『烏兎の庭』と題して2002年から20年間、文章を書いてきた。本や音楽、映画の感想、日々の雑感、過去の振り返り、など、ジャンルを決めずに書き散らしてきた。
書いてきてよかったと思う。文章を書くことで、まず、自分の興味の範囲がわかってきた。そして、テーマがわかってきたおかげで、焦点が絞られてきた。そうして何度も同じテーマについて書くことで、一言で言えば、自分の精神生活、言わば内的生活が充実してきた。
15周年のときには、それまでに書いてきた文章のうちで、よく書けたと思うもの、自分の考えがうまく表現できていると思う文章を選んだ。
今回、20周年を迎えるにあたり、定まってきた焦点をまとめて列挙することにした。
以下は、私の興味の範囲、関心事をさくいんから抽出したリスト。
もし、私の考えごとが「思想」と呼べるようなものであるならば、それは、以下の概念や名前をつないでできる星座のようなものだろう。広く散らばっている星たちは「文体」というスタイルによってつながり、星座をなしている。
私の心のなかにある庭。訪れる読み手が見上げた空に、どんな星座が見えるだろうか。
語彙
文章
音楽
美術
場所