14年09月13日(土) 地元の方が、「今日はこの谷の奥から山ガールの団体が金剛堂山に登る。ここの主人が道案内。」との情報をくれる。 隣の谷にある中ノ湯民宿には主人の作ったドブロクが有るとの情報をくれるが、さてたちよる余裕あるか。 タケノコの皮を編んだ箱入りの弁当箱を受取り出発。雲の流れは西よりに変わっている。 昨日来た道を北向きに引き返し、細くなった道を登り、山越えして西隣の谷を同じぐらいの距離を南下する。 途中、いくつもの民宿の看板を見るが、今宵の宿は・・・それらしいのがあったが直前で道が迂回し、字が読めず通過する。 出発から約50分で栃谷登山口に到着8:53。海抜778m。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:駐車場から登山道の鉄橋を見る 中:百瀬川上流方向 右:水洗トイレ兼避難所 足元にはゲンノショウコの薄ピンク−ショッキングピンクの花が咲く。ゲンノショウコもフウロソウの仲間だが見分けがつかず。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左3つ:ゲンノショウコ 右:ゲンノショウコ? ゆっくり身支度をして、9:15、鉄でできた橋を渡る。昨日撮り損ねたツリフネ草がお出迎え。更に進むと、ミズがむかご付きで現れた。帰りにとっていこう。 沢を渡り、本格的に登り。足元には蔓イチゴの白い花。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左2つ:ツリフネ草 中:アキギリ 沢を渡る。辺り一面ミズの畑 右:クサイチゴ(食) やや急目の道をゆっくりと。やがて1km地点。ピンクリボンに小さく997.9mとある。9:45 笹藪に獣道があり、入ると藪がうるさいので途中まで進み、3m程先に三角点が見えた。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:ホツツジ 中:997m、1km地点 藪中に三角点:ピンぼけ 右:椛葉白熊(モミジバハグマ) ここからしばしゆるい道だが、400mほどで登りの傾斜が大きくなる。足元にきのこがにょきにょき。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:10:19 2km地点 中〜右:テングダケ(毒) クサハツ(毒) ドクツルタケ(毒) ほぼ同じ傾斜角度で1348m地点につくと、今度は60mほど下り。先頭のOさん、鹿が道沿いに逃げて行くのを見る。我々は足跡のみ見る。この辺りは樹木が切れ、スキー場が見えてくる。再び登りになり3km地点の前後でつるりんどうを見つける。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:10:50 下り、前方に山頂? 中右:3km地点手前のツルリンドウ 右:10:57 3km地点 急でもなく、かといって緩くもない道を少しづつ進む。派手ではないがいくつかの花がお出迎え。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:アキギリ 中:アカモノ 3方向から 右:ヨツバヒヨドリ 今までアカモノと白玉の木の区別が付かなかったが、この山でやっと確認。葉っぱの葉脈の付き方が違うのが判った。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:シラタマノキと実 葉っぱ拡大:葉脈が左右バラバラ 右:アカモノの花 葉っぱ拡大:葉脈が中心から左右交互に そのうち、4km地点に到着 11:41 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左〜中:シロヤマギク アキノキリンソウ ヤマハハコ 右: 4km地点 11:41 見晴らしの良い所もあったりしてお互い撮り合う。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:ヒカゲノカズラとその胞子嚢(=石松子:せきしょうし) 中:木の実(葉っぱはブナに似ているが花?実?) 右:11:47互いに撮影中 KTさん提供 やがて少し高みに登ると少々不気味な実と遭遇。花実は直径2−3cm、萼が回りに5枚ほどで7−8cmには成る。山頂にいた人に聞くとツルニンジンとわかったが、登山道脇に5−6m幅に渡って群落。ニンジンの名の通り、根っこは朝鮮人参の様とのことらしい。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:つぼみ〜開花(医王山で撮影)後半は萼が開く 中:花が終わり萼が一杯に開く 右:萼の真ん中の実が肥大化 そこからほんの少し、12:05山頂着。単独者1名、夫婦連れ1組の計3名が先客。一等三角点がお出迎え。〜12:30 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:12:09 昨日の白木峰 中:12:05山頂、祠、一等三角点、案内表示板 右:奥金剛堂山と手前の草原 日射しが暑いが日影は占領されて空きは無く、直径2mぐらいの方向表示版に腰掛け、昼食。 ボリュウム・味とも良く満足だが、宿としては???が沢山つくのが返す返すも残念。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:お弁当 中:中身 右:案内表示板 南方にある1650mの最高点にむけ出発。下りきったところは草原。所々小さな池塘が枯れかかっている。花の種類はあまり無い。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:イワショウブの白い花と赤い実 中:12:35最低鞍部付近 右:最低鞍部 KTさん撮影 登り返すと、稜線の肩に石碑がある。ちっとも読めない。Oさん「飛騨の・・・なんとか」と書いてあると読んでいたが、遭難碑?などと言いつつピークに向かう。 12:45着いたピーク、道の外れに「中金剛堂山」の小さい看板がぶら下がっている。南を眺めると6−70mほど下り、30mほど登り返したところに二重山稜のピークが見える。あれが奥金剛堂山か。片道15分らしいが、だれも「行く」という人はなく、ここでUターン。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:12:52中金剛山から前金剛山を。日本300名山の本の写真と同じ。稜線の肩に石碑(写真は石碑の背中側) 中:12:50中金剛山の看板 右:12:46中金剛山から奥金剛山を見る 後日調べたところでは、WEB上では最高点を「中金剛堂山」にしている。 古い300名山ガイド西日本編(新ハイ社版:平成6年4月発行)の本文には『南の東俣峠からスタート。・・・・。奥金剛堂山の最高点1650mに着く。更に行くと・・・石碑のある中金剛堂山へ至る。次いで1等三角点のある前金剛山を踏む』としている。 しかし、挿入されている写真の解説は『中金剛から金剛堂山を望む』とあり、われわれのみた風景と同じ1650m地点から撮ったもの(=上写真左)なので、最高点1650m=中金剛堂山が正しいのであろう。 この本の解説にも「白木峰から眺めて3つのピークを明確に区別できる」とあり、中金剛が稜線の肩とは思えない。 ちなみに石碑は、遭難碑などではなく、富山藩主:前田利保の歌碑「飛騨信濃 木曽の峰々〜」のとある。Oさんしっかり読めている。写真を撮っておくべきであったか。 300名山ガイド本文には今は撤去された『最高点から白木峰の鉄塔が見える(=NTT?の鉄塔)』ともある。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左〜中:中央アルプス望遠 この辺りは晴れているみたい 右:ガスの舞っている御嶽山 12:53発。前金剛に帰り着くと、今朝の話のあった山ガールがたくさん。みな、同じ弁当を食べているのでよく判る。 宿の主人がいたので途中で見た花の名前を尋ねるが??。近くの方に写真を見せて、ツルニンジンと教えてもらい疑問瓦解。 カザグルマと思ったが全くの別物。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真全てKTさん撮影 左:奥金剛をバックに 中:前金剛の山ガール群 右:途中の休みで梨を食う 足の痛みが強くなったKTさん、先にゆっくりと下って行くが、下りは足先に負担がかかるためか歩行に難儀している。 Oさんと二人で、花の写真を撮りつつ、話しつつ、後を追いかける。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:3km標識近くで再びツルリンドウを撮影 高さ4−50cm程で笹に巻き付いている 中:上から 右:下から 途中休み休み。拾った小枝でOさん用にストックの替わりをつくる。残り1kmの標識からは傾斜が急になり、更にゆっくりと。 谷すじに下るとミズの畑となる。太めになったムカゴの部分を採り、いらない葉っぱを取りつつ・・・・・。 握り拳大ほど収穫。7−8人分ぐらいかな。 16:01待たせてあった2人の待つ駐車場に10分ほど遅れて帰着。水場で最後の仕上げをしてビニル袋に詰め、ナビセットして出発。 午前中に通過した宿(古井波)にむかう。はたしてそのとおり。1−2週間前までは満員だったらしいが今宵は我々のみ。 一番広い16畳部屋に通される。浴衣有り、衣紋掛け有り、タオル・歯ブラシ有り、お茶あり。昨日とは雲泥の差。 当然、風呂(外風呂:6角形の建家だが露天ではない)もあり。夕食もイワナの刺身、塩焼き、唐揚げのコース。 飯も良し。地場産そば粉を使った手打ちそばも出てくる。ビールも昨日より50円安く、宿泊料も500円安。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:夕食風景 中:夕食 右:ソバ 寝る前の帰路チェック。富山発13:07が各停乗り継ぎでの帰宅の最終時間なので14:00レンタカー返却だと間に合わない。 14:52の特急で富山−直江津間を短縮すると、長野−松本経由の鈍行で帰宅はできる。が、松本駅前での果物屋でリンゴ買いは不可。ということは、もと来た道をもどるのみ。 初日の混雑に危惧を抱き、帰りは指定を取ることに。 明日の経路途上の城端駅はみどりの窓口ないが、少し遠回りだが、2駅隣の福光駅で切符予約可。そちらを経由することに。 予定 栃波登山口−3:00−前金剛堂山−0:15−中−0:15−前−2:30−登山口 計6:00 実績 栃波登山口−2:50−前金剛堂山−0:41−中−0:23−前−2:53−登山口 計6:47(休憩1:20含む)
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