先々週に続き、忘年会。先週、金曜日のこと。
月イチのレポート作成日と忘年会の予定が重なった。夕方に家から出ると都心に着くのが遅くなるので出社して仕事することにした。レポートは何とか5時前にはできた。
ふと西側を見ると窓から富士山のきれいな夕景が見えた。ロビーに降りると銀色のクリスマスツリー。出社するのもたまにはいい。
新橋で25年来の友人と合流。大学院からこぼれ落ちて路頭に迷っていた頃、最初に拾ってくれた会社の先輩、二人。私の病気も知っていて、それでも誘ってくれる。ありがたい間柄。
激安の焼き鳥屋で呑みながら、アメリカの本場のステーキがいかに美味しいかという話、それから「あの頃」は当然と思っていたビジネスクラスでの贅沢な海外出張の話、などなどで盛り上がった。結局は、近況報告はそっちのけで昔話に花が咲いた。
次に向かったのはライブハウス。緊急事態宣言解除後、2回目。だいぶ客足ももどってきた感じ。「アンコール」の掛け声も解禁となった。何よりうれしかったのは、バンドメンバーがステージの後にフロアに降りて来てくれるようになったこと。
ボーカルの岡部ともみちゃんとしばし談笑。私にとっては、「会いに行けるアイドル以上の名前を呼んでくれるアイドル」。
土日は亡くなった上田司さんのお別れライブ。都合がつかず来られない非礼を詫びた。
ステージ上、司さんが立っていた場所は今でもスペースが空いている。今にも楽屋から飛び出してくるかのよう。
セットリストの一部
- Jambalaya (On the Bayou))
- Kokomo
- Why Do Fools Fall in Love?
- 遠くで汽笛を聞きながら
- 亜麻色の髪の乙女
- 家に帰ろう
- パリの散歩道
- It’s too late
- Locomotion
- Woman
- 瑠璃色の地球
- Private Eyes
- A Song for You
- Take it easy
- I Can't Take My Eyes off You
- 70年代歌謡曲メドレー〜ロマンス、よろしく哀愁、迷い道、私の彼は左きき、時の過ぎゆくままに〜
- 想い出の渚
何を聴いても、司さんのコーラスやギター、軽妙な振り付けがなくてさみしい気がする。
司さんがいなくなり、元気をチャージしてくれる場所が悲しい気持ちにさせる場所になってしまった。でも、ふと思った。悲しい気持ちになることは不幸なことだろうか。
誰かが亡くなって悲しい気持ちになるのは、それだけ付き合いが深く、その人への思いも強い証拠。大切な人だったことの証。そして、その間柄は、ずっと変わることがない。悲しい気持ちになれることはとても幸せなことかもしれない。
心から悲しめることが幸せ
その思いを強くした。
あの店に行くたび、私は司さんに会える。これからもずっと。
さくいん:ケネディハウス銀座、名前、70年代、悲しみ(悲嘆)