HOME −−> 九重・中岳 に戻る −−> 桜島 に進む −−> 山行一覧に戻る
 

高隈山・大箆柄岳

2016年04月30日 天気晴れ
16時を回ると、車窓に錦江湾が見えてくる。眺め良し。明日の大隅山は判明せず。16:23過ぎ、鹿児島中央着。
駅の観光案内で、今宵の宿の位置と、明日のバス時間をchk。
鹿児島南港までは、宿からバスで片道40−45分:始発のバスでも、鴨池発8:15=垂水港着8:55。タクシー1Hrとして登山口の歩き始めは10時か
。 17:00過ぎ、今宵の宿「ヤングイン鹿子島」に着。電話応対をふくめ対応良し。
部屋にはトイレ・風呂・寝間着無しの3畳ほどの狭い部屋だが、1泊3000円。明日は高隈山ピストンで時間切れになりそうなので、連泊を頼むと計6000円なり。
狭いながらも一番風呂に入り、洗濯物1式を宿の若い子(し)に預け、300円(=実費)で洗ってきてくれる。
食料調達では教えて貰ったスーパー「ニシムタ」まで足を伸ばし、食堂を求めて歩き回ることしばし。
20時を回り、食事所をみつけられぬまま、コンビニで夕食調達。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

  写真左:16:13車窓から       右:19:39鹿子島市の有名どころの百貨店


あすのルート検索しばし。桜島港6:30発垂水港着7:15=720円のバスを見つける。
6:00発のフェリー160円でも間に合うし、うまく行けば歩き始めは8:30か。

明日の荷物をひととおりchkして、11時過ぎ就寝。傘は入れた・・・・と思っていたのだが・・・。

======================
2016年05月01日 天気晴れ

朝、4:00に目覚ましが鳴る。ごそごそと支度。今日はナップサック1つなので約5−6kg。5時前に宿を出発。
フェリー乗り場に向かうが、東空に桜島がいい感じなのでのんびり眺めていたら、入口がわからず右往左往するはめに。
5:30の出発5分前にようやく乗船。料金は下船時とあり、最上位の甲板に上がる。

日出前の空と桜島を眺めつつ、結構な寒さに合羽を羽織りつつ眺める。
よくよく考えてみれば、6:00発だと日出をバックの絵が拝めたかも。
下船前に船室に立ち食い蕎麦店があるのを確認するも時すでに遅し。帰りに食べようと、バス待合い中にお握りで朝食。
観光案内パンフレットに桜島の展望台までの道が書かれていたので残りの1部をGET。うまく回れば桜島も登れるかも。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
写真左:5:18フェリー乗り場駐車場から   中:5:38フェリーの中から     右:7:17垂水港から    

6:30バスに乗車。運ちゃんに「展望台への最寄りのバス停は?」とたずねると、「赤水バス停:観光用のバスが1時間毎に走っている」と教えてくれる。
「歩きたい」と告げたら「わかりました」と。そのバス停に着いたときに「ここで降りて、100mほど桜島港寄りに戻り、山側に進むと良い。」と説明してくれる。何とも親切。

7:20頃、垂水港に着。
早速タクシーの運ちゃんに地図を見せて、「スマン峠登山口まで」とするが、行ったことが無いようだ。
たまたま近くにいたダンプの運ちゃんが、「猿ヶ城林道は通行止めだよ。垂桜から左に別れる道を進んで大野原林道に入れば、登山口につき、往復3時間で行けるよ。」とのこと。
わざわざ構内の案内看板まで案内して頂き、通行止めをしっかり確認。

7:25頃出発。このタクシーは、ほぼ毎日、乗り合いタクシー業務で垂桜周辺まではなじみの場所。(垂桜辺りまでは200円/回の協定価格)で行っているとか。
垂桜(「たれざくら」でなく「たるざくら」と言うらしい)はこの辺りでは有名な桜らしく、開花時は人が集まるとか、
大箆柄岳を地元では「おのがら」と呼んでいるとか(地理院の地図は「おおのがら」とルビあり)の会話が弾む。

ダンプの運ちゃんの指示通り、垂桜手前にあった看板通りに左手に進むとすんなりと林道に入る。
途中までは手入れされた道で安心していたが、七ヶ岳登山口を分ける辺りから荒れてきて、スローペースの道中が続く。
四国の山中でも出会った排水溝の段差は、腹摺りしそうで悩ましいし、道は段々と下るのは実に不安になる。
やがて登りに変わると比較的手入れされた道になり、8:05過ぎ広場につく。先行車1台駐車中。

ここをスマン峠登山口とばかり思っていて、迎えの設定を12:00とした。

林道(広場)の上下に登山口の標識があり、下方向の登山道は、垂桜方向と、猿ヶ城林道方向にゆけそう。
しかし、前者の登山道は荒れていて「林道を使え!」の警告もあり。後者は警告無しだが、その先で林道2箇所ほど林道が通行止め。

身支度を整え、林道上側の階段を上がると九州自然歩道の案内看板。これを見ると、スマン峠は3kmほど南側とある。
ここは垂桜側の登山口で大箆柄岳登山口と判明。
ただ手持ちの地図はこの部分が印刷範囲の外で欠落。現在地(標高&位置)がわからない。(後日625m地点と確認) 

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
 写真左:8:21大箆柄岳登山口        中:8:21九州自然歩道の案内看板  右:主要部拡大

少々悩んだが、8:23歩き始めたら1台到着。後で聞くと、私の乗ってきたタクシーを追いかけていたらしい。

道は最初、水平に近く、段々高度を上げる。少し登って緩くなった頃、最初の方向指示。朽ちてほとんど読めないが。
さらに登ると七岳分岐に×のマークがある所に来る。さすがにX方向には道は無い。2万5千分の一と首っ引きで現在地をさがすが、樹林帯の中の道のため遠望がきかず。
その内、9:10あたりから傾斜がきつくなる。足元は滑りやすい粘土質の道で、先行者が足を滑らせた跡が延々続いている。滑った所は慎重に・・・。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
 写真左:8:39最初の方向指示      中:8:47 2つ目の方向指示  右:9:16 急傾斜の道     

歩き始めて約1時間、急坂の途中に5合目の看板とツツジの咲く岩棚に出る9:23(後刻910m地点と確認)。
南〜西〜北の眺め良し。眼下に歩いてきた道らしき尾根と、七岳らしき山が見える。その山腹の白い部分は光石?

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
 写真左:9:23 5合目の岩棚     中:5合目の看板    右:眺め良し:七が岳方向(バックの桜島がかすかに)

ただ、持ってきた地図にでは現在地がわからず、ネットで見た記憶を頼りに「七岳は大体この辺り」と決めつけて、おおよその
現在地を判断する。 あと10分ほどで地図上の九州自然歩道と合流するはず・・・と。
しかしその合流点は見あたらず。少々焦る。

やがて、その先の稜線上の高見につく。「道が2mほど下る&梢越しに稜線が垣間見える」・・ので、現在地を1010m地点と推定する。9:41。梢の先に見える稜線は鹿屋市側からの登山道と判断。

そこからやや急で滑りやすい坂をロープ頼りに進む。
先行者の滑った跡が多くなり、滑らないようにと慎重に登っていると、件の先行者が降りてきて挨拶。「滑りますね!」

7合目の標識を9:56通過。現在地を確認できた高見から約160mほどを登ると、先ほど見た稜線(北東方向=鹿屋市側)上の登山道)と合流10:05−10:09。
合流点には、看板が4つ。鹿屋市への下り用が3つ。その内の一つのルートには読図が必要と有る。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
 写真左:9:41 1010m地点と思われる高見から見た隣の尾根  中:10:06登山道合流点 右:寄生木の図 

その合流点に珍しい光景。斜め横方向に伸びた木の高さ1.5mほどのところから地上に根が伸びていて、一組は地上に達している。
よく見れば照葉樹の葉っぱ(黄矢印)。熱帯雨林の程。ただいま寄生中の図と言ったところか??

10:11杖捨祠の横を通過、10:18前方に山頂をみて、九合目の看板を10:20。
植物再生のための迂回路を通り、緩やかに上下して10:28山頂に着く。 
西側の見晴らしの良い岩棚であるが、登り2:05要した勘定。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
 写真左:10:18前方に山頂    中:10:28山頂下から見上げる     右:10:29山頂広場    

さらに3分ほど南に進み、鹿屋市からの登山道を分け、大箆柄岳南側の小ピークから引き返す。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
 写真左:10:32南側の小ピークからの南〜西の山々        右:10:33大箆柄岳山頂の岩棚(三角点)

タクシー待ち合わせまで余裕が無くなったので、予定変更すべく携帯を見ると圏外。5号目では3本立っていたのに。
やむなく通話可能場所を探して、再び先ほどの鹿屋市登山道まで移動するハメに。集合12:30に変更。
ほぼ快晴ながらももやではっきりしない。桜島に至ってはかすかに見える程度。昼餌として、前日手に入れた団子餅(=肉桂の葉っぱではさんだ赤紫色の餅)を平らげる。かすかな肉桂の香りが良いが、子供の頃良くかじった葉っぱは苦いし固いし。

山頂北隣にある岩棚からは、2−30m眼下にアケボノ・ミツバ?が咲く。手持ちだとぶれてピントが合わず。
やむなく、斜め下方向に傾斜した岩棚に腹這いになって、岩でカメラを固定し・・・頭に血が下がる・・・。
苦労した割に、アケボノの盛りは過ぎていた。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
 写真左:10:53 三つ葉?   中:三つ葉?とあけぼの       右:盛りを過ぎたあけぼの

10:55頃、後続の方が1名到着。「タクシーで来られた方?」と聞かれる。あとからくる6名の方が「タクシー頼りに後ろを付いてきていた」と聞く。

4分後山頂発。2分ほど下ると、その6人Grの3人とすれ違う。合い言葉は「タクシーで来られた方?」。

鹿屋市側の登山道を見送り、急になった下りの途中で残りの3人と「合い言葉」交換。

その後、九州自然歩道を分けるところは気が付かずに5合目にたどり着く。
ひとしきり撮っていると、山頂で会った方に追い越される。GPSをもっておられたので、現在地の高度を調べて貰うと約910m前後。このコース中で、一番傾斜のきつい所とわかる。

さて、残り時間はと時計を見ると、すでに11:54。残り36分とのんびりし過ぎ。登り1時間要だったので、ここからはノンストップで下る。
傾斜が緩くなると歩きやすくはなるが、休み無しで先を急ぎ、12:28頃駐車場に帰着。先に降りた方はゆっくり休んでいた。

朝見た九州自然歩道の看板を再び眺めると、大箆柄岳の東側からの登山道に「大箆柄岳(沢)登山口」、すぐ隣に「オノガラ沢」の表示。
タクシーの運ちゃんの「おのがら」説に納得。

2分後タクシーがきて、3人でしばし雑談。20分ほどで出発。

帰路、病気や怪我の話で盛り上がる。お互い年かな。帰りは港まで戻らず、市役所の近くのバス停(=コンビニ前)で下車13:30頃。14:45発のバスまで1:10ほど日影で待つ。
山中でもう少しのんびりして、小箆柄あたりを往復しても良かったかも。?  

目の前の食堂は定休日、近くにも無さそうで、非常食をとりながら、しばしボーと待っていたが、バス停前の地図を眺めていてスーパー(ニシムタ)が近くにあることに気が付く。

日影から1歩出ると、とても野球帽だけでは耐えられないぐらいのカンカン照り。
ザックの中の傘を探すが・・無い。入れ忘れた? 桜島・展望台までは、アスファルト道。日除けがないと、とても耐えられないかも。

とぼとぼと歩5−6分の店に。安い傘はないかと見ると284円の子供用傘(ただし、取っ手近くのパイプに錆びあり)。
天の助けと早速手に取り、ついでに店内物色。スーパーと言うよりホームセンターの趣。お茶とノンアルビールを買い、バス停でしばしくつろぐ。
14:44頃、バスの客となり桜島港へ。


HOME −−> 九重・中岳 に戻る −−> 桜島 に進む −−> 山行一覧に戻る