・D51603
D51603は現在、京都府京都市にある「嵯峨野観光鉄道19世紀ホール」に、前面部分が保存されています。1941年(昭和16年)に製造され、宇都宮、高崎、柳井、岡山、姫路、敦賀、金沢、稲沢第一、滝川機関区で活躍し、1975年(昭和50年)10月に、国鉄蒸機検査としては最後の中間検査を苗穂工場で受けました。12月より追分機関区に貸入れ、12月24日の蒸機定期仕業最終日まで活躍し、滝川機関区に返却されることなく、1976年(昭和51年)3月10日に廃車となりました。東京の国立科学博物館に保存予定で、追分機関区の扇形庫内で大切に保管されていましたが、1976年4月13日の深夜に起こった扇形庫の火災により、本機を含む13輛(内8輛がディーゼル機関車、蒸機は他に79602、D51241、D51465、D511086)が焼失してしまいました。
モデルはカトー製(リニューアル、標準型)をベースに、やえもんデザインや銀河モデル、レボリューションファクトリーのパーツを用いて、検査後の美しく塗装された姿を再現しました。
前輪、動輪、従輪のタイヤ部分は磨き出されています。
前端梁の4つの穴は、他の形状のスノープロウを取り付けた際の名残です。
ランボード、デフレクター淵には白線、ロッドの溝には赤が入れられています。
検査後すぐではありましたが、空気作用管はほぼ真っ黒になっていたので、あまり磨き出していません。
開放キャブのままです。
ナンバープレート下には検査表記が取り付けられています。
逆止弁にはカバーがありません。
二子三方コックは長いタイプです。
テンダー淵にも白線が入れられています。