブを二股にするのは、
ワンオフで作製しない限り至難の技です。

そこで、アドレス110のエアクリBOXのインレットチューブの
取り付け口付近に穴を増設し、ココで二股にする事にしました。


     <   工程 4   >

2ndBOXからのダクトを直接、アドのBOXに挿して固定してしまうと
整備性に欠けてしまうので、アドのBOX側にジョイントを設ける事に
しました。

ジョイントのベースとなるのが、このアドレス110純正の
インレットチューブ。

キャブを大型化してから使用していなかったのですが、
ココで大役に抜擢です。



こんな感じで、ホースの継ぎ手(ホームセンターで売っている)を
差し込んで接着。ジョイントを作ります。


     <   工程 5   >

今回は、キャブレターへのインレット取り込み口も
補強する事にしました。

今までは、チューブ挿し込み用のパイプをシリコン接着剤でBOXに
直接固定していたのですが、時間が経つにつれ、振動などで
接着剤が剥がれ、パイプが外れてしまっていました。

今回は銅板でベースを作製。
ベースにパイプをステンレス半田で溶着してから
接着材とビスを使用してしっかり固定する事にしました。



こんな感じでフィットさせます。


     <   工程 6   >

つや消し黒で塗装して、2ndBOXのジョイントも取り付け完成です。


     <   工程 7   >



BOX本体の吸気側も少しだけ仕様変更しました。


     <   工程 8   >

アドのエアクリBOXと2ndBOXの接続イメージです。




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