ツタンカーム |
TUTANKHAM |
LSIゲーム テーブルタイプ/バンダイ |
Written by T鈴木 |
テーブルタイプ |
テーブル筐体。
それは往年ゲーマー永遠の憧れ。
現在でこそ背筋をまっすぐ伸ばしてプレイするミディタイプ筐体が主流ですが、その昔(80年代)、薄暗い店舗内で背中を丸めて延々と画面を覗きこむスタイルこそがゲーセンの日常風景でした。
そんなテーブル筐体がなぜか電子ゲーム界に上陸。
「……何の意味があるの!?」
などと思ってはいけません。
当時ゲーセンの出入りを禁止されていた小学生にとって、憧れであるアーケードゲームの雰囲気だけでも味わってもらおうという、バンダイ社の粋な計らい商品なのです(たぶん)。
まぁぶっちゃけ、ちょっとプレイし難いのですが(笑)、今回はそんなテーブルタイプシリーズの中から、コナミアーケードゲームの移植、「ツタンカーム」を紹介しましょう。
※同テーブルタイプには他に「キン肉マン対決悪魔超人」「戦え!ガンダム」、FL式で「GO!GO!ダイナマン」「闘魂柔王丸」が存在します。
ゲームのルール |
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あなたは探検家。 ピラミッド内部においてミイラやコウモリをピストルで倒し、5つの部屋を駆け抜けて、ツタンカームの秘宝を手に入れよう!(それってただの泥棒じゃ…) 弾丸は全部で15発。 3発使うごとに画面左上の弾丸マークが1個減っていきます。 各部屋では一定時間経つと鍵が出現し、それを取って鍵穴に差し込む(ジョイスティックの上を押す)と次の部屋に進むことができます(その際100点入る)。 なお、現在どの部屋まで進んだかは、左上のマークで知ることができるぞ。 最後の部屋で鍵を差し込むと、いよいよツタンカーメムとご対面。 ボーナスとして400点GETだ。 ちなみに最高得点は19990点。 5000点獲得時にプレイヤーが1機増えます(その際のバンダイゲームデジタル伝統のボーナス演出はなし。残念!) |
登場キャラ |
探検家 プレイヤー。 ちょっと吉村作治似。 武器は銃だが、右側にしか撃てない上に、壁を通り抜けない。。 |
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ミイラ 画面右上から煙と共に現れる。 壁を通り抜けることはできない。 倒すと20点。 |
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コウモリ 壁を通り抜けて一直線に飛んでくる。 倒すと20点。 |
オリジナルAC版 |
ちなみにオリジナルのアーケード版は2本のレバーを酷使する「げろムズ!」ゲームでした。 プレイヤーが立ち止まれない上に、レーザーは左右にしか撃てない! しかし画面全体敵にダメージを与える「ボム」の先駆けである「フラッシュ」が使えたり、レバーでショットを撃ったり、なかなか先進的なゲームでもありました。 当時としても家庭用移植は少なく(カシオPV-1000ぐらい?)、どちらかと言えばマイナーな存在なのですが、現在でもニンテンドーDSソフト「コナミアーケードコレクション」、またはXBOX Live「GameRoom」でプレイ可能だぞ。 |
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1つ目の部屋・コウモリ地帯 |
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それでは各部屋(ステージ)の紹介です。 1つ目の部屋ではコウモリが飛んできます。 こちらは壁を通り抜けられないが(プレイヤー自身、弾丸共に)、コウモリはバンバン通り抜けてくるぞ。 と言っても、単に一直線に飛んでくるだけ。 同一線上にきたときにピストルを撃ってるだけで難なく突破できるでしょう(弾切れには注意!)。 しばらくすると鍵が出現するのでレバー上でGET。 鍵穴に差し込んでさっさとクリアしよう(弾切れギリギリまでスコアを稼いでもよし)。 なお、鍵穴の横に立っているとコウモリに当たることはなく、安全地帯となっています。 |
2つ目の部屋・ミイラ地帯 |
2つ目の部屋ではミイラが2匹登場。 右上の入り口から煙がもくもくと吹き出したらミイラ出現の合図です。 ミイラはコウモリと違って壁を通り抜けられない! しかし上下に立体的な動きをするので、コウモリよりもやっかいだ。 ミイラが正面に来たときだけでなく、自分の真上や真下にいるときもやられ判定があるので注意しよう。 |
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3つ目の部屋・コウモリ、ミイラ混合地帯 |
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コウモリとミイラ2体の複合攻撃です。 直線的な動きのコウモリはともかく、突然眼前に舞い降りてくるミイラは注意! コウモリは遠方にいるときに、ミイラは正面まで引きつけてから倒そう。 やたら弾丸を消費することになるので、くれぐれも弾切れには注意。 |
4つ目の部屋・ミイラ3匹地帯 |
2つ目の部屋と違い、ミイラが3匹出現します。 壁と壁の狭い空間に入らず、なるべく広いスペースで迎え撃つが吉。 ここまで来たらもう少し! |
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5つ目の部屋・ツタンカームの部屋 |
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ここは部屋をさえぎる壁がなく、3つ目の部屋同様、コウモリとミイラが複合攻撃をしてきます。 しかしここまで来られた貴方なら難なく突破できるはず! これまで同様、GETした鍵を鍵穴に差し込むと、いよいよツタンカームと感動のご対面! 400点のボーナスだ。 (その後1つ目の部屋に戻る) |
良移植 |
というわけで、無理にアーケード版を再現せず、電子ゲームならではのアレンジを加えた良移植となっています。 5つのステージ構成、弾数制限による緊張感、最後のステージまで隠されているツタンカームの神秘性(って電池抜けば露わになるんだけど笑)…。冗長にならず、ゲームとしてのメリハリの付け方としては、なかなか考えられてると思います。 ツタンカームの電子ゲームと言えば他にFL版も存在しますが、どちらも甲乙付けがたい出来ですね。 唯一の難点はやはり筐体(笑 形状的にレバーが垂直状態になってしまうので、操作ミスがどうしても付きまといます(慣れてしまえばどうと言うことはないのですが)。 コレクションと割り切って、オブジェに徹するなら最高なんですがね(笑 |
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幻!?のGD版 |
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「幻の電子ゲーム」コーナーでも取り上げているのですが、この「ツタンカーム」、テーブルタイプだけでなく、GDタイプでも発売予定があったようです。 これだけ聞くと、ただ単に筐体がテーブルタイプ変更されて発売されただけでは…!?とお思いでしょうが、左の紹介記事を見ると、何とゲーム内容が違う! レーザーだけでなくフラッシュも使えるようで、キャラやゲーム展開もかなり違うようですね。 筐体だけでなく、なぜゲーム内容まで変更するに至ったのはまったくもって謎ですが、もし世に存在するならまごうことなき超お宝でしょう(たぶんないけど)。 |