ツインエアクリーナーシステム?編

                              〜取り付け編〜


< 内 容 >

     <   工程 9   >

肝心な取り付け位置ですが、こうなります。

メットインBOXの中・・・。

実は、あわよくばセピアZZと同じ場所(マフラーの上部)
を狙っていたのですが、どうもスペース的に上手くフィットせず、
致し方なくメットインに搭載となりました。

     <   工程10   >

裏側のダクトの取り込みはこんな感じです。


     <   工程11   >

ココまで来ると、後は比較的簡単で、ダクトの長さ調整と
接触部のカットとなります。


     <   工程12   >

ダクトが通る為、インナーフェンダーの一部をカットします。


     <   工程13   >

エアクリーナーBOXを取り付けます。
この辺は従来通りです。


     <   工程14   >

上手く、ダクトを取り回し、メットインへ導きます。
ジョイントとの接続は、お約束のホースバンドです。



エアクリ脱着等のメンテナンス時は、このホースバンド部で
切り離せるので、整備性は問題は克服できます。


     <   工程15   >

ダクトを2ndBOX側から引っ張り、適度な余裕を持たせて
丁度いい長さでカットします。

後は、ダクトを接着材で固定して、フィルターを入れれば完了です。


     <   完成 1   >

完成後の外観です。

知っている人が覗き込むと違いに気が付きますが、
パット見は目立たないので、見た目ノーマルを維持できました。

いい感じです。

     <   完成 2   >

そしてもう一つの拘り、通勤仕様に必要な使い勝手。

流石にメットインのスペース自体は減少してしまいましたが、
この通り、ヘルメットの収納は可能です。

・・・・っていうか、確信犯での2ndBOXチョイスだったので、
入って当たり前ですが・・・。

長ネギや大根だって平気ですよ(笑)。
(入れたいとは思いませんが・・・・)


< 注意事項 >
エアクリーナーBOXの蓋を止めているビスはタッピングビスという
木ネジの様なビスです。
受け側のビス穴は樹脂であり、ビス締め付け時に過大なトルクを
かけてしまうと、ビス穴がナメてしまいます。
締めすぎにはご注意ください。

また、使用するシリコンコーキング系の接着剤は硬化するまで有毒なガスを
発生しますので、使用中〜硬化までは通気性のよい場所で作業して下さい。

カッター等の刃物を使用しますので、くれぐれも怪我に注意してください。

エンジン稼動直後の作業は、火傷等に注意しましょう。

吸気系パーツなので、各部2次エアーの浸入に注意して加工しましょう。


< 使用する材料 >

・セピアZZ(CA1HC)エアクリーナーBOX ・・・・某オークションで¥500-
・セピアZZ(CA1HC)用エアフィルター
  品名 フィルタ、エア
  品番 13780-39C21

・台湾YAMAHA Bw’s100(4VP)用 エアクリダクト ・・・・¥1,607-
  品名 ダクト、クーラー
  品番 4VP-F1851-00
  

・ホース継ぎ手 外径32mm  ・・・・¥160-
・ホースバンド 30〜45φ ・・・¥230-

〜インレット部ベース補強〜
・1.0mm厚 銅板
・シリコンコーキング
・シート、ムーバブルドリブン 21471−16F00 1個
・汎用ホースバンド 35〜50mm 1個
・ステンレス半田
・半田用フラックス


< 使用する工具 >

・M4 プラスドライバー
・はさみ
・カッター
・ホットカッター
・エンビ用金ノコ
・電気ドリル
・ホールソー 32mm
・コーキング用ガン


< 使用するケミカル >

・パーツクリーナー


< 参考文献 >

特に無し。


< インプレ >

果たして効果はどれ程の物か?

目安となるセッティング例は、直キャブ時のMJ#142 と、
BOX付きフィルター無しのMJ#135 位です。

とりあえず、何もせず2ndBOX追加前のMJ#108で
エンジンに火を入れてみました。

普通に始動してアイドリングも安定しています。
スロー系はASの調整のみで、特に変更は必要なさそうです。

少しスロットルを捻ってレーシングしてみました。
特に変化は無く、元気良く吹き上がります。

「あれ? これだけやって効果なし?」と半分ガッカリしながら、
そのまま試走して見る事にしました。

バイクに跨り、いざ発進! 低速のまま、細い路地を抜け、
比較的大きい道へ、そして全開。
その時ようやく変化を感じました。

一瞬加速の姿勢を見せた後、腰砕けのような息つきです。
薄すぎるみたいでまともに走りません。
「コレはモーレツに吸っているのか?」
あきらめムードが一気に期待に変わり、一度帰宅してセッティング再開です。

< トライ 1 >
SJ:35
MJ:108
JN:3
変更前のセッティング。
SJは問題無し。
MJ薄すぎでまともに走行不可
< トライ 2 >
SJ:35
MJ:140
JN:3
カブる所が判らないとお話にならないので
とりあえず直キャブ時付近のセッティングにする。
流石に濃すぎる様で、全開時に多少ボコつく。
< トライ 3 >
SJ:35
MJ:130
JN:3
ボコつきが解消されパワー感が出てくる。
コレをベースに決定。

MJを#130にした所で、ある程度走る様になりました。
明らかに違うのが、やはりトルク感。

特に50km/h付近でのトルクは別物で、
変速が終了すると思われる80km/h付近以降からのエンジン回転上昇でも
以前とは別物のトルクを感じます。
おそらくタイム計測でも、変化が判るくらい差があると思います。

変更前では、カブり過ぎでまったく走らなかったMJで走っているのですから、
パワーアップはもとより、吸気の量が明らかに増えた物と判断できます。

吸気音に関しては、流石に純正品を使用している事もあり、
変更前の静かさを継承しています。

この時点で、暗くなってしまったので、この日のセッティングは終了。

今後、もう少し当たりを煮詰めて行くと、面白くなりそうです。